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映画ブロガーら有志23名による「10年代映画ベストテン」発表!

アカデミー賞2012雑感

2012-02-29 01:09:48 | 映画賞
結果と直前予想の答え合わせ

作品 アーティスト (予想× ヒューゴの不思議な発明)
監督 ミシェル・アザナビシウス 「アーティスト」 (予想◯ ミシェル・アザナビシウス)
主男 ジャン・デュジャルダン 「アーティスト」 (予想◯ ジャン・デュジャルダン)
主女 メリル・ストリープ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(予想× ビオラ・デイビス 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」)
助男 クリストファー・プラマー 「人生はビギナーズ」  (予想◯ クリストファー・プラマー)
助女 オクタビア・スペンサー 「ヘルプ 心がつなぐストーリー」 (予想◯ オクタビア・スペンサー)
脚本 「ミッドナイト・イン・パリ」ウディ・アレン (予想×「アーティスト」ミシェル・アザナビシウス)
脚色 「ファミリー・ツリー」アレクサンダー・ペイン、ナット・ファクソン、ジム・ラッシュ (予想◯ 「ファミリー・ツリー」)
撮影 「ヒューゴの不思議な発明」 (予想×「アーティスト」)
美術 「ヒューゴの不思議な発明」 (予想◯「ヒューゴの不思議な発明」)
編集 「ドラゴン・タトゥーの女」 (予想×「ヒューゴの不思議な発明」)
音楽 「アーティスト」 (予想◯「アーティスト」)
歌曲 “Man or Muppet”「ザ・マペッツ」(予想◯「ザ・マペッツ」) 
衣装 「アーティスト」 (予想×「ヒューゴの不思議な発明」)
メイ 「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」(予想×「アルバート・ノッブス」)
音響 「ヒューゴの不思議な発明」  (予想◯「ヒューゴの不思議な発明」)
音編 「ヒューゴの不思議な発明」  (予想◯「ヒューゴの不思議な発明」)
視覚 「ヒューゴの不思議な発明」  (予想◯「ヒューゴの不思議な発明」)
短編 「THE SHORE」 (予想◯「THE SHORE」)
長ド 「UNDEFEATED」(予想×「Pina ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」ビム・ベンダース、Gian-Piero Ringel)
短ド 「Saving Face」(予想×「The Tsunami and the Cherry Blossom」)
長ア 「ランゴ」(予想×「A CAT IN PARIS」)
短ア 「THE FANTASIC FLYING BOOKS OF MR.MORRIS LESSMORE」(予想×「WILD LIFE」)
外国 「別離」(イラン) (予想×「ソハの地下水道」(ポーランド))

24部門中12部門当たり 50%

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雑感
・短編実写賞の「THE SHORE」のテリー・ジョージ監督って、「ホテル・ルワンダ」の監督?
・イラン映画がアカデミー初受賞。アメリカ、しかもユダヤ系の多いハリウッドは超アウェイ。監督のスピーチも同時通訳版だとイランに対する不当な報道を非難するようなことを(同時通訳の方が)言っていたが、字幕版を見たら「政治とは関係なくイランの素晴らしい文化を伝えられたことに誇りをもって・・」といいこと言ってた。拍手は控えめ。渋い顔をしてるスピルバーグが抜かれるカメラ。けど、堂々と外国映画賞に選出するアカデミーは器がでかいと思う。脚本賞でも候補になっていたし。受賞した「別離」という映画、すごく見たい。
・作曲賞は予想通り、外国映画や外国人作家にとことん甘いこの部門の特徴が出た感じ。ジョン・ウィリアムズと並んで候補になってそして受賞したなんて、死ぬほど嬉しいでしょうな。スピーチでは候補の作曲家を讃えた後で「ハンス・ジマーに感謝を。あなたが候補にならなかったから受賞出来た」なんてフレンチギャグ?をとばしていました。
・別の日に受賞式が行われる科学部門では「ブレード・ランナー」の視覚効果を担当したダグラス・トランブルが受賞。名誉賞ではダースベーダーの声のジェームズ・アール・ジョーンズ、特殊メイクアップのディック・スミスが受賞。しかしこうした人たちの功績をたたえるビデオを作らずさらっと紹介だけして終わらすのは嫌いです。少し昔の受賞式なら絶対に名シーンを編集したビデオを流していたのだけどなあ。
・編集賞をとった「ドラゴン・タトゥーの女」。受賞者は2人組で「ソーシャル・ネットワーク」に続き2年連続の受賞とか。スピーチもあまり長く喋らず「俺たち編集者だから早く戻ろうぜ」とかなんとか言って引っ込む場面が、なんか良かった。
・脚本賞で本命「アーティスト」を抑えて、ウディ・アレンの「ミッドナイト・イン・パリ」が受賞。脚本部門はよく流れに逆らう。「許されざる者」は受賞していない。「タイタニック」は候補にもなってない。そしてオリジナルと脚色の二部門あるので、作品賞はどうせとれないだろうから枠としても機能して「ピアノ・レッスン」「パルプ・フィクション」「ファーゴ」といった作品を評価してきた重要でクセの強い、そして面白い部門である。ともかくウディの久々受賞。「アニー・ホール」の時も「ハンナとその姉妹」の時も欠席だったウディ。9.11直後の授賞式にプレゼンターとして初めて現れたので、これからは式に出てくれるのかな・・・と思っていたけど、やっぱり変わらぬウディは今年の授賞式も欠席でした。かっこいいね。「マッチ・ポイント」が最後の傑作だと思っていたけど、まだまだ枯れないウディが貫禄の脚本賞。すげーや
・メリル・ストリープはてっきり景気づけのノミネートかと思ってた。約30年ぶりの受賞。スピーチもなかなか気持ちこもっていて好印象。
・ジョージ・クルーニーが本命視されていた主演賞。でももしとったら、かっこよくて、もてて、スターで、金持ちで、すでに助演賞とってるのにしかも主演賞なんて、全てを手に入れ過ぎてかえって憎まれそうだったから、とれなくて良かったんじゃないかい。台詞ほぼ無しで主演賞ってのは前代未聞。それだけでも見たくなる「アーティスト」
・実は今編集中の短編がモノクロ映画。そして一昨年撮った映画は台詞なしの映画。「アーティスト」の半歩先を進んでいるみたいな自分です。なんてね

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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
この企画が講談社のセオリームックシリーズ「映画のセオリー」という雑誌に掲載されました。2010年12月15日発行。880円


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