環境問題に興味が無かった中国、欧米のメデイアが北京オリンピック前に北京の大気汚染に警告を出したが、5年近く経過してその予測が現実化した。開発優先で自然を省みない中国。その農地が激減していることに傾注する必要がある。WFPが一昨年「2050年に食料の総供給量を需要量が凌駕する」としていた宣言を前倒しした。
この事実は中国が国外に食料を求めることを意味する。農産物は言うまでもないが、水産物もイナゴのように食い漁ると考えられる。
遠洋漁業も以前のように日本の自由にはならなくなってくる。今でも漁獲量の制限など魚食いの日本には逆風だが更に厳しくなると予測される。
その世界情勢の中で、魚の養殖は日本の食糧安全保障の柱の一つである。養殖は海洋資源の国際規制外である。マグロの完全養殖(近畿大学)やウナギの完全養殖(東京大学)などの養殖技術の向上に国家として取り込むべきである。
農産物も含め、輸出を行うべきだ。「通商農林水産省」を創設し、食料も輸出を国家として推進すべきだ。
忘れてはならないことは、食料も戦略商品であるということだ。国民の生活の豊かさに、場合によっては生命に直結する。