社会科学上の不満

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ISISへの兵力の逐次投入か?

2014-11-16 00:02:39 | 外交と防衛

「(中略)」
 デンプシー議長は、イラク軍がイスラム過激派「イスラム国」から同国第2の都市モスルを奪還し、イラクとシリアの国境を原状に戻すための攻勢の準備を整えていると指摘。
「(中略)」
 同議長は、米国はイラク政府が挙国一致内閣を維持すると少数派のイスラム教スンニ派とクルド人を納得させ、イラク軍がイスラム国からアンバル州を奪回できると想定して戦略を立てているとし、イラク軍が期待通りの成果を上げられなければ、米国は地上部隊を派遣しないとの計画を再検討せざるをえなくなるかもしれないと述べた。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10113763752903943770504580275373023076264

 

 ここまで、オバマが低脳とは思わなかった米国民は多いのではないか?「兵力の逐次投入」は最も避けねばならないことである。

 米国の基本国家戦略の父、マハン理論のアフレッド・マハンもこの兵力の逐次投入を厳しく戒めている。

 就任早々ノーベル平和賞を受賞したために、米軍が機能不全に陥っていたので何もできなくなったのではないだろうか。それとも元々無能なだけだったのだろうか?

 正規戦で大量のハイテク兵器の大量消費が行われれば軍事産業はオイシイのだが、ゲリラ戦中心では軍事産業にとっての旨味はない。

 現代戦ではなく第二次世界大戦のように民間人も含めた攻撃しか、現在このISISに対応する選択肢がなくなっている。

 このISISを放置すれば、イスラエルの介入を招く。イスラエルが軍事介入すればアラブ諸国も放置できず介入し第三次世界大戦の幕が開きかねなくなる。

 このイスラエルの介入前にISISを潰さねば大事になる所まで来ているという認識がオバマ大統領に乏しい。

「人類の文明は中東に始まり中東に終わる」との予言と言うか戯言の存在をオバマ大統領は知らないのか?
コメント (1)
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