小泉元総理が原発反対を宣言したが、代替発電については口を濁している。これは可也無責任な発言だ。自然エネルギーを利用した発電で安定供給が可能な発電は、現状、水力発電と地熱発電だけである。
太陽光発電や風力発電はその発電能力の安定性に問題がある。蓄電する場合「直流電源」で行わねばならない。家庭等に送電する場合「交流電源」に変換しなければならない、そのロスや恐ろしいほどの数値になる。更に、その時周波数同機や電圧の変動幅を+-10%に押えないとPCをはじめ多くの電化製品は誤作動を起す。これが電気の「質」と言われるものである。質の悪い電気の買取は当然拒否される。
「交流で蓄電」とノタマウおバカな方がいるが、その技術を開発したらノーベル物理学賞受賞である。更にその技術が市場に出回るに数年の時間が必要である。
天候により発電電量が大きく左右する太陽光や風力発電は非常に効率が悪い。確か曇天時は晴天時の4割程度の発電量しか太陽光発電では不可能だったと記憶している。風力発電では無風の場合「0」である。更に蓄電をする場合の電圧の変動許容幅が恐ろしく狭い。
このような事は中学の理科で習う基本的な科学知識である。そのような物理概念の外にある方が多い。
原発以外では火力発電以外直に代替できる発電方法はない。問題は何を燃料とするのか?と言うことである。今更化石燃料を多用するわけにはいかない。
ここには多くの利権団体が絡んでくる。石油メジャーの利権と対立する。石油メジャーが絡んでいるシェールガス等が有力であるがその普及はいかがであろうか?
この利権を無視すれば、東工大の矢野教授が研究する「マグネシウム発電」が非常に有効と思える。マグネシュウムの熱量は重油の85%ほどだそうだ、現在の火力発電所の設備がそのまま使用できる。CO2もでない。原料のマグネシュウムは海水から抽出できる。しかも現在その実験は終了している、実用段階である。
しかしこれで多くの利権団体がその利益を損なう。石油メジャーの力をなめてはいけない。国家さえ逆らえないほどの力がある。韓国非難のニュースさえ報道できない日本のマスコミなど当然圧力に逆らえない。太平洋戦争開戦の主たる原因は石油である。「油のために戦争しなければならないのか」と開戦の御前会議の出席者の言葉である。それ程の力を石油メジャーは有している。この圧力を排除して火力発電の代替エネルギーを採用することは困難である。
自然エネルギーよる発電はこの様に物理的にも利権的にも大きな障害を有する、シェールガスの普及以外他の燃料に代替することは現状不可能である。これを打破するには、特に利権団体を打破するには極論であるが第三次世界大戦に勝利でもしなければ不可能である。
石油メジャーとベッタリの米国政府と親密な小泉元総理の真意はどこにあるのか?原発技術はご存知のようにデユポンが開発した、石油メジャー等は総てセンブン・シターズと共にある。そのどのグループと小泉元首相は組んだのか?ロックフェラーかメロンかモルガンかロスチャイルドかクーンローブかサスーンか?デユポンでないことは確かなようだが裏もある。