社会科学上の不満

政治・経済上の不満のハケ口(左翼出入り禁止)
外交と防衛、歴史と現状についての不満のハケ口。(観念論の方は出入り禁止)

言葉は同じでも背景が異なる

2013-02-18 00:00:05 | 外交と防衛

  北朝鮮の行動にさすがの左翼系マスコミも批判を余儀なくされている。しかしその北朝鮮を朝鮮半島における唯一の国家であり、韓国を傀儡国家として認めていなかったのはこの左翼系マスコミの方々だ。図書館で1985年以前の新聞をお読みなればよくお解かりになる。韓国の女子大生が単独で北朝鮮に歩いて入国し大きなニュースとなったことがある。しかし、この事件は韓国と北朝鮮とではその受け取り方が大きく異なった。

  韓国の北朝鮮と統一国家を目指す方々には大きな一歩に映った。現実的な思考ができる方々は眉を顰めた。北朝鮮は歓迎ムードで最初は大々的に宣伝した。しかし彼女は普通の家庭の女子大生であるにもかからないのに、腕時計をしていた。ジーンズをはいていた。金のネックレスをしていた。宝石がついた指輪をしていた。多くの北朝鮮の国民が韓国の豊かさに気付いた。これは皮肉にも北朝鮮当局には大きな問題であった。

 その後北朝鮮では飢えで多くの国民が死んだ。さすがに自分たちが貧しいと気付いた。ヤミの食料と共に韓国製のビデオが入ってくる、もはや疑いもなく自分たちだけが貧しいと気付く。脱北が相次ぐ、この状況を抜け出すために、金正日自ら田植えをして見せた、同時に多くの稲を田んぼに植えさせた。多過ぎて田んぼで稲は育たなかった。また飢え死にする者が大量に出た。治水が未熟なため水害で田畑が流された、食料ができない。大幅なデノミを行った、これも失敗。

 この状況で国民を統一するためにミサイルと核爆弾を作り、「我々は強いんだ」と言って米国に噛み付いてみせた。国家崩壊の序曲でしかない。金正男(金正日の長男)がマカオで「崩壊する国家である」と発言している。それでも朝鮮総連の指示で多額の寄付を強いられている、在日の方が気の毒だ。しかし同情しているわけにはいかない。この寄付がミサイルとなり核爆弾の資金となっているからだ。

 外国為替法罰則強化でこれに対応することは、新たにスパイ防止法などの法律を作ることに比べ容易にできることである。直ちに行うべきである。

コメント
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