4日に韓国に入国したナイジェリア人男性に発熱が見られ、保健当局が隔離措置を取った。
疾病管理本部はカタール・ドーハを出発し、午後6時ごろ入国したナイジェリア国籍の39歳の男性を高熱のため隔離し、検査をしていると5日、明らかにした。この男性は検疫当時の体温が38.2度だった。仁川空港の検疫官はこのナイジェリア人男性を直ちに隔離した。
この男性は入国目的が不明で「入国不許可」の通知を受けた後、送還者待機室に隔離した後、出国措置が取られた。しかし5日午前1時20分に搭乗したカタール行きQR859便の機内で高熱による不調を訴え、同機は回航し、2時30分にまた仁川国際空港に到着した。
保健福祉部は患者と接触の可能性が高い乗務員、検疫官、出入国管理所の職員を調査中だ。入国時に一緒に搭乗した全乗客の名簿を確保した。特に隣の座席の乗客を確認し、連絡してモニタリングを実施する予定だ。
最近エボラウイルスに対する危機感が強まる中、先月13日には船舶技術者というリベリア人男性が入国後に行方不明となり、10日後に姿を現した。
ソース:中央日報 2014年09月05日13時46分
http://japanese.joins.com/article/771/189771.html
これは他人事ではない、日本の防疫体制は大丈夫か?機内での告知アンケートと空港のサーモだけでエボラ患者を発見できるのか?
今後、ヨーロッパや中東、東南アジア、中国経由で来日するエボラ患者をどう防疫するのか?
読売新聞 9月6日(土)11時35分配信
【ヨハネスブルク=上杉洋司】世界保健機関(WHO)は5日、西アフリカで拡大するエボラ出血熱の感染による死者数が、同日時点で2000人を突破したと発表した。
WHOは8月下旬に6~9か月での終息を目指すとの目標を明かし、最終的な死者が2万人を超えるとの推計を示したが、死者は同月上旬に1000人を超えてから、わずか1か月で倍増したことになる。封じ込めに向けた道筋は見えていない。
ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリアの4か国での死者は2105人。8月下旬にはセネガルでも感染者が1人確認されており、西アフリカでの疑い例も含めた感染者は3967人にのぼっている。
今回の流行は、2月にギニアで初の死者が確認され、3月下旬には、同国首都のコナクリに感染が拡大。人口密集地における初の感染となり、従来の記録である死者280人を超える史上最悪の大量感染となった。
この状況で日本ではデング熱でさえこの騒ぎである。エボラ対象の防疫体制の強化が急務である。空港で何とか食い止めねばならない。飛行機機内や通関、荷物の通路、ゲートへの通路、空港職員を含む従事者総て防疫体制の網に入れなければならない。整備や機内清掃従事者も当然である。
「人権問題」と騒がれる可能性が高いが、水際での「検疫」が防疫の要である。検疫体制の構築こそ急がれる。