現在の日本で「倫理」が破たんしているのはなぜかと考えると、基本的に「倫理とは何か」ということを考えないからですかね。
日本では「道徳」というのは偉い人の言うことをきくことですからね。
偉い人のためにあるのであって、本当はみんなのためではないわけですね。(名目上「みんな」のためになってますが)
そして、その傾向がここに来てより顕著になってきましたね。
道徳の教科書の副読本にはあの曽野綾子様が見習うべき「偉人」として出てきます(爆
お金持ちの家に生まれたことだけが自慢のアパルトヘイト推進者で、弱者老人は「死に時」を考えるべきと語りながら自分の旦那が認知症になると強気の発言はしなくなったあげく、介護に疲れたのでフランスに2週間旅行に行った曽野綾子様です。
日本の偉人はたいしたものですね。(人間としては最低の部類かと思いますが)
そして、これからは道徳心や愛国心を学校で「評価」の対象にする予定のようです。
この辺りの異常さに気がつかない人には、「倫理」はわからないと思います。
その社会の中で何が正常で何が異常かということは、なかなか中にいては気が付きにくいのですが、今は日本以外のことをあれこれ知ることが可能です。
異常な国家体制なら北朝鮮を見ればわかります。
中国でも韓国でもアメリカやその他の国でもよその国でやっているおかしなことはニュースで知ることが可能です。
普通は、そういうのを見て「北朝鮮はやばいな」などと思いますよね。
反面教師でも他山の石でもいいですが、「自分の国はあのようにはなってほしくないな」と思わない人は珍しいと思います。
(「北朝鮮化していることに気がつかない人々」は、いずれまた)
だから「倫理」も自分一人だけの世界では出てこないでしょうけど、周りを見回してあれこれ考えることで生まれるわけですが、そういう感覚が日本人の場合、欠如しているのではないかと思いますね。
道徳が「教えてもらうもの」になっているのですね。
倫理とはどういうものかを考えたり、あることが倫理的であるかどうか否かを自分で判断しない限り、倫理とコストの面もつなげて考えられないでしょう。
昨夜は眠ってしまって、朝、妙に早い時間に起きてしまいましたが、外は雪が積もってますね。
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