好きな・・・っていうか面白い台詞はありました?私は・・・
「ミルクだ。ふたを付けて」
マザコン・オコチャマ・ダダッコそしてリッチな男の想像を絶する(色々な意味で)物語
本物の感動とは違うが、別な意味で身悶えするほどオモシロイ快作だった。
多分、この映画、ハワード・ヒューズの傍観者を主人公にすれば(ジョン.C.ライリーあたりを)深みが出たと思う。苦労知らずの金持ちに対する批評的な目を加えることができたから。
しかし、ハワード・ヒューズ本人を主役にして彼に寄り添うことで、金持ちに何の批評も加えない作品となり、単純に「俺も金いっぱい欲しいなあ」と思わせる作品になった。浅い映画になったが、変わりに痛快人生ハラハラドキドキ娯楽映画となり3時間を感じさせない笑える大エンターテインメントと化した。
ほとんどデカプリの一人芝居で、一人ピンチ、一人チャンス、一人逆転、一人転落、一人復活が繰り返されるとても奇妙な映画だ。
ピンチ!雲が出なくて撮影が終わらない。
ピンチ!女にフラレて服を燃やしたら、着るものが一着も無くなった
大ピンチ!タオルがなくてトイレから出られない!どうする潔癖男!?
ピンチ!「電話の盗み聞きなんてしないよ、通話記録を読むだけさ」って言ったら彼女が怒り出したけど、何で怒るか判んない!!
ピンチ!(というかワクワクの見せ場)飛行機、市街地に墜落
ピンチ!没落したヒューズ、映写室に全裸でヒッキー状態!!?
大ピンチ!繰り返し独り言をライバルに聞かれそうになっちゃった!!
大逆転!公聴会。俺の大演説に世界が魅了さ!!
お・・面白すぎる。全部一人で勝手にピンチになって一人で勝手に切り抜けている。
デカプリは演技といえば眉間に皺寄せるしか能のない底の浅い俳優ぶりを見せつけるが、「俺、頑張ってますから!!!」オーラを全身から発散。自然と頑張れーって応援しちゃうね。トム(クルーズね。ハンクスじゃなくて)やユンファやレスリーに通じるある意味「演技の真髄」。演じていることを全身全霊で伝えることができるのは限られた者だけが持てる才能だ。
それに比べるとケイト・ブランシェットは文字通りの意味で演技が上手かった。キャサリン・ヘップバーンの映画って「黄昏」しか見たことないから、似てる似てないは判んないけど、大女優っぽい存在感をナチュラルに演じていた。(でも俺はデカプリ系統の演技の方が好きだ)
「家族といる君は別人だ」
「それが家族の望む私の姿だから。でも本当の私は一人。あなただけのもの」
なんか、監督はじめ全スタッフがデカプリを立てるために心血を注いだ感じのする映画だ。
スコセッシは昔のような凄さはないが、持てる技術の全てを使って映画を作り上げた。
汚らしいフラッシュのアップ、やかましいカメラ、などヒューズの神経質ぶりをよく表していて効果的だ。アレック・ボールドウィンのパンナム社長のオフィスのカメラ。あおりで天井を写しながらの移動撮影。金かかったセットを見せつけるカメラワーク。徹底的に映画で遊んじゃってる感じが巨匠の余裕なのかもしれない
オープニングの母とのシーン。何かすごい哲学的な意味のことでも語っていたのか?その後のヒューズの人生を支配する何かがあったのか?・・・と思わせて最後に明かされるのは「僕は世界一早い飛行機に乗るんだ。凄い映画を作るんだ」
・・・ってそのまんまストレート!!!
「未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ・・・・」
名台詞で締めくくったね。
キャッチコピーに突っ込んでみよう
「全ての夢をつかんだ時、何が見えるんだろう」
答え・・・ばっちいバイキン
そうとうどうでもいい余談
「あびえいたー」と入力して変換を押すと「ア冷え痛ー」となった
↓面白かったらクリックしてね
人気blogランキング
自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
「ミルクだ。ふたを付けて」
マザコン・オコチャマ・ダダッコそしてリッチな男の想像を絶する(色々な意味で)物語
本物の感動とは違うが、別な意味で身悶えするほどオモシロイ快作だった。
多分、この映画、ハワード・ヒューズの傍観者を主人公にすれば(ジョン.C.ライリーあたりを)深みが出たと思う。苦労知らずの金持ちに対する批評的な目を加えることができたから。
しかし、ハワード・ヒューズ本人を主役にして彼に寄り添うことで、金持ちに何の批評も加えない作品となり、単純に「俺も金いっぱい欲しいなあ」と思わせる作品になった。浅い映画になったが、変わりに痛快人生ハラハラドキドキ娯楽映画となり3時間を感じさせない笑える大エンターテインメントと化した。
ほとんどデカプリの一人芝居で、一人ピンチ、一人チャンス、一人逆転、一人転落、一人復活が繰り返されるとても奇妙な映画だ。
ピンチ!雲が出なくて撮影が終わらない。
ピンチ!女にフラレて服を燃やしたら、着るものが一着も無くなった
大ピンチ!タオルがなくてトイレから出られない!どうする潔癖男!?
ピンチ!「電話の盗み聞きなんてしないよ、通話記録を読むだけさ」って言ったら彼女が怒り出したけど、何で怒るか判んない!!
