恒例の映画年間ベストテン・・・と言っても今年劇場一般公開作品で観た映画は短編入れても13しかなくもさすがにテンは選べないのですが
2018年 劇場鑑賞映画のマイベスト5
1位 『万引き家族 』(是枝裕和)[日]
2位 『レディ・プレイヤー・ワン』 (スティーブン・スピルバーグ)[米]
3位 『ア・ゴースト・ストーリー』 (デビッド・ロウリー)[米]
4位 『ナチュラル・ウーマン』(セバスチャン・レリオ)[チリ]
5位 『斬、』 (塚本晋也)[日]
次点
『センターライン』 (下向拓生)[日]
『サトウくん』(佐々木想)[日]
----
2018年の映画で私に刺さるのは、今その映画を作る意味とは、でした。
---次点作品---
「ボヘミアン・ラプソディ」も「ペンタゴン・ペーパーズ」も素晴らしかったけど
「サトウくん」(佐々木想)[日本]
2018年の1月に新宿K'sシネマで鑑賞。よしもとの「あなたの町に住みますプロジェクト」の地域密着型短編3作の一挙上映で見た。3作中「サトウくん」と「いなべ」の2作はとても面白かったが、とりわけ「サトウくん」は素晴らしかった。
わずか15分の中に日本の暗部がぎっしり詰め込まれている。
その後商店街映画祭に是非エントリーをと強く勧めた甲斐あって見事なグランプリ受賞。俺いい仕事した。
「サトウくん」で代理受賞したサイトウさんが、佐々木さんの次作「鈴木さん」の告知をするという面倒くさい思い出w
「鈴木さん」はクランクアップして編集中とのこと。今度はライバルとしてどこかの映画祭で再開したいです。
「サトウくん」映評
「センターライン」(下向拓生)[日本]
こちらも観ている方は少ないと思うので紹介したい
自主映画の世界では今年色々な映画祭で入賞、最優秀賞を獲得
池袋での上映の際に鑑賞。映像面では金のかかった商業映画と比べれば寂しいところは否めないが、よく練り込まれた脚本は映画の外見上の弱点など忘れさせ、近未来の人工知能と人間との法廷バトルに引き込んで離さない。
映画で描かれたよりはるかに深遠な映画世界を感じる脚本。2001年宇宙の旅とエクスマキナの間のSF映画架空世界史を埋めるような着眼点。A.I.に本当に感情を持っているように見せる演出のうまさ。もっと多くの人に見て欲しい近未来SFサスペンスの傑作だと思います
「センターライン」映評
----
5位「斬、」(塚本晋也)[日本]
実は学生の頃塚本晋也監督の作品には惹かれなかった。今でも「鉄男」は苦手な作品だ。「六月の蛇」あたりから、塚本監督は急速に私の中で大きな存在になってきた。
人間の心に潜む暴力性、殺戮欲求。抑え込もうとしても社会や環境や状況がそれを許さない。殺しは人を狂わせやがては国を狂わせていく。9条改憲を叫ぶ人たちにこそ塚本晋也監督の映画を観て欲しい。
「斬、」映評
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4位 「ナチュラル・ウーマン」(セバスチャン・レリオ)[チリ]
「女優」ダニエラ・ヴェガの魂の叫び。私は私だ、というシンプルだが力強い叫び。幸せを勝ち取らなくてはならない人たちをできるだけ少なくしていくことが、今幸せな人間の務めだと、強く思った。
「ナチュラル・ウーマン」映評
----
3位「ア・ゴースト・ストーリー」(デビッド・ロウリー)[アメリカ]
社会性、メッセージ性は無いが、唯一無二な映画アイデアを黙々と作品に落とし込んでいく作家の興奮が伝わってくる
シーツのオバケがこんなに詩情を湛えた作品になるなんて。
サントラも地味に最高。ダニエル・ハートという作曲家、近いうちにブレイクの予感
「ア・ゴースト・ストーリー」映評
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2位「レディ・プレイヤー・ワン」(スティーブン・スピルバーグ)[アメリカ]
エクスペンダブルズ2と同じくらい生きててよかったと思えた。スピルバーグにまだまだこんなバカバカしい映画を作れるパワーがあることが嬉しい。
あの頃これを観たかったけど、いまだから作れた映画とも言える。作るなら今という絶妙なタイミングだった。
「レディ・プレイヤー・ワン」映評
-----
1位「万引き家族」(是枝裕和)[日本]
映画作家は社会とどう向き合うか。社会をどう描き社会に何を訴えるか。これを近年強く考えている。
ただの娯楽も必要だけど娯楽だけなのは困る。
近年、社会性ある傑作が次々と作られていくのは、社会に対する怒り、嘆き、そして未来への不安がそうさせるのだと思う。「私はダニエルブレイク」「セールスマン」「オマールの壁」「裸足の季節」など、今と向き合った作品に最近は強く魅せられる。
