しゅぷりったあえこお nano

ブログ版 シュプリッターエコー

サイコーに面白い解説者・岡田さん

2009-09-15 22:16:00 | 阪神タイガース
 プロ野球の解説者のなかで今いちばんおもしろいのは、去年までタイガースの監督をしていた岡田さんではないでしょうか。
 今夜の巨人―阪神戦(東京ドーム)は、総力戦の激闘を延長11回5-3で阪神が制して、エキサイティングなゲームでしたが、岡田さんの解説(ABCラジオ)はまるでベンチからじかに試合にかかわっているような臨場感。
 セッパクした場面になると、激戦の渦中にいる調子で、オレは、オレは…、いつしか作戦指揮に乗り出しているような空気になってくるのでした。

 ゲームは巨人が先制して阪神が追いつき、次には阪神が先行してまた巨人が追いつくという、めまぐるしい展開。
 「もう、こうなったら、試合の流れも読めませんねえ」と、ソッチョクにお手あげを認める岡田さん。「こういうゲームはツーアウトからポコンとホームランが出て、それで決まるようなことがようありますね。まあ、勝ったほうは運がよかった、とそういうことで…、ハハハハハハ」
 
 その岡田さんが、真剣になって声を荒げたのが、11回の表。ようやく2点を勝ち越して、ストッパーの藤川投手に打席が回ったとき。
 巨人のストッパーのクルーン投手は失点の直後でカッカしていて、今ひとつ球道が定まらない。
 右投げ左打ちの藤川選手が左のバッターボックスに入ると、
 「あかんがな。(投球が乱れて)右手に当たったらどうすんねん。もう打たんでええねんから、右のバッターボックスに入らな…。ベンチがちゃんと指示したらな」
 一塁ランナーに出ていた浅井選手が二塁へ、三塁へと盗塁すると、
 「もう、いらんことせんでエエ。クルーンがよけい乱れるやないか。アブナイがな。この回はもうこれでスンナリ終わって、ハヨ裏に行かな」

 ソウカ、監督ゆうのは、そんなとこまで気をつかうのか、とそのシュンカン当方はイタク感動。
 「野球はいらんことしたら、流れが向こうへいってまう」

 ぼくらには単純なゲーム展開に見えていても、ベンチの監督がどんないボウダイなことを、それもコマゴマと考えているか、そのことがありありと伝わってくるのでした。

 それにしても、勝負を決めたのは、11回の表、2アウトから矢野選手がポコンと打ったライトスタンドへの2ランホームラン。
 「流れが読めない」といいながら、しっかりと読んでいた岡田さんではありました。

 …しかし、現役の監督時代には、言語回路にどこか欠損があるのではないかと、ファンをヤキモキさせたあの岡田さんの変わりよう。
 ひとはわかりませんねえ。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