ピンチ!(というかワクワクの見せ場)飛行機、市街地に墜落
ピンチ!没落したヒューズ、映写室に全裸でヒッキー状態!!?
大ピンチ!繰り返し独り言をライバルに聞かれそうになっちゃった!!
大逆転!公聴会。俺の大演説に世界が魅了さ!!
お・・面白すぎる。全部一人で勝手にピンチになって一人で勝手に切り抜けている。
デカプリは演技といえば眉間に皺寄せるしか能のない底の浅い俳優ぶりを見せつけるが、「俺、頑張ってますから!!!」オーラを全身から発散。自然と頑張れーって応援しちゃうね。トム(クルーズね。ハンクスじゃなくて)やユンファやレスリーに通じるある意味「演技の真髄」。演じていることを全身全霊で伝えることができるのは限られた者だけが持てる才能だ。
それに比べるとケイト・ブランシェットは文字通りの意味で演技が上手かった。キャサリン・ヘップバーンの映画って「黄昏」しか見たことないから、似てる似てないは判んないけど、大女優っぽい存在感をナチュラルに演じていた。(でも俺はデカプリ系統の演技の方が好きだ)
「家族といる君は別人だ」
「それが家族の望む私の姿だから。でも本当の私は一人。あなただけのもの」
なんか、監督はじめ全スタッフがデカプリを立てるために心血を注いだ感じのする映画だ。
スコセッシは昔のような凄さはないが、持てる技術の全てを使って映画を作り上げた。
汚らしいフラッシュのアップ、やかましいカメラ、などヒューズの神経質ぶりをよく表していて効果的だ。アレック・ボールドウィンのパンナム社長のオフィスのカメラ。あおりで天井を写しながらの移動撮影。金かかったセットを見せつけるカメラワーク。徹底的に映画で遊んじゃってる感じが巨匠の余裕なのかもしれない
オープニングの母とのシーン。何かすごい哲学的な意味のことでも語っていたのか?その後のヒューズの人生を支配する何かがあったのか?・・・と思わせて最後に明かされるのは「僕は世界一早い飛行機に乗るんだ。凄い映画を作るんだ」
・・・ってそのまんまストレート!!!
「未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ未来への道だ・・・・」
名台詞で締めくくったね。
キャッチコピーに突っ込んでみよう
「全ての夢をつかんだ時、何が見えるんだろう」
答え・・・ばっちいバイキン
そうとうどうでもいい余談
「あびえいたー」と入力して変換を押すと「ア冷え痛ー」となった
↓面白かったらクリックしてね
人気blogランキング
自主映画撮ってます。松本自主映画製作工房 スタジオゆんふぁのHP
俺も愛をもって映画を語らなければいけないなぁ、と反省しております・・・
アビエイターというより、”ジャンパー”ですけど
なんか目からうろこです。なるほど。
こんな風にみればこんなにおもしろい映画だったんですね!!笑
主人公に共感出来ないとか言ってる場合じゃなかったんですね。。
面白い文章でわらかしてもらいました。
でも私の愛はじゃっかん歪んでますよ(笑)
デカプもスコセッちゃんも自覚あるか無いかはさておき歪んでるように感じますが
>hary様
(haryさんのブログに「(ヒューズは)堀江さんみたい」と書いたことに対する返事)
→日本のヒューズ=ドクター中松。スケール小さ!!
将来、タッキーあたりで伝記映画撮られたりして
>皇様
そりゃ「共感」は難しいでしょうねえ・・・
でも飛ぶことにこだわり、何度墜落しても懲りない姿は(マジで結構)好きだなあ
>海音様
なんか、たぶんGooのサーバーがおかしいんだと思います。
私からTB送信したら5分たってから「接続に失敗しました」だったり、送信成功と思ったら、本文の全文が文字化けしたり(泣)・・・
あや、二つきてますね。デリートしときます。
ディカプリオには男性的魅力を全く感じないので、こんな事言われても、シラーっと引いてしまい、やけに長く感じたシーンでした。
あれ、きっとハワード・ヒューズの男性的魅力を印象づけるシーンだったのだろうと思うのですが、それもディカプリオが演じると余計なシーンに感じてしまいました。
「未来への道」のリフレインは、「レインマン」の「Boon! The way of the future. rock 'n' roll !!」を思い出しました。
読んでて映画の面白さがさらに膨らみました。
私はあの一人相撲ぶりがなかなか面白かったのですが巷ではあまり評判がよくないみたいですね。国民性の違いもあるのでしょうね。
言われて初めて気付きました。
ラストシーン繰り返しつぶやいてた「未来への道だ」
このセリフが一番残ってます。
たんに最後だったから…じゃないと思います(汗)
まあ、誰が演じても余計なシーンだったと思います。ああいうことさせるシナリオなり、演出なりがオモシロ・・・
>NOVさま
ねえ!!一人相撲最高だったじゃんねえ!!
なんで評判悪いのかな?
アメリカではみんなどうやって楽しんでいるのかも興味あり
手たたいて「WAHAHAHAHA!!」とか盛り上がって楽しんでくれてるのだろうか?
>chishiさま
「未来への道だ」いい台詞でした!!
しかもくどいくらい繰り返してくれて、嫌でも印象に残るっていう・・・
確かに。。。そのコメントも面白過ぎる!! 今後ともどうぞ宜しくお願いします。