まだ生き残っているパシフィック・ホールディングスのニュースが。
不動産ファンド大手パシフィック、中国資本が支援
不動産ファンド大手パシフィック、中国資本が支援
信用力が低下している不動産ファンド大手のパシフィックホールディングスに対して中国資本が支援に乗り出すことが26日、明らかになった。パシフィックは優先株を中心に総額約475億円を中国資本から調達する。26日夕方にも発表する。
パシフィックの支援先となる中国資本は、中柏ジャパン(東京・千代田)を受け皿会社として資金を拠出する。中柏ジャパンは近く、複数の中国の大手上場不動産会社から約475億円の資金を調達する計画。その後、パシフィックが実施する第三者割当増資(普通株約5億円、優先株約200億円)と、新規に発行する普通社債約270億円のすべてを引き受ける。
パシフィックは08年11月期に不動産不況の影響で250億円の連結最終赤字(前期は120億円の黒字)に陥る見通し。信用力を補完するため、大和証券グループ本社と支援交渉を進めたが折り合わず、9月末から新たな支援先を探していた。大和との交渉は打ち切る。 (16:20)
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なんじゃこりゃあ。生き残るのか。
まだ、資金を調達する「計画」だそうだけど。
次にですね、パシの開示情報を見ると、ちょっと違います。
(1)6.5億円分の新株発行。割当先は、もちろん中柏ジャパン。
それで、筆頭株主が変わりますよと。12月19日の予定。
現時点での発行済み株式総数は70万株です。
そして、ここで発行される新株は28.6万株。4割以上の希薄化。
(2)270億円分の普通社債の発行。これも引き受けるのは、中柏ジャパンと。
これは12月26日のようですね。これがないと年が越せないのでしょう。
しかし、償還期限が来年の11月末です。どうやって返すの?
(3)A種優先株式の発行。これは強烈。
既存の株主なんてどうでもいいということです。ま、潰れなければいいだろうけどもね。わら
468億円だそうですよ。
A種優先株はすべてにおいて優先ですからね。潰れたら、資産が残っていた場合まずそっちに行くと。
配当も優先です。
57200円で、82万株余りです。
これは、普通株に転換することも出来ます。
行使価格が現在の株価の場合、2000万株を超えます。
ま、今の株数の29倍あまりということですね。
ちょっと馬鹿げた数字になってしまいますが。。。
で、こっちは、来年の2月27日だそうです。
開示によると「本普通社債につきましては、優先株式発行時に本社債を現物出資する」とあります。
つまり、合計で475億ほどということですね。
しかしですね、最初の6.5億はなんとかなるかもしれないけど、中柏ジャパンのお金ではなくて中国から集めてくるということですよね。
どうなることやら。今、中国ってそんなお金ある?
実際ですね、開示によると
(注)中柏ジャパンは、12 月上旬に約6.5 億円、12 月下旬に約270 億円及び2月末に約200 億円
の出資を中国における大手上場不動産会社等から順次受ける予定です。
とか、
2. 本投資契約に基づく一連の取引の概要
中柏ジャパンは、下記(4)に記載のとおり、本投資契約において企図される各種取引のための会
社であり、下記(1)から(3)までに記載の各取引の実行は、中柏ジャパンが各払込期日までに所要
資金を受領していることが前提となります。
などとなっています。中柏ジャパンがお金を持っているわけではないということですからね。
これから集める、あるいは、せいぜい、今、集めているところということでしょう。
失敗したとして、中柏ジャパンの懐は痛まないんでしょうね。
さて、JCRですが、これをうけて格付けを「B-」から「B」に、「CCC」のほうは「B-」に上げました。早っ!
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