社会から疎外された人々が、ミニマムな楽園を作り、しかしまたもや社会が楽園を潰す。ワイドショーの裏側に生きる人たちを描く点で「誰も知らない」と通じるのが「万引き家族」だと思う。
ただし「誰も知らない」のようや計算外のことが次々と起こった奇跡の作品(失礼な言い方かもしれませんが)的な神々しさはなく、代わりに演出と脚本によって完全に計算されたような職人技のようなものを感じた。是枝監督のキャリアの一つの到達点ではないかと思う。安藤サクラさんの演技はとても心に刺さる。
「万引き家族」映評
やっぱりまとめると映画と社会の向き合い方が2018年のテーマだった
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俺的2018年映画個人賞
監督賞 是枝裕和(万引き家族)
脚本賞 是枝裕和(万引き家族)
作曲賞 ダニエル・ハート(ア・ゴースト・ストーリー)
特別俳優賞 ダニエラ・ヴェガ(ナチュラル・ウーマン)
男優賞 ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ)
女優賞 安藤サクラ(万引き家族)
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なんとなく2010年以降のマイベストを振り返ってみる。
当たり前だけど、いい作品ばっかりだ。生きるエネルギーを与えてくれた数々の傑作に感謝。
2010年のはじめに2000年〜2009年の00年代ベストを、ブロガー33人から投書していただき発表しましたが、もうすぐ10年代もおわりますので、またやろうかなと思ってます。
10年前と違ってブロガーって括りだと難しいので考えなきゃだけど
ブロガーによる00年代(2000~2009)映画ベストテン TOP
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2017年マイベストテン
1位 『わたしは、ダニエル・ブレイク 』(ケン・ローチ)[英]
2位 『おじいちゃんはデブゴン』 (サモ・ハン)[中]
3位 『セールスマン』 (アスガ―・ファルハディ)[イラン]
4位 『エンドレス・ポエトリー』(アレハンドロ・ホドロフスキー)[チリ]
5位 『沈黙 -サイレンス-』 (マーティン・スコセッシ)[米]
6位 『エル ELLE』 (ポール・ヴァーホーヴェン)[仏]
7位 『スターウォーズ 最後のジェダイ』(ライアン・ジョンソン)[米]
8位 『希望のかなた』(アキ・カウリスマキ)[フィンランド]
9位 『人生タクシー』 (ジャファール・パナヒ)[イラン]
10位 『STOP』 (キム・ギドク)[韓]
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2016年マイベストテン
1位 サウルの息子(ネメシュ・ラースロー)
2位 オマールの壁(ハニ・アブ・アサド)
3位 裸足の季節(ドゥニズ・ガムゼ・エルグヴァン)
4位 さざなみ(アンドリュー・ヘイ)
5位 この世界の片隅に(片渕須直)
6位 ハドソン川の奇跡(クリント・イーストウッド)
7位 帰ってきたヒトラー(デビッド・ベント)
8位 デッド・プール(ティム・ミラー)
9位 風に濡れた女(塩田明彦)
10位 歌声にのった少年(ハニ・アブ・アサド)
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2015年映画マイベストテン
1位 セッション(デミアン・チャゼル)
2位 恋人たち(橋口亮輔)
3位 キングスマン(マシュー・ヴォーン)
4位 フォックスキャッチャー(ベネット・ミラー)
5位 彼は秘密の女ともだち(フランソワ・オゾン)
6位 アメリカン・スナイパー(クリント・イーストウッド)
7位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)
8位 007 スペクター(サム・メンデス)
9位 アンジェリカの微笑み(マノエル・ド・オリヴェイラ)
10位 裁かれるは善人のみ(アンドレイ・ズビャギンツェフ)
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2014年度劇場鑑賞映画マイベスト10
1位 『6才のボクが、大人になるまで。』(リチャード・リンクレイター)
2位 『エレニの帰郷 』(テオ・アンゲロプロス)
3位 『ゼロ・グラビティ』 (アルフォンソ・キュアロン)
4位 『アデル、ブルーは熱い色』 (アブデラティフ・ケシシュ)
5位 『グランド・ブダペスト・ホテル』 (ウェス・アンダーソン)
6位 『リアリティのダンス 』(アレハンドロ・ホドロフスキー)
7位 『ジャージー・ボーイズ 』(クリント・イーストウッド)
8位 『ブルー・ジャスミン』 (ウディ・アレン)
9位 『ゴーン・ガール 』(デビッド・フィンチャー)
10位 『誰よりも狙われた男』 (アントン・コービン)
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2013年の劇場鑑賞映画マイベスト10
1位『風立ちぬ』 宮崎駿
2位『リンカーン』 スティーブン・スピルバーグ
3位『ばしゃ馬さんとビッグマウス』 吉田恵輔
4位『戦争と一人の女』 井上淳一
5位『砂漠でサーモンフィッシング』 ラッセ・ハルストレム
6位『愛、アムール』 ミヒャエル・ハネケ
7位『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 アン・リー
8位『パシフィック・リム』 ギジェルモ・デル・トロ
9位『そして父になる』 是枝裕和
10位『アルゴ』 ベン・アフレック
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2012年マイベストテン
1位『私が、生きる肌』 ペドロ・アルモドバル
2位『ミッドナイト・イン・パリ』 ウディ・アレン
3位『エクスペンダブルズ2』 サイモン・ウェスト
4位『ドラゴン・タトゥーの女』 デビッド・フィンチャー
5位『宇宙人ポール』 グレッグ・モットーラ
6位『桐島、部活やめるってよ』 吉田大八
7位『終の信託』 周防正行
8位『別離』 アスガー・ファルハディ
9位『キツツキと雨』 沖田修一
10位『はやぶさ 遥かなる帰還』 瀧本智行
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2011年マイベストテン
1位『スコット・ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』 米 エドガー・ライト
2位『キック・アス』 米 マシュー・ボーン
3位『ソーシャル・ネットワーク』 米 デビッド・フィンチャー
4位『アングリー・マン』 ノルウェー アニータ・キリ
5位『ブラック・スワン』 米 ダーレン・アロノフスキー
6位『127時間』 米 ダニー・ボイル
7位『アンストッパブル』 米 トニー・スコット
8位『大鹿村騒動記』 日 阪本順治
9位『ヒアアフター』 米 クリント・イーストウッド
10位『friends もののけ島のナキ』 日 八木竜一・山崎貴
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2010年マイベストテン
1位『母なる証明』 韓国 ポン・ジュノ
2位『第9地区』 米・南ア ニール・ブロムカンプ
3位『抱擁のかけら』 スペイン ペドロ・アルモドバル
4位『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』 日本 石井隆
5位『エクスペンダブルズ』 米 シルベスター・スタローン
6位『ハート・ロッカー』 米 キャスリン・ビグロー
7位『マルドゥック・スクランブル 圧縮』 日本 工藤進
8位『白いリボン』 独 ミヒャエル・ハネケ
9位『特攻野郎Aチーム』 米 ジョー・カーナハン
10位『無防備』 日本 市井昌秀
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2018年鑑賞全作品一覧(全13作品)
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎→生涯ベスト級
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◽︎→年間ベスト級
◾︎◾︎◾︎◾︎◽︎◽︎→かなり面白かった
◾︎◾︎◾︎◽︎◽︎◽︎→まあまあ
◾︎◾︎◽︎◽︎◽︎◽︎→つまんなかった
◾︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎→…
■■■■■□ サトウくん
■□□□□□ 白鳥が笑う
■■■■□□ いなべ
■■■■■□ ペンタゴン・ペーパーズ
■■■■■■ レディプレイヤーワン
■■■■■■ 万引き家族
■■■□□□ カメラを止めるな!
■■■■□□ シェイプ・オブ・ウォーター
■■■■■□ ナチュラル・ウーマン
■■■■■□ センターライン
■■■■■□ ボヘミアン・ラプソディ
■■■■■■ ア・ゴースト・ストーリー
■■■■■□ 斬、
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第10回商店街映画祭 ALWAYS松本の夕日
グランプリ 『サトウくん』
準グランプリ『純朴な梨農家の青年に、トラックか襲いかかる』
入選
『Grateful Days』
『町のお肉屋さん〜小さな町の小さなお店から〜』
『公衆電話』
『ピリオド・オブ・ザ・マウスマン』
『ヒロイン』
『僕の秘密の東京』
----
そんなこんなで、2019年も素晴らしい映画との出会いが皆さんにありますように。
そして願わくば、今撮ってる映画が誰かのベストテンに入りますように、がんばろ。
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【ALIQOUI film 作品紹介】
絶賛制作中
「不完全世界」
古本恭一と共同監督 2019年春完成予定
「巻貝たちの歓喜」
2019年春完成予定
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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37
名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください
2018年 劇場鑑賞映画のマイベスト5
1位 『万引き家族 』(是枝裕和)[日]
2位 『レディ・プレイヤー・ワン』 (スティーブン・スピルバーグ)[米]
3位 『ア・ゴースト・ストーリー』 (デビッド・ロウリー)[米]
4位 『ナチュラル・ウーマン』(セバスチャン・レリオ)[チリ]
5位 『斬、』 (塚本晋也)[日]
次点
『センターライン』 (下向拓生)[日]
『サトウくん』(佐々木想)[日]
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2018年の映画で私に刺さるのは、今その映画を作る意味とは、でした。
---次点作品---
「ボヘミアン・ラプソディ」も「ペンタゴン・ペーパーズ」も素晴らしかったけど
「サトウくん」(佐々木想)[日本]
2018年の1月に新宿K'sシネマで鑑賞。よしもとの「あなたの町に住みますプロジェクト」の地域密着型短編3作の一挙上映で見た。3作中「サトウくん」と「いなべ」の2作はとても面白かったが、とりわけ「サトウくん」は素晴らしかった。
わずか15分の中に日本の暗部がぎっしり詰め込まれている。
その後商店街映画祭に是非エントリーをと強く勧めた甲斐あって見事なグランプリ受賞。俺いい仕事した。
「サトウくん」で代理受賞したサイトウさんが、佐々木さんの次作「鈴木さん」の告知をするという面倒くさい思い出w
「鈴木さん」はクランクアップして編集中とのこと。今度はライバルとしてどこかの映画祭で再開したいです。
「サトウくん」映評
「センターライン」(下向拓生)[日本]
こちらも観ている方は少ないと思うので紹介したい
自主映画の世界では今年色々な映画祭で入賞、最優秀賞を獲得
池袋での上映の際に鑑賞。映像面では金のかかった商業映画と比べれば寂しいところは否めないが、よく練り込まれた脚本は映画の外見上の弱点など忘れさせ、近未来の人工知能と人間との法廷バトルに引き込んで離さない。
映画で描かれたよりはるかに深遠な映画世界を感じる脚本。2001年宇宙の旅とエクスマキナの間のSF映画架空世界史を埋めるような着眼点。A.I.に本当に感情を持っているように見せる演出のうまさ。もっと多くの人に見て欲しい近未来SFサスペンスの傑作だと思います
「センターライン」映評
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5位「斬、」(塚本晋也)[日本]
実は学生の頃塚本晋也監督の作品には惹かれなかった。今でも「鉄男」は苦手な作品だ。「六月の蛇」あたりから、塚本監督は急速に私の中で大きな存在になってきた。
人間の心に潜む暴力性、殺戮欲求。抑え込もうとしても社会や環境や状況がそれを許さない。殺しは人を狂わせやがては国を狂わせていく。9条改憲を叫ぶ人たちにこそ塚本晋也監督の映画を観て欲しい。
「斬、」映評
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4位 「ナチュラル・ウーマン」(セバスチャン・レリオ)[チリ]
「女優」ダニエラ・ヴェガの魂の叫び。私は私だ、というシンプルだが力強い叫び。幸せを勝ち取らなくてはならない人たちをできるだけ少なくしていくことが、今幸せな人間の務めだと、強く思った。
「ナチュラル・ウーマン」映評
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3位「ア・ゴースト・ストーリー」(デビッド・ロウリー)[アメリカ]
社会性、メッセージ性は無いが、唯一無二な映画アイデアを黙々と作品に落とし込んでいく作家の興奮が伝わってくる
シーツのオバケがこんなに詩情を湛えた作品になるなんて。
サントラも地味に最高。ダニエル・ハートという作曲家、近いうちにブレイクの予感
「ア・ゴースト・ストーリー」映評
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2位「レディ・プレイヤー・ワン」(スティーブン・スピルバーグ)[アメリカ]
エクスペンダブルズ2と同じくらい生きててよかったと思えた。スピルバーグにまだまだこんなバカバカしい映画を作れるパワーがあることが嬉しい。
あの頃これを観たかったけど、いまだから作れた映画とも言える。作るなら今という絶妙なタイミングだった。
「レディ・プレイヤー・ワン」映評
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1位「万引き家族」(是枝裕和)[日本]
映画作家は社会とどう向き合うか。社会をどう描き社会に何を訴えるか。これを近年強く考えている。
ただの娯楽も必要だけど娯楽だけなのは困る。
近年、社会性ある傑作が次々と作られていくのは、社会に対する怒り、嘆き、そして未来への不安がそうさせるのだと思う。「私はダニエルブレイク」「セールスマン」「オマールの壁」「裸足の季節」など、今と向き合った作品に最近は強く魅せられる。
社会から疎外された人々が、ミニマムな楽園を作り、しかしまたもや社会が楽園を潰す。ワイドショーの裏側に生きる人たちを描く点で「誰も知らない」と通じるのが「万引き家族」だと思う。
ただし「誰も知らない」のようや計算外のことが次々と起こった奇跡の作品(失礼な言い方かもしれませんが)的な神々しさはなく、代わりに演出と脚本によって完全に計算されたような職人技のようなものを感じた。是枝監督のキャリアの一つの到達点ではないかと思う。安藤サクラさんの演技はとても心に刺さる。
「万引き家族」映評
やっぱりまとめると映画と社会の向き合い方が2018年のテーマだった
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俺的2018年映画個人賞
監督賞 是枝裕和(万引き家族)
脚本賞 是枝裕和(万引き家族)
作曲賞 ダニエル・ハート(ア・ゴースト・ストーリー)
特別俳優賞 ダニエラ・ヴェガ(ナチュラル・ウーマン)
男優賞 ラミ・マレック(ボヘミアン・ラプソディ)
女優賞 安藤サクラ(万引き家族)
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なんとなく2010年以降のマイベストを振り返ってみる。
当たり前だけど、いい作品ばっかりだ。生きるエネルギーを与えてくれた数々の傑作に感謝。
2010年のはじめに2000年〜2009年の00年代ベストを、ブロガー33人から投書していただき発表しましたが、もうすぐ10年代もおわりますので、またやろうかなと思ってます。
10年前と違ってブロガーって括りだと難しいので考えなきゃだけど
ブロガーによる00年代(2000~2009)映画ベストテン TOP
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2017年マイベストテン
1位 『わたしは、ダニエル・ブレイク 』(ケン・ローチ)[英]
2位 『おじいちゃんはデブゴン』 (サモ・ハン)[中]
3位 『セールスマン』 (アスガ―・ファルハディ)[イラン]
4位 『エンドレス・ポエトリー』(アレハンドロ・ホドロフスキー)[チリ]
5位 『沈黙 -サイレンス-』 (マーティン・スコセッシ)[米]
6位 『エル ELLE』 (ポール・ヴァーホーヴェン)[仏]
7位 『スターウォーズ 最後のジェダイ』(ライアン・ジョンソン)[米]
8位 『希望のかなた』(アキ・カウリスマキ)[フィンランド]
9位 『人生タクシー』 (ジャファール・パナヒ)[イラン]
10位 『STOP』 (キム・ギドク)[韓]
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2016年マイベストテン
1位 サウルの息子(ネメシュ・ラースロー)
2位 オマールの壁(ハニ・アブ・アサド)
3位 裸足の季節(ドゥニズ・ガムゼ・エルグヴァン)
4位 さざなみ(アンドリュー・ヘイ)
5位 この世界の片隅に(片渕須直)
6位 ハドソン川の奇跡(クリント・イーストウッド)
7位 帰ってきたヒトラー(デビッド・ベント)
8位 デッド・プール(ティム・ミラー)
9位 風に濡れた女(塩田明彦)
10位 歌声にのった少年(ハニ・アブ・アサド)
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2015年映画マイベストテン
1位 セッション(デミアン・チャゼル)
2位 恋人たち(橋口亮輔)
3位 キングスマン(マシュー・ヴォーン)
4位 フォックスキャッチャー(ベネット・ミラー)
5位 彼は秘密の女ともだち(フランソワ・オゾン)
6位 アメリカン・スナイパー(クリント・イーストウッド)
7位 バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)(アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ)
8位 007 スペクター(サム・メンデス)
9位 アンジェリカの微笑み(マノエル・ド・オリヴェイラ)
10位 裁かれるは善人のみ(アンドレイ・ズビャギンツェフ)
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2014年度劇場鑑賞映画マイベスト10
1位 『6才のボクが、大人になるまで。』(リチャード・リンクレイター)
2位 『エレニの帰郷 』(テオ・アンゲロプロス)
3位 『ゼロ・グラビティ』 (アルフォンソ・キュアロン)
4位 『アデル、ブルーは熱い色』 (アブデラティフ・ケシシュ)
5位 『グランド・ブダペスト・ホテル』 (ウェス・アンダーソン)
6位 『リアリティのダンス 』(アレハンドロ・ホドロフスキー)
7位 『ジャージー・ボーイズ 』(クリント・イーストウッド)
8位 『ブルー・ジャスミン』 (ウディ・アレン)
9位 『ゴーン・ガール 』(デビッド・フィンチャー)
10位 『誰よりも狙われた男』 (アントン・コービン)
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2013年の劇場鑑賞映画マイベスト10
1位『風立ちぬ』 宮崎駿
2位『リンカーン』 スティーブン・スピルバーグ
3位『ばしゃ馬さんとビッグマウス』 吉田恵輔
4位『戦争と一人の女』 井上淳一
5位『砂漠でサーモンフィッシング』 ラッセ・ハルストレム
6位『愛、アムール』 ミヒャエル・ハネケ
7位『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』 アン・リー
8位『パシフィック・リム』 ギジェルモ・デル・トロ
9位『そして父になる』 是枝裕和
10位『アルゴ』 ベン・アフレック
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2012年マイベストテン
1位『私が、生きる肌』 ペドロ・アルモドバル
2位『ミッドナイト・イン・パリ』 ウディ・アレン
3位『エクスペンダブルズ2』 サイモン・ウェスト
4位『ドラゴン・タトゥーの女』 デビッド・フィンチャー
5位『宇宙人ポール』 グレッグ・モットーラ
6位『桐島、部活やめるってよ』 吉田大八
7位『終の信託』 周防正行
8位『別離』 アスガー・ファルハディ
9位『キツツキと雨』 沖田修一
10位『はやぶさ 遥かなる帰還』 瀧本智行
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2011年マイベストテン
1位『スコット・ピルグリムvs.邪悪な元カレ軍団』 米 エドガー・ライト
2位『キック・アス』 米 マシュー・ボーン
3位『ソーシャル・ネットワーク』 米 デビッド・フィンチャー
4位『アングリー・マン』 ノルウェー アニータ・キリ
5位『ブラック・スワン』 米 ダーレン・アロノフスキー
6位『127時間』 米 ダニー・ボイル
7位『アンストッパブル』 米 トニー・スコット
8位『大鹿村騒動記』 日 阪本順治
9位『ヒアアフター』 米 クリント・イーストウッド
10位『friends もののけ島のナキ』 日 八木竜一・山崎貴
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2010年マイベストテン
1位『母なる証明』 韓国 ポン・ジュノ
2位『第9地区』 米・南ア ニール・ブロムカンプ
3位『抱擁のかけら』 スペイン ペドロ・アルモドバル
4位『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』 日本 石井隆
5位『エクスペンダブルズ』 米 シルベスター・スタローン
6位『ハート・ロッカー』 米 キャスリン・ビグロー
7位『マルドゥック・スクランブル 圧縮』 日本 工藤進
8位『白いリボン』 独 ミヒャエル・ハネケ
9位『特攻野郎Aチーム』 米 ジョー・カーナハン
10位『無防備』 日本 市井昌秀
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2018年鑑賞全作品一覧(全13作品)
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎→生涯ベスト級
◾︎◾︎◾︎◾︎◾︎◽︎→年間ベスト級
◾︎◾︎◾︎◾︎◽︎◽︎→かなり面白かった
◾︎◾︎◾︎◽︎◽︎◽︎→まあまあ
◾︎◾︎◽︎◽︎