浜田宏一教授とアベノミクス
ザ・日本語シリーズ第2弾です。
今回は「金(かね)は天下のまわりもの」と「金融」。
アベノミクスといいますと、とうの昔にオワコンになっている代物ですが(と言うか始まってもいないし最近聞かないですね)、15日の日経で生みの親である浜田教授が間違いを認めたことについて、すでにあちこちに関連記事が出ています。
三橋も喜んで記事にしてますけど、こいつは批判しつつ14年の衆院選の時にはアベノミクスをヨイショしてたじゃねーか。と、まあそんな小さい話はおいといて、日本語の問題です。
bun-shun Web
〈私がかつて『デフレは(通貨供給量の少なさに起因する)マネタリーな現象だ』と主張していたのは事実で、学者として以前言っていたことと考えが変わったことは認めなければならない〉
日本にはなんだかよくわからないけど、マネタリーオタ(マネオタ)の類が多くて、おカネの総量を増やせば、経済が良くなるなどと思っているのが多いんですね。
こういう人は、経済とか金融の根本がわかっていないのに、なぜだかその分野の学者とか評論家とかやってるんですね。
普通の中1のほうが経済はわかると思いますよ。
以前と同じようなことを書きますが、
わたくし、毎月病院に行ってますが、それは循環器内科なのです。
循環器というのは体に血液を回す器官です。(器官なき身体ではなくてちゃんとわたくしにも器官があるのです)
「血液は体のまわりもの」なのです。
なぜ通っているかと言うと、その昔、血管が詰まって血液が回らなくなって死にかけたことがあるのです。
その時に病院がどういう治療をしたかと言うと、血管の詰まりを取り除いたのです。血液が回る(流れる)ようになってなんとか死なずに済んだわけです。
このような時に「(血液の)総量を増やせば血液は回る」とばかりに大量の輸血をしてドヤ顔するようなバカ医者は絶対にいませんよね。
ところがなぜか経済の分野にはそういう方々がいらっしゃるわけで。しかも日本においてはそういうおバカが多数派なわけですね。
さらには国の方針でやってしまうぐらいアホ。
ひどく「経済」に弱い国ですよね。
「回る」という言葉の意味がわからないんですかね、日本人は。
そして「金融」と言う言葉。「おカネを融通する」ということですね。
これも繰り返し言ってますけど、お金を「ある」ところから「ない」ところに回すのが金融です。
これを忘れて金融政策など成立しません。
そもそも経済とは人間の活動全般をさしていて、資本主義の国の場合、これをお金で回しているのですね。
それぞれからだと血液(まあ、ヘモグロビンですけどね)
「ない」ところがたくさんあってそれが続くと死んでしまいます。
「ない」ところにお金を回すと必然的に(流れが良くなって)消費が増えて経済が回ります。
(当たり前ですが)
大抵の国では再分配によってこれを実現していて、そのために経済が回っています。
税金を取った後に再分配して貧困率が上がる空前のバカ国家は日本だけなんですよ。
最近、GDPは上がったりする時もありますが、消費支出はというと相変わらずさっぱりです。
他の国と比べるとあまりに惨めですが、テレビでやらないから知らない人が多いでしょうかね。
まあ仕方ないと思います。
中国や韓国の悪口を言って惨めな優越感に浸り、アメリカ様を崇拝して、アベ君をマンセ―して、そんなふうにして一生を過ごしていくのが日本人にはお似合いなんですかね。
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