昨日もこのblogに記載したが、中国は「領空」と「防空識別圏」との違いが理解できていない。領土・領海の上空(宇宙は除外)が「領空」であり、その国の支配権(法)が及ぶ。「領空」に不明機が侵入してスクランブルをかけたので間に合わないため「防空識別圏」があるのであり、ここは通常公海の上空である場合が多い、勝手に撃墜など国際法違反である。この空域は領空への侵入の注意喚起のための空域であり、「領空」の直ぐ外側に設定される。
このことは中国が「尖閣諸島は領土ではない」と自ら宣言したことになる。どうやらこのような基本的なことに気が付かないで行動している中国は、外交部などの政府と軍部との連携が取れていないと推測できる。軍部の「独走」と見るべきか。
江沢民、習近平の上海藩は軍部のコントロールが出来ないグループ(勢力)である。現在、胡錦濤前総書記の北京藩との共産党内の3つ巴の権力闘争も耳に入ってくる。が、1996年の台湾沖ミサイル演習で米海軍に封じ込まれたのも江沢民率いる上海藩であった。この上海藩、軍部との関係は良くないようだ。この時も軍部の独走であり、軍部が面子を失い凹んだので以後上海藩の共産党が軍部を統帥できた。今回もこのケースに似ている。前回は台湾の総統選挙の妨害が目的であった失敗した。今回は何を失うのか?
中国国内の不満はこれで爆発するであろう。米軍と交戦になれば例え局地的な戦闘であっても米国債は紙切れになる。米軍の狙いの一つであろう。米国債が紙切れになれば中国経済は一気に崩壊する。更に日本と協力することで米国との他の同盟国にその信頼感を与えることになる、既になっている。
7大軍区の人民解放軍がこの結果に軍閥化する可能性もある。内モンゴル、新疆ウィグル、チベット、雲南省、青海省等の少数民族の独立運動にも拍車が掛る。
ここで米国が米国内の中国高官の資産を凍結したら彼らは大いに困る。自国民を棄てて逃げる準備は中国高官の常である。
どの道、「尖閣諸島は中国の領土ではない」と宣言してくれたようなものであるから、ここは素直に受け入れいれようではないか。