木洩れ日通信

政治・社会・文学等への自分の想いを綴る日記です。

トップが反知性の日本

2019年10月11日 | Weblog

今年のノーベル化学賞に吉野彰氏が選ばれた。学年は一つ上だが私と同じ48年生まれの71才。リチュウムイオン電池を開発し実用化させた功績に対してである。
この間関電の原発マネーの還流がマスコミをにぎわせていたが、蓄電ができるリチュウムイオン電池は不安定とされた太陽光発電や風力発電で得た電力を貯めておけるので、「原発は安定した電力供給に貢献する」と言う理由が無くなり、ますます原発再稼働は遠のきその点でも吉野氏の受賞は国民にとっても喜ばしい事。
大手電力会社は現場で働く社員は重要だが、政府や財界と結託している幹部は総退陣でよい。

神戸東須磨小の教師によるいじめ暴力事件
どの世界にも嫌がらせやいじめはあるが、この事件度が過ぎている。
加害教師たちは完全に壊れている。
私は1972年に明るみに出た「連合赤軍の山岳リンチ事件」を思い起こした。
あの事件では総括と言う名のリンチにメンバーが加担して仲間を死に追いやっていったのだが、主導した永田洋子にはそれでも社会革命をするんだという大義名分があったが、今回の事件は単なるうっぷんばらしのエスカレートのようだ。
背景には神戸と言う有力な私立学校がたくさんある地域での公立学校といういわば下流に置かれた存在も問題の背景にあるようだ。
私も教員の経験があるが、派閥というか気に入った者同士が集まる傾向はあったが、このようなガキのやるようないじめはさすがになかったような・・・。
私の時代には教職員組合が社会党系と共産党系でせめぎあっていてそういう反目はあったが、今は組合の組織率が非常に下がっていて、本来なら組合がもっと介入してもよさそうな事案である。
どんな職場にも職場の問題を考えたり相談する組合的な場が必要ということだろう。
これは刑事事件だろう。懲戒免職に相当する。
トップに就く人間がまともだとここまでひどくはならない。今の日本は政治のトップも財界のトップも「反知性」で固まっている。それがすべてに影響している。
この加害教師達だけの問題ではない。

コメント
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