一つの中国、これが中華人民共和国の外交の大原則と思っていた。この事により中華民国(台湾)を認めないとの意思表示である。あくまでも台湾は中国の一部であるとの立場である。日中記者交換協定の一つに「一つの中国」との大命題が存在する。
先日の米上下両議会における安倍総理の演説がこれを否定した。「・・・・中国、台湾、ベトナム、インド、・・・」と中国と並列に台湾を並べた。これに歓喜する台湾人は多い、外交的には中国と並列に扱うということは中国の一部ではないということになる。知人の台湾人は涙が出たと歓喜していた。
最近日本国内に「MADE IN PRC」なる表記の商品が増加している。これは毒入り餃子事件以来輸入量が激減した中国製のことである。中華人民共和国の英語表記People’s Republic of Chinaの略で、MADE IN CHINAのことである。この様なやり方は「姑息な方法」と日本人からは敬遠されるのを知らない。
しかしある意味これは「一つのCHINA」を捨てたことになるのではないか?中華人民共和国以外にも中華民国もしくは台湾がある言うことを中国が認めたと言う事になるのではないか?MADE IN CHINAであれば「一つの中国」に突っ込みようがないが、People’s Republic of China であれば、Chinese Taipei(台湾)が存在しても良いわけである。
自国製品が売れずに追い詰められた中国が焦って墓穴を掘ってしまったというのがその実態ではないだろうか?中国共産党も右手と左手がやっていることが把握できていないということか?
その台湾を米国の上下両議会で日本の安倍総理が中国と並列に扱った。この意義は大きい。そしてその演説が絶賛された。米国も台湾を「国家」と認識しているということではないだろうか。その態度を引き出しただけでも今回の安倍総理の演説は凄い。
またRepublic of Koreaの略で「MADE IN ROK」なるものまで最近日本に大量に出回っている。韓国製品も日本で売れない、故に表記を変えてきたようだ。
製品の質を向上させるのではなく、表記を変えてくる。これが中韓のやり方である。米国人の知人が呆れていた。
遺伝子的に兄弟と思われる民族、やはり似ているのであろうか?
遺伝子の分布