知的障害者・精神障害者について考えよう

知的障害者施設、作業所やA型B型事業所の経験からの投稿にて、この業界に対する世間の理解を深めていきたいと思います。

優しさと厳しさと

2021年12月27日 | Weblog
私の勤務する事業所(就労継続支援A型)は、支援員が優しすぎる・・・と、よく言われます。特に利用者の方から、そういう指摘を受けることもありました。

そのためか、結構、事業所側や職員に対して「文句」や「苦情」的な言葉が出てきます。

そういう場合は、必ず直接本人に話を聞き、現状や悩みを聞きます(支援員が一人で難しい場合は、サビ管や所長が同席します)。


話を聞くと、解決不可能な難しい課題は少ないようで、多くは他の利用者との関係性や、他の利用者の態度や言動が気になり、作業に集中出来ない・・・と、どこの事業所でもあるパターンです。

中には、職員に対する不満や事業所の対応に不満がある場合もありますが、多くは「自分勝手な思い」が感じられます。


ここ最近も、そういった本人の悩みを聞くと、どちらかというと”わがまま”?と感じられるような内容もあり、実際に本人にとっては、「どうしてほしいのか?」という部分が見えてこないときも・・・。

実際に、目に見える範囲で、そういう直接的な問題は、作業中等には見られず(見られたら、支援します)、精神的な部分から来る不安感や、病的な妄想から来るもの、等があります。


どうしても、”わがまま”的な自己主張に近いものは、所長から直接的に、「ここは働く場」「他人の文句を言う場所ではない」「あくまでも契約上で働いてもらっているので、自分が合わないと思ったら、辞めてもいい」と、はっきり伝えます。
私も、そのやり方には同調しており、あくまでも「契約上働く場」としての提供であり、何もしていない他者に文句を言う態度は問題です。


ここ2人ほど、そういった苦情があり、今回所長からそういう上記のような話があり、それ以降、本人さんたちは、非常に落ち着いて過ごされています。(この部分は少し驚いています)

結局、文句を言いたかっただけ・・・ではないのですが、自分がここ(事業所)に来ている理由を、少しは理解してもらえ、自分が今なすべきことを判断されたのだと思います。


以前、問題があり、この記事にも載せましたが、その方は結局、理解が伴わず、未だに通所が伴っていません。
理由を聞くと、「皆(他の利用者)が、自分の来ていないことを心配してくれているか、聞いてほしい・・・」とか、相変わらず女子職員に対する興味はありますね。

やはり、ある程度”事業所で働く”というA型の意味合いを理解していただくこと、これは非常に大事な部分と考えます。


精神的な辛さや、悩み、健康上の問題等には、支援し対応し、相談にも乗ります。

いろいろな思いがあると思いますが、A型の事業所の存在意義を、理解していただきたいものです。

年内は28日まで。

あと少しの業務です。

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