知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

健康状態の把握

2008年09月10日 | Weblog
先日、いつも元気にご飯を食べていた利用者の方が、急に食べなくなり、食堂に残ってじっとしていました。
・・・・ん? これは絶対におかしい!と感じた職員は、体温を測り、血圧や脈拍等のバイタルチェックを行いました。すると異常な数値が・・・・。
さっそく看護師さんに連絡。
本人には、状態観察のため居室で布団を敷いて、横になってもらいました。



毎日の生活の中で、健康状態の把握は、一番重要な部分を占めています。

朝、各居室に行って、それぞれの居室の担当職員は、まず利用者の方の健康状態のチェックを行います。
特に、自分で状態の良し悪しが訴えられる人はまだしも、言葉のない方、またコミュニケーションの難しい方、うまく自分のことを伝えられない方等様々で、常に普段の状態を考え、その日はいつもと違っていないか?なんか変調をきたしているところはないかチェックします。


新人職員さんなんかは、初めて他人の血圧を測りました・・・とか、血圧の測り方を知りました・・・・なんて人もいます。当然ながら、普段自分の健康状態は分かっても、他人のことは考えたことはないですね。
そこは、施設職員(支援員)の仕事・・・
しっかりと利用者の把握が出来るようになります。

毎日接していると、時に違いがよく分かるものですね。




さて、さきほどの利用者の方は・・・・?

通院の手配も行いましたが、職員がずっと様子を観ていると、さっきまでの状態が嘘のように元気になってきました。
ただ、まだ血圧は少し高め・・・予断を許しません。
1時間後、自分から元気に動き出し、布団に入っているのもおっくうだったのか、居室内を歩き出しました。

結局、通院するまでもなく、健康状態が回復し、元の元気な利用者の姿に戻りました・・・・。何だったんでしょう?

この利用者の方は、以前にも同様の状態が見られたことがあり、前回は通院しましたが、特に変わった部分は見つかりませんでした。結局、今回も原因は不明のまま・・・、早いうちに精密検査も必要かもしれません。

今後も要注意です。




人間は生きていて、健康でいることが一番重要です。
身体の調子が悪いと、気持ちも沈み、やる気も出てきません。

ましてや、自分で訴えられないとなると、それは大変なことになります。


皆さんは、自分の健康状態・・どの程度把握されていますか?

利用者の方の健康状態の把握・・・ひいては、自分自身の健康を見直すことにもなり、常に変化を観察することは、とても大切だと感じます。


今日も元気ですか・・・

コメント (1)
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