ロシアが中国対応に本当に頭を痛めているようだ。中国メディア・環球網は16日、ロシアの「モスクワ共産党青年団員報」が15日に「欧米や日本と手を組み、中国と対抗したほうが利益を得られる」とする記事を掲載したことを報じた。
小泉元総理がサミットでプーチン大統領に中国の越境問題を相談され、「文化の力で」と答えた事は当時話題になった。
ロシアは人口が少子化で減少中、中国は人口が13億人+αで持て余している。ロシアにとり中国の人口問題の余波はいい迷惑である。しかも中国は環境破壊で生存圏を喪失している。地続きのロシアに「難民」が移動している。「難民」と言う表現が合致するほどの住民である。「中国の治世はどうなっているのか」と疑うほど酷いそうだ。
「ウラジオストックが中国領である」との論調が中国にある。「ウラジオストックは『清』とロシアとの不平等条約で奪われた」との認識が中国に高い。しかし「条約」である。
余談であるが「不平等条約」を相手国と戦争など以外の正規の方法で条約を解消したのは、近代史上日本だけである。
中国が世界中で紛争を起している証左であるが、日本のマスコミは報じない。日中記者交換協定のために報じられないのであれば、北京から支局を出ればどうだろうか?サンケイ新聞は北京に支局をおけないし、アルジャジーラも一昨年暮れに北京から追い出された。
しかし、左翼系マスコミが多い中、中国に対し比較的客観的なニュースを報じることが出来ている。
中国が紛争を起している国は、日本、台湾、ロシア、ベトナム、マレーシア、インドネシア、ブルネイ、フィリッピン、タイ、インド等世界中で紛争を起している。
これは、共産主義の本質であり、如何ともし難い。「外敵に狙われている」と言うことで常に戦時状態を維持しなければ、解放軍を維持できない。引いては政権が維持できない。と、考えるのが共産党政権である。そうしなければ、皆平等のはずの共産主義での階級の存在意義がなくなるためだ。
中国の世界中で揉めている事など、日本マスコミは報じたがらないのは、日中記者交換協定だけでなく、未だに共産革命の夢を信じてる者や無政府主義者の者たちが社の中枢にいることが問題である。
共産主義でないロシアには、日本のマスコミは興味が無いのではないか?