中韓北が日本を挑発し続けるならば、日本は備えるだけである。2014年度には12(ヒトフタ)式地対艦ミサイル(誘導弾)が192基も調達された。2012年採用であるため「12式」、総計で264基配備されていることになる。
12式地対艦ミサイル
この12式地対艦ミサイルは射程距離が150km以上あり、フレアー等の欺瞞にも強い、先ず外れない対艦ミサイルとして米国も注目している。
いつの間に200基以上配備したのか?これは陸自も本気だと言う証である。日本が本当に目を覚ましたということである。故に余り口外しない。
中国が日本を本気にさせたと言うことである。対馬に展開すれば中韓北の艦船の脅威となり、宮古島に配備すれば宮古海峡を通過する中国艦船の脅威となる。与論島に配備しても中国艦船の脅威である。
展開は一時的、配備は長期に陸自が滞在することを意味する。この12式地対艦ミサイルの前の型である88式地対艦ミサイルを宮古島に展開したのは昨年だったか?恐らく本命はこの12式地対艦ミサイル群であろう。この度は展開でなく配備でお願いしたいものである。対馬も配備にしていただきたい。
88式地対艦ミサイル
この12式地対艦ミサイルでなくとも前の型の88式地対艦ミサイルでも未だに世界の一流品である。この88式地対艦ミサイルの艦載版が90式艦対艦ミサイルであり、海自では米国製のハープーンに代わる最新の艦対艦ミサイルである。
これらの88式と12式地対艦ミサイルを沖縄の先島諸島に配備した場合中国海軍はその行動を制限される。当然航空攻撃の対象となるので、地対空ミサイルも同時に配備しなければならない。03(マルサン)式中距離地対空ミサイルや93式近SAM、91式携帯地対空ミサイルで防御する。後は特殊部隊の上陸作戦を注意する。これは陸・海・空の自衛隊で警戒する以外ない。後海保とも情報がリンクされることが望ましい。
03式中距離地対空ミサイル
93式近SAM
91式携帯対空ミサイル
これらの精密機器の操作には3年程度の徴用された兵士では難しい。故にG8の国で徴兵を採用している国はない。因みに中国人民解放軍も志願制である。祖国が徴兵制だからと日本も徴兵になると騒ぐのは兵制が理解できていない素人共である。朝鮮半島が徴兵であるのは未だに戦時下なのだからであり、日本とは大きく状況が異なる。
日本の陸自がここまで地対艦ミサイルを調達していたとは心強い。中国人民解放軍は当然このような情報は入手している。日本国民が知らない(興味が無い)だけである。現実に公表されている情報である。
そこに朗報が入って来た。(産経新聞4月26日)防衛省は25日、沖縄・宮古島での陸上自衛隊「警備部隊」の配備地について、大型連休明けに宮古島市へ提示する方針を固めた。平成30年度末までに約600人の隊員を置き、地対艦ミサイル(SSM)と地対空ミサイル(SAM)も配備し、市内の複数箇所への配置を打診する。中国の離島侵攻の脅威を踏まえた南西防衛強化の一環で、沖縄・与那国島への沿岸監視隊の配備に続き、実戦部隊の配備計画が本格化する。
左藤章防衛副大臣が宮古島市を訪れ、下地敏彦市長に配備地を提示する。下地氏は部隊の受け入れの可否を検討。配備に同意が得られれば、防衛省は8月の28年度予算案概算要求に用地取得費を計上する。
南西防衛強化に伴う警備部隊の配備は鹿児島・奄美大島に続くもので、宮古島で配備が実現すれば先島諸島では初めて。石垣島への配備も検討している。
警備部隊は離島が攻撃された有事の際、初動対処にあたる。
現状では沖縄本島より西側は宮古島に航空自衛隊のレーダーサイトがあるだけで、実戦部隊が配置されていない「防衛の空白地帯」となっており、警備部隊の配備はこの欠陥を是正する措置だ。
配備されるSSMは最新鋭の12式地対艦誘導弾。陸自は離島防衛では(1)沿岸海域(2)海岸地域(3)内陸部-の3段階で対処する構えで、SSMは第1段階の沿岸海域で敵艦艇を撃破する重要な役割を果たす。
中国海軍艦艇は沖縄本島と宮古島の間を抜ける形で東シナ海から太平洋に進出することを常態化、SSMは挑発のエスカレートに対する抑止力と対処能力となる。