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パコと魔法の絵本 [監督:中島哲也]

2008-10-02 21:57:24 | 映評 2006~2008
個人的評価: ■■■■■□
[6段階評価 最高:■■■■■■(めったに出さない)、最悪:■□□□□□(わりとよく出す)]

安部サダヲという人はなんでこんなに面白いのだろう。いつも同じようなキャラでいつもどおりの芝居だが、それでもなんでも面白い。笑えて仕方がない。

安部サダヲだけでなく、全ての登場人物のバカ騒ぎっぷりが楽しい。
だが面白半分でバカ騒ぎさせているわけでもなさそうだ。
バカ騒ぎに笑い、派手なCGスペクタクルに心奪われて、物語の先がどうなるかなどに頭が回らない。その状況下であるにもかかわらず物語は二転三転してゆき、物語を楽しむ喜びも与えてくれる。しかも、終盤にはえっと驚くどんでん返しが幾つも用意されていてびびる。
そういえば「嫌われ松子」もただのナレーションかと思っていたら、ファンレターだったところで度肝ぬかされたっけ。
きっと中島監督のハイテンションバカ騒ぎは、物語を面白く語るための手段なのだ。
しかも、わたしの様な人間が忌み嫌う、「女の子難病死にオチ映画」であるにもかかわらず、中島マジックにかかればあっさり落涙。
笑わせながら、どんどん盛り上げ、沢山いる登場人物みんなに見せ場を与え、感情移入させて、クライマックスに大冒険と大スペクタクル、どんでん返しでびびらせて、笑いから泣きへ急展開。ラストもちょっとしたサプライズで締めくくる。
面白えぇぇぇ。これが映画だ。これが娯楽だ。「ポニョ」と同じ日に見ただけに余計に楽しさ面白さが際立って感じた。

ところで、院長はなぜ自殺願望者を4階の個室に入院させたのだろう。院長先生は実は死んで欲しくてあのような部屋に彼を入院させたのかもしれない。

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2 コメント

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パコは東原町の犬の名前 (sakurai)
2008-11-04 08:40:23
御当地ではないのですが、原作者が山形の人で、ご当地になってます。
原作者の方が、毎日学校からの帰り道にいた犬の名前をいただいたそうで。
東原町の大学の近くです。
原作者のトーク付きの上映でしたが、おもしろかったですわ。
んで、泣かされました。
いい映画でした。
返信する
コメントどうもです (しん)
2008-11-09 14:26:42
>sakuraiさま

東原の大学そばですか
私も住んでいました。東原の大学寮でした。寮でも犬を飼っていましたが名前はクマでした。
返信する

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