good day to Die

映画、ドラマ、小説、漫画、音楽についての感想等を
日記代わりに書いておくためのブログです。
ネタバレあり。

「アルキメデスの大戦」10回目

2019-08-16 23:42:00 | 映画「アルキメデスの大戦」
「アルキメデスの大戦」10回目を見たよ〜。
今日はほぼ居眠りなし。
でも平山中将が話し出すと寝そうになる。
私が平山中将の主張が嫌いだから、というより、田中泯さんの声が私にとって
心地よいからなのでは…と思わないでもない。
脳波を測ったら、α波が出てるのでは(笑)。

聞くごとに、私の中では平山中将の主張は「何、世迷言言ってんだ、黙れ」と
思うもので、解釈違いです、という気分になるんだけど、大嫌いな軍隊に
どっぷり浸かって、キャッチライトの入らない目でイソロクをじっと見る
櫂少佐の9年間に想いを馳せると胸キュンなので、それはそれで良いです…。
私は、平山の主張には白けてしまって、映画に乗り切れてなくてダメだな。
映画見てると良くあるのよね。相手の理屈に乗るなよ、と思う局面が。
でも映画の都合で、そうなるしかないのは分かる。そこで綺麗に乗れないのは寂しい。
山崎貴監督は、最後に本人の主張を入れてるのがよくあることだそうで。
平山も櫂も身勝手だなぁと思う。
天才っつうのはそういうものなのかもね。

平山中将には反感持ってるんすわ(フィクションに対してアホか)。
国家がなければ国民も何もないとか、日本人が負け方を知らない、最後の
1人まで戦う(うろ覚え)とか、えー、すみません、全然あなたの考えには共感しません。
作品内では、そういうものとして見ないといけないんだけど。
現代人の感覚で見たらダメ!現代人の知識を持って見たらダメ!って言うけど、
私は現代人だし、知識もなくなりませんし…。
「そういうものとして見る」という素直なまなこで見ても、当時の軍人なら
ああいう発想が普通かもね、とも思えない…(頑固なわたくし)。
まあ要するに平山中将というか、平山中将の口を借りた山崎貴の主張に
感情的な反発が先立っちゃうってことなのねん。
あそこは山崎貴脚本の、バリバリに現代人感覚と現代人知識に基づく展開だと
思いますNE。
ま、それ言ったらどうしようもないけど(笑)。
こういう白けた見方?、作中に没入しきれないのが、自分の残念なところ 
なんだろうと思うけど、仕方ないべ。

前にも書いたけど…。
大和をつくろうがつくるまいが戦争は避けられないというなら、大和が
沈もうが沈むまいが戦争が終わるのと関係なさそうだし、大和の存在は
国民に広く知られてなかったから沈んだって大して影響なかったし(戦後知識)、
大和が沈んだくらいではアメリカは容赦しないし〜〜(戦後知識)。
これを言っても綺麗事にしか聞こえないんだけど、大和が勝手に沈むなら
まだしも、3000人と一緒に沈むわけで、何が依り代だよ、やめてくれよ、
お前が自分ひとりで操艦して一緒に沈めよ、とイライラしてしまうのですね。
フィクションに対してアホか。
平山中将が勝手にほざく分には、まあそういうもんか、と思うだけなんだけど、
すごく好きなキャラである櫂少佐がこんなイラつく説得?で落とされるのが、
とても残念なのねー。
まあ私の勝手な思いですね。
落とされないと、話が落ちないのだしね。
ノベライズのオチだったら、みんな怒るんだろうし。
私はノベライズのオチにわりと納得してるよ〜。
でも映画のオチの方が暗い余韻があって、うまい落とし方なんだろうな。

大里社長が少佐はんに賭けた、数学でこの国を良くしてください、と言い、
櫂自身も「数学がこの国を救うのかと、思って…」と感慨深げに言ってたのに、
ああなって、本人的にはどう折り合いをつけたのか知りたい。

冒頭の「僕は美しいものは何でも測らないと気が済まないタチなのだ〜」とか
言ってるときの櫂のドヤ顔が好きなので、もうずっと芸者遊びしてたらいいよ。
美しいものを測っててください。

どうでもいいことだけど、戦時中はまだフンドシ時代だと、かわぐちかいじの
「ジパング」で学んだんだぜ。
櫂少佐のフンドシ姿は、「帝一の國」を見れば互換性の高いものがありますね 🤣
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする