オーストラリアは最早白豪主義の国ではない。いや中国人に食い込まれていると言ってよい。
オーストラリアにすれば穀物最大の顧客でもある。何時まで中国が購入できるか?疑問であるが、中国よりの政権時に築いた中国人のオーストリア内での勢力は無視できない。今回もダウィーンの米軍軍港の隣の港を99年間中国に貸したではないか?イマイチ信用がもてない。
そんなオーストラリアが日本の「そうりゅう型」潜水艦を採用するとの話に、日本の技術力の高さを証明できる事に浮き足立つと当時に、機密漏えいの危険を捨てきれずにいた。
そうりゅう型は現在通常型潜水艦の中では、世界最強と言われている。静粛性に優れ、AIPによる長時間潜航、運動性にも優れ、日本の89式魚雷と組み合わせれば近海用の潜水艦としては最も優れている。更にリチュームイオン・バッテッリー装備のそうりゅう型改とも呼べる方式に順次移行する予定。静粛性が鬼のようで運用方法次第では原子力潜水艦を上回る能力を有する。世界が一目も二目も置く潜水艦である。残念ながら独仏の潜水艦は小型であるため魚雷の搭載数や航行能力もおちる、内海用の潜水艦であり、太平洋での活動には向かない艦種である。
時事通信 4月20日(水)11時25分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160420-00000041-jij-asia
【シドニー時事】オーストラリア政府の次期潜水艦調達計画で、ABC放送は20日、
最終局面にある建造受注競争で「ドイツ、フランスのいずれかが先行している」と報じた。
官民を挙げて受注を目指してきた日本は脱落したもようだ。
「(中略)」
結局仏が落札したようだ。これはある意味朗報なのかもしれない。潜水艦は機密の塊である。その潜水艦の技術が他国に洩れないということである。本当に輸出するならば日本と敵対した時のための細工が必要である。戦闘機の世界では、米露とも輸出用は性能を落とした機種を輸出している。プーチン大統領が過去に「レベルダウンした輸出品を不完全コピーし更に性能が落ちた中国機を購入するとは」と中国の戦闘機ビジネスに呟いた。このレベルダウンのモデルを魔改造でオリジナルよりパワーアップさせるのが日本である。
ある意味これは非常に良いニュースなのかも知れない。オーストラリア経由で日本の潜水艦の機密が洩れないということである。
トロイの木馬的細工を何重にも施したそうりゅう型のレベルダウン・モデル潜水艦を作り輸出用として量産するのも一計である。基礎原理が理解出来ていない中国はそのままコピーする。
それでもフィリッピン、インド、ベトナム、ニュージーランド等等欲する国は幾らでもあるのではないか?
いずれにしろ今回のオーストラリア不採用は日本にとり朗報である。米国もオーストラリアから機密を譲渡されず、また自国の機器(潜水艦内部)を販売できず落胆しているようだ。
国際社会は「なかよしクラブ」ではない!同盟国でも油断できない。
更にオーストラリアの造船能力では、そうりゅう型の建造は難しい。これはオーストラリアの国防相の発言。
近郊でしか潜行できない限定の潜水艦しかないドイツ。オージーだと実行運用はきついだろうな。でも構造は簡単なので技術がまったくないオージーでは出来ると思う。
前が特殊でもない潜水艦をまともに作れず文句を言ったら契約は破断した。もっと難しい日本式の潜水艦は無理なのでドイツしかないと思う。との書込みが的を射ているように思う。