今回の統一地方選挙に興味深い方が立候補している。本来、選挙期間中はこのような候補者の記事を書かないように注意しているのであるが、今回はその禁を犯すほど興味深い出来事である。東京はこれから選挙である。
立候補される地区や詳細は触れないが、帰化して2ヶ月の元中国人が区議選に立候補している。以下件の立候補者を氏と称す。
氏は好奇心が旺盛であり、民主主義に非常な興味があるそうだ。飲食店を経営されているようだが、その店に北米地区等からの中国人が来店するそうだ、中には天安門事件の関係者も多数おり、民主主義についての議論が盛んだそうだ。それに影響され自分でも民主主義を体験したくて立候補したそうだ。
我々日本人としての感想は大きく2つに分かれるだろう。先ず一方は、「中国人を信用できない」。例え本人は親日的でも「国防動員法」などのような親戚や家族を人質として、在日中国人にスパイ活動を強要する法律が中国にあるためだ。その他に「帰化後2ヶ月で区議会議員に立候補、日本をなめているのか」という思いが拭えない。
他方は、氏が日本で当選した場合、中国はどのような反応を示すか?非常に興味がある。見てみたい気がする。中国国内では「選挙」は行われていない。「選挙」で議員を選ぶなど共産主義の国ではあり得ない。中国国内のかん口令は相当厳しいものとなるであろうが、香港や台湾等の情報流入を総べて防ぐことは不可能である。昨年AKBの上海版の総選挙が上海市で行われ「選挙」に興味を持った中国人は多数いる。ネットの情報を遮断できるか?遮断作業している中国人が影響される可能性も高い。また、天安門事件の関係者が逃亡中の各国で活動が激しくなる可能性も高い。これらの中国のパンドラの箱を開けるのではないだろうか?と言う期待感がある。
この氏が立候補した区は30数万人の人口であり、帰化人が1割程度いるそうだ。当然中国からの帰化人だけではない。
現段階で当選するかどうかは、「神のみぞ知る」であるが、帰化後10年以上経過した方だったら当選の可能性はもう少し高くなっていたことだろう。10年一昔とは、人間の時間に関する心理をよく表現していると思われるためだ。「日本をなめているのか」と言う思いの有権者は少なくなっていると思われるからだ。
氏を応援したくとも今一つ中国人は信用できない、と言うのが多くの日本人の正直な感想ではないだろうか。