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戦争状態へ着々…統幕の内部資料

2015-08-23 20:05:00 | セイジ
 自衛隊の最高幹部たちが、戦争状態へ向けて着々と態勢を整えていることがわかってきました。
 自衛隊とアメリカ軍がいっしょに軍事行動に出るときに両国の連絡はどうするか、そのような問題が自衛隊の心臓部にあたる統幕(とうばく、統合幕僚監部)で詳細に研究され、資料が作られていたのです。
 安保法案(集団的自衛権)が国会を通ることを、すでに見越してのことでした。
 それも安倍さん(首相)や中谷さん(防衛大臣)に知らせないままの、隠密行動だったのです。

 安倍さんは「研究は防衛大臣(中谷さん)の指示のもとに行われていた、問題ない」と語っています。
 けれどそれはたぶんウソなのです。
 中谷さんは国会の答弁で、自分が統幕に資料があると知ったのは「8月11日だ」と答えています。
 けれど資料が作られたのはその3か月も前の5月中のことでした。
 3か月間の空白は、防衛大臣がないがしろにされていたことの明白なあかしです。

 防衛大臣の下にはピラミッドのような巨大な防衛省の組織があって、そこでは省の幹部たち(高級官僚)が大きな権限をもっています。
 表向きは、民間から出た文民政治家の大臣が、防衛省ないし自衛隊の幹部官僚をコントロールすることになっていて、これを特に文民統制(シビリアンコントロール)と呼んでいます。
 軍部の独走にブレーキをかけるためのシステムです。
 しかし防衛官僚をコントロールできる大臣など実際にはいやしません。
 官僚たちのほうがはるかに専門知識に長(た)けていますし、経験も豊かで、しばしば頭もいいのです。

 残念なことにコントロールされているのはたいがいは大臣のほうなのです。
 安倍さんが、自衛隊幹部の独走を批判するどころか、「統幕が法案の内容や政府の方針を分析・研究するのは当然だ」と、逆に追認、弁護するところなど、政府と官僚の逆転を、ある意味ではみごとに象徴しているといえるでしょう。

 雲はますます不気味な方向へ行くようです。
 巧妙にもわたしたち大衆には見えないところで、わたしたちを戦争へ運ぼうというプログラムが進行しているけはいです。

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