毎日新聞 4月23日(土)20時37分配信
【ソウル米村耕一】韓国国防省によると、北朝鮮は23日午後6時半過ぎ、北朝鮮北東部・咸鏡南道(ハムギョンナムド)新浦(シンポ)市東北方面の日本海上で潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる飛翔体1発を発射した。数分間飛行したというが、成功といえるか現時点では不明だ。発射を受け、韓国軍は警戒態勢を強化した。
北朝鮮は15日にも新型の中距離弾道ミサイル「ムスダン」と見られるミサイルの発射実験を行い、失敗している。実験を繰り返しているのは、5月上旬に36年ぶりに開かれる朝鮮労働党大会を前に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の権威を引き上げる狙いがあるとみられる。
北朝鮮は昨年もSLBMの発射実験を繰り返し実施した。ただ、技術的な進歩は見られるものの、失敗に終わったとされていた。
聯合ニュースは韓国政府関係者などの話として、SLBMとみられる飛翔体は水中から打ち上げられた後に点火に成功し、数分間飛行したものの、それほど遠くには飛んでいない模様だと伝えている。韓国軍が分析しているという。
北朝鮮がSLBMの開発に成功したとすれば、米韓軍と戦争状態に陥った場合に生き残る能力が高い主要な攻撃手段を確保したことになり、日米韓への脅威は一段階、増すことになる。
さすが毎日新聞、北朝鮮の情報は早いな!(皮肉である)。SLBM(潜水艦発射ミサイル)とは少々面倒である。発射前に潜水艦を叩く必要がある。日本の対潜哨戒能力は世界一と言ってもよいスキルがあるが、やはり潜水艦を発見するのは面倒である。ここで言うミサイルとは弾道弾のことを言う、戦略兵器(大量破壊兵器)つまり毒ガス・細菌・核ミサイルを言う。ムスダンは北朝鮮が有する固形燃料ミサイルである。燃料注入の必要性がない。これが本当ならば少々厄介である。米軍も海自も悠長な事を言っていられなくなる。
*固形燃料式弾道弾ムスダン(地上発射型)
しかし、このSLBMは、イランやサウジアラビアは喉から手が出るほど欲しいであろう。現在対立し緊張状態の国々である。北朝鮮としてはこれで外貨を稼ぎ、食料を輸入したいのであろう。
しかも、米韓合同訓練中にやってくれた。これは米韓両軍の面子を潰した形となった。金第一書記、予想以上にやるなという感じである。果たして米軍(ペンタゴン)がこれを許してくれるかな?幾らオバマ大統領でもこれを黙認することは少々困難ではないか?それともレイム・ダック状況の現在黙認するか?
対策としては音響追尾式機雷を北朝鮮の軍港に敷設すればよいだけである。その命令ができるかどうかである。この北朝鮮の行為は国連安保理決議に明らかに違反している。日本の左翼やマスコミは無視するが。
熊本大震災で日本の目が被災地に奪われているタイミングでの実験である。なかなか強かである。日米は相当覚悟して事に対処しなければ火傷するぞ!因みに韓国軍にはこの件に対処する能力も資格もない、北朝鮮に情報ダダ漏れでは、共同作戦はできない。
スカッドミサイルやただの対艦ミサイルであり、ムスダンではないとの情報もある。まだ、情報が混乱している。
因みに3時間後、産経新聞は「ムスダン発射失敗」と報じている。北朝鮮と仲良しの毎日新聞(TBSグループ)と少しニアンスが異なる。
産経新聞 4月23日(土)23時14分配信
【ソウル=名村隆寛】韓国軍合同参謀本部は23日、北朝鮮が同日午後6時半(日本時間同)ごろ、東部の咸鏡南道(ハムギョンナムド)・新浦(シンポ)の北東沖の日本海上で、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)とみられる飛翔(ひしょう)体1発を発射したと明らかにした。
聯合ニュースが韓国政府関係者などの話として伝えたところでは、飛翔体は水中での発射後に点火に成功し、数分間で約30キロ飛行した。韓国軍は北朝鮮のSLBMは成功段階にはないと分析、今回も兵器としては発射は失敗したとみられている。
北朝鮮は昨年5月、SLBMの「水中試験発射に成功した」とし、写真を公開。昨年12月にもSLBMの実験を行い、今年1月に「成功した」と発表し、映像も公開した。ミサイルが海面からほぼ垂直に発射されていたが、映像の改竄(かいざん)と失敗の可能性が指摘されていた。
日本のある軍事アナリストは、「新浦は、北朝鮮が軍事に関するテストを行う拠点のような場所。5月の朝鮮労働党の党大会に向けて、あらゆる軍事テストを行っている一環とみられるが、(SLBMは)兵器としてはまだ使えるレベルにはない」との見方を示している。
一方、北朝鮮では北東部の咸鏡北道(プクト)の豊渓里(プンゲリ)で、5回目の核実験の兆候が衛星によって捕捉されている。韓国国防省では「いつでも核実験を行うことができる状態を維持している」とみており、監視と警戒を強めている。