今日は柔らかい春雨が降りました。
庭はハクモクレンが終わって朱もくれんです。それと山吹、花ズオウも。
読書は『蹇蹇録』が終わって、ヘルマンヘッセの『デーミアン』に取り掛かりました。
高校時代にヘッセの作品は少し読みました。高校生に人気の小説でした。
『青春は美し』、『車輪の下』、『ラテン語学校生』など。私が所属した文学班ではヘッセを取り上げていました。この辺りは自伝的要素が強い作品です。
『デーミアン』もその要素が強い。ヘッセは厳格な父と優しいけどプロテスタントのキリスト教に従順な母のもと、姉二人がいる恵まれた家庭に育っていますが、何かしら満たされない気持ちを抱きながら少年時代を過ごしています。ラテン語学校の生徒になります。普通は国民学校に入るのですが、いわば社会のエリートになるコースに入るのです。そこでデーミアンに出会うのです。デーミアンは主人公の少年に強い影響を与えます。それは生涯続くのです。まだ読み始めたばかりですから小説の概要はつかんでいませんが、ヘッセは第一次世界大戦にも従軍します。ドイツ人ですから負けた側ですね。負傷もしています。ナチスが台頭する1920年代には反ナチスの立場でしたから外国に逃れて生活しています。こうした背景は高校生の頃はあまり知らなかった。
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