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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

崖の上のポニョ [監督:宮崎駿]

2008-10-02 21:55:05 | 映評 2006~2008
個人的評価: ■■□□□□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]

前半最高。後半は猛烈なつまらなさ。
後半部では物語は台詞で説明されるだけとなる。特に面白いイベントも発生せず、スピーディなアクションも壮大なスペクタクルも何もなく、見せ場も山場も無いまま物語が終了してしまう。
ストーリーがわかるということに関しては「ハウル」よりマシ。けれど後半部のテンポの悪さ、ぐたぐだ感は「ハウル」よりひどい

前半部は面白い。
子供を乗せているというのに、やたら車のスピードを上げてぶっ飛ばすお母さん。何気にカリ城を連想させたかと思えば、家では「♪わたっしは~げんき~」とどっかで聞いたような歩くのが好きそうな歌の一節を口ずさむ。
Tシャツのすそから素肌をちらつかせて、微妙にエロさを漂わせ、ご亭主にはBAKABAKABAKABAKAのモールス口撃。
こんなお母さんに育てられたいと思うけど、いつか交通事故で死ぬだろうな。

オープニングのほぼ台詞なしのポニョの外界への旅立ちの美しさと楽しさ
なにより前半部の山場となる、波と車の奇妙でダイナミックなチェイスは歴代ジブリスペクタクルシーンの中でも五指に入りそうなくらい素晴らしい。
一般人には想像不可能な天才ならではの爆発的なイマジネーション。
「おくりびと」では自己顕示欲丸出しくどすぎ耳障りだった久石譲の音楽も、活劇では見事に映画にマッチして映画を興奮MAX状態に引き上げる。
こういう場面を後半のクライマックスにもってくればよかったのになあ
ポニョとソウスケの二人がワクワクするような冒険を繰り広げる、子供達が喜び大人たちが期待する「真・崖の上のポニョ」に作り直してほしい。DVD化の時にでも・・・

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