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自民大アワテ…味方のハズが大パンチ

2015-06-07 15:26:00 | セイジ
 ブサイクな日本語ですよねえ、集団的自衛権というコトバ。
 自衛隊をアメリカ軍の手先にするというのが中身です。
 それは日本の憲法をねじまげるものだ、と3人の学者がそろって主張しました。
 衆議院の憲法審査会という、ちょっとカタのこりそうな公式の会議でのことです。

 みなが驚いたのは、自民党がたのみとした早稲田大学教授の長谷部恭男さんもきっぱり憲法違反だと言ったことです。
 集団的自衛権は、これまでの政府の見解を逸脱している、外国の武力と一体化する恐れがきわめて濃い、と断言しました。

 おかげで自民党の中は、ハチの巣をつついたような騒ぎになってしまいました。
 なんであんな学者を連れてきたんだ、われわれの考えに沿う先生を選ばんとだめではないか、と頭に血ののぼったひとたちがまくしたてているのです。

 しかし、おゴリもそこまで来たか、という感じです。
 名誉と金が入るなら、ハイハイ、なんでも言いましょう、という売名学者ならいざ知らず、まともな研究者で集団的自衛権を合憲だなどと言えるひとはまずいないでしょう。
 現在の政界がいくら詭弁(きべん、言いくるめ)のるつぼだといっても、学者がつじつまの合わないことを言っては、学問そのものが成り立ちません。
 論理の一貫性をこわしては、これはもう学問の自殺というほかないのです。

 自民党にとって集団的自衛権は最重要の法案ですから、意に沿う研究者を必死になって捜したに違いないんです。
 けれど、ひとまず名の通った大学の先生でそんなことを言ってくれる研究者はいなかった、というのがたぶん実情だったのでは、と推測されます。

 自民党はどうやら次の手として、学者の研究と政治の現実は違うという主張でここを乗り切ろうとしているようですが、そうなると憲法はもう完全に無視ということになるでしょう。
 アメリカの番犬になってアメリカにシッポをふるためには自国の憲法も殺してしまう今の日本のリーダーの卑しい姿がますますくっきりと現われてくることになるでしょう。、

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