『欲望の資本主義』というNHKBSの番組を見た。
日銀で「異次元の金融緩和」とかいう金融政策に関わった経済人が語る番組だった。彼等は「人間の欲望には限りがない」と言った。そんなことはないと私は思う。
確かに欲張りな人とそうじゃない人がいて、強欲で人の物を奪って平気な人種はいるだろう。大企業の経営者とか大投資家とか。
普通の人は住む家があって食べるものや着るものに不自由しなければそれで満足なのでは。
そういう普通の生活を守るのが政治の仕事だと私は思う。
「アメリカは今景気がいい」とこれらの経済の専門家達は言う。そうだろうか。「ラストベルトはラストベルトのままなのでは」?彼等の言う好況というのは「株価」を見てそう言っているのでは?私のような金儲けに関心のない者からみると「株価の高下」などマネーゲームでしかない。そんなものなくたって人間は生きていける。
アメリカの産業て何だ?兵器とIT産業か。農業も盛んだが大規模農業で農産物は大資本が牛耳っていて、農薬は使い放題、工業製品のような食品を大量に作って国内外に売りつけている。
ヨーロッパ諸国や日本はアメリカの横暴に抵抗を試みてきたのだが、小泉政権の時代からアメリカの言いなりに舵を切っている。自分達の企業の事しか考えない経営者と大株主の政党になったのだ。