評価:★★★★
クリストファー・ノーラン監督
フィン・ホワイトヘッド、マーク・ライランス、キリアン・マーフィー、
トム・ハーディー、ジャック・ロウデン、ケネス・ブラナー他出演
待ちに待った「ダンケルク」公開日。
近所のシネコンにIMAXはないので、通常スクリーンで見た。
試写会を1回目として、これが2回目。
IMAXとは別の映画のようで、特に音の迫力が10の1、いや、30分の1くらいだった!
その分、落ち着いて見ていられた
最後に何か良く分からない感情がグワッと湧いたけど、そういうのは二度目の方が
大きかったかな。
映像については、通常スクリーンだと黒枠が目につくね
見てるうちに、私は大して気にならなくなったけど…。
IMAXフィルム上映に比べて通常スクリーンだと上限40%カットって本当かな、
日本にIMAXフィルム上映館はない…。IMAXといっても、IMAXデジタルだっけ。
陸海空(陸はすぐ海に合流みたくなるけど)がそれぞれ進みながら、遊覧船を空の
ファリア(トム・ハーディー)視点で見たり、遊覧船からスピットファイアを見送ったり、
遊覧船が救助したシェルショックの兵士(キリアン・マーフィー)が、主人公?(冒頭
市街地で逃げる陸軍兵士)が乗ろうとしたボートではキリッと指揮していたり、
時系列が前後するのが面白い。
初めはバラバラに進むパートが段々交わっていくんだよね。
2回目になってやっと音楽らしきものが耳に入ったけど、今回のハンス・ジマーは、
音楽というよりほとんど効果音的な感じじゃない?
不穏な重低音がずっと続くみたいな…。
サントラを買う気にならない…。
予告編で使われた音楽はサントラではないのかな。
海岸の空爆で周りでバタバタ死んでいても、何のリアクションもなく起き上がって
また元の行動に戻るのが、戦場って怖いな、て感じだった。
徐々に主人公の方に着弾が近づくのも怖かった。
直撃に近くても身体が爆散しないのが、この映画のスタンス。
血はほとんど映らないし、人体の損壊もない。そういう戦場の悲惨さは出てこない。
プライベートライアンとは別物。
戦争映画というより、密室(広い意味での密室…)脱出タイムリミットサスペンスなんだろうね〜。
でも船の沈没の怖さはありすぎた。
船は大好きだけど、水に押しつぶされる感じ、怖すぎ…
イギリス人は常に紅茶。戦場でも紅茶。本当にそうなのかな?
遊覧船の船長が息子に止められてキレるほどコリンズ(海に不時着したパイロット)救助に
こだわるのは、空軍で戦死した長男のことがあるからだよね。
それを知ってから見る2回目は、あのシーンが悲しかった。
コリンズを生きて救助できて良かった
ダンケルクの海岸の泡泡、何かなと思ったけど、ああいうの波の花というのね。
寒いときに発生するそうで、映画のあの辺りも寒かったのかぁ。
ジョージが死んだことを突き落とした兵士(キリアン)に言わない次男の優しさと、それに
無言でかすかに頷く父、良かった。
最後に布をかけられて運ばれるのを見て、兵士も察しただろうけどね。
イギリスについてから、空軍は何をしてたんだ!と兵士からなじられて固まるコリンズの肩を
叩きながら、我々が知ってる、と声をかけたのも良かった。
散々言われてるだろうけど、ダークナイト・ライジング、マッド・マックス怒りの
デスロード、そして本作と、マスク等で口を隠され続けるトムハ(笑)。
あのぽってり唇を封印なのね
マッド・マックスでは中盤?には口枷?外れるけど。
トムハは目も特徴あるから、目だけでも良く分かるね。
あと、トムハの安定のガニ股(笑)。
最後にスピットファイアを降りて少しだけ歩くシーンでさえ感じるガニ股。
ブラックホーク・ダウンのときから変わらない(笑)。
スピットファイアの隊長機の声がマイケル・ケインなのかな?
トムハ、キリアン、マイケル・ケインと、ノーラン常連俳優再び。
ダンケルクはノーランにしては時間が短いわりに、テンポはそれほど良くない気がする。
商船でどんどん撃たれるところ、2回目だとノロノロと感じたわ。
あんな撃たれてるのに、いつまで中にいるんだよ、もうそんなに撃たれて水が入っていたら
船は無理だろ…と。
外に出られないのは分かるけどさ〜。
主人公?が色々と頑張って?船に乗るけど、結局振り出しに戻るのが脱力
ダンケルクから30万人以上の兵士が脱出したそうだけど、映画では全然そんな風には
感じられない
ケネス・ブラナーがかっこ良かった。
あとコリンズ役のジャック・ロウデン。この映画で初めて知ったけど、今後売れそう、売れてほしい。
やっぱりサイモン・ペグに似てるよね〜。
IMAXと音の迫力が違いすぎて、IMAXでもう1回見たい、何なら今日のレイトショーで
見たい、と思い、迷ったけど、行っちゃいました。
IMAXのある、車で1時間くらいの劇場まで。
同じ日に同じ作品を劇場で見たのは初めての経験