これ簡単なんですけどね。
(毎度なんですが)トランプが勝ったことで、「選挙戦術として極右政治家を支持する層について、彼らをバカにしていないで彼らを取り込むようにしないと今時の選挙では勝てないよ」という意見が出回っておりますが、いや物理的には簡単ですよ。
ゲーリングも近いことを言ってます。
そっちは戦争の話ですけど、基本同じことですよね。
要するに外に敵を作ればいいのです。「イスラムが~」「中国が~」とやっていれば支持は集まります。
そのような情動に訴えるという手法は、常に効果的です。(ゲーリング的な意味で)
そして人種などで分断する手法。マイノリティを叩くやり方ですね。それで多数派から票が取れるんだから。
極右支持とはそういうことですから、それを戦術として取り入れるのは人間としてやってはいけないことでしょう。
羞恥心とか、倫理とかそういう人として大事なものを捨てないとできませんね。
ここは、日頃からまともな社会を作るようにして、そういう層を減らしていく努力をしなければならないのですよね。
まずは、社会問題に無関心なジジババを粛正するところから(ry
極右というわけではないけどトランプを支持したのは、「ヒラリーが嫌い」「保護貿易のほうがいい」「世界の警察なんてやってられないぜ」「とにかく変化だ」「メディアは糞だね」という人たちでしょうか。
でも彼は残念ながら共和党で、上院下院も共和党が過半数を取ったから、戦争は終わらないし、金持ちのための政治も続くと思うけど。
「メディアは糞だね」というのは妥当なんだけど、日本では無理。
「マスゴミが~」って言ってる層は産経を信じてるし、当のメディアはそれを報じないのでNHKや読売が情報源の人たちには全く伝わらない。
アメリカ人は日本人ほどメディアを信じてないですからね。(だからアメリカのメディアは日本よりはましなんですけど)
あとは、「貧困層の反乱」と言っている人がいましたが、違いますよね。せいぜい言えたとしてもぎりぎり「白人の貧困層の反乱」程度でしょう。
出口調査、人種別では、
白人 ヒラリー 37% トランプ 55%
有色人種は当然のようにヒラリー。特に黒人は圧倒的。
黒人 ヒラリー 87% トランプ 8%
ヒスパニック系 ヒラリー 65% トランプ 27%
もちろんレイシストのトランプに入れるわけがないですよね。
人種の坩堝とは言っても、まだアメリカでは白人が人口の7割占めてるんですね。もっと少ないと思ってましたが。
所得では5万ドル以下がヒラリー、5万ドル以上がトランプ。なので、別に貧困層から支持されているというわけではないですね。
これはようするに白人と黒人の所得の違いだと思いますけどね。
単純に白人がトランプに入れた、ということでしょう。
それから、郡(county)ごとに集計したものでは、大都会はヒラリーだけど、それ以外はほぼトランプだったそうです。
アメリカは差別大国ですからね。レイシズムに鈍感なマジョリティ(白人)はやはり多いということでしょうか。
7月にマイケル・ムーアがトランプについて語った話が
ハフポス マイケル・ムーア
だいたい合ってますかね。
マイケル・ムーアはもちろんもともとバーニー支持で、トランプのようなレイシストは許せないという人です。
本題に戻りますが、極右政治家を支持する層は日頃から減らしていかなければとはいっても、戦争やってぼろ負けでもしない限り急に減ったりはしないので、
日本で野党が勝つための短期的な戦術を考えると、まずは「変化」を訴えるとか、演説を上手にするとか(笑)。
何より重要なのはメディア対策ですかね。これは短期では無理だけど、せめてアベ自民べったりのアホ番組を一つ一つやっつけていかないと。
自民党は都合の悪いことを報道されると弁護士を立てて抗議するらしいですからね。その上で寿司を食わせるという、アメとムチ、「寿司と圧力」という戦略を取っていますね。
寿司はともかくとして、やってはいけない線のぎりぎりまでやらないといかんかもしれないですね。
ところで、極右政治家を支持する層をバカにしているのはいったい誰なのか、わかりやすいのがあります。
トランプ 1998
トランプの1998年の発言だってさ。
極右政治家を支持する層をバカにしているのは当の極右政治家であるというわかりやすい例。
前にも書いたけど、ポアロに出て来るセリフで
「なぜ君たち政治家は民衆をバカにするのかね」
「私に投票したからだよ」
ってありましたね。


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