イスラエルのシリア空爆について

拡散した大量破壊兵器を一つづつ潰して行くことは不可能である。多分これがイスラエルのシリア空爆の大義名分であろう。シリアはサリンをはじめとした化学兵器工事を最近稼働させはじめた様だ。外伝によると対反政府勢力に使用を考えていた様だ。自国民に対しての使用をである。
ここに国際法の矛盾がある。対外的な使用ではない、内政の一貫であり、他国の非難は内政干渉にあたる。人道上問題があるが、治安維持のためと強行に抗弁されれば、国連安保理で取り上げられる程度だ。ロシアや中国の拒否権発動で終わりである。
しかし、この大量破壊兵器がシリア政権崩壊で、拡散したらより恐ろしいこととなる。特にイスラエルは周辺のアラブ人国家や国家と呼べない勢力から常に狙われている。
他国への領空侵犯による航空攻撃だ。問題があることは確かだ。アルジェリアのテロリストが使用していた武器がカダフィ大佐亡きリビアから拡散した武器だったことを考えると、一方的にイスラエルを非難できない。モサド(イスラエルの情報機関)がシリア政権崩壊近しの情報を掴んだと言うことでもある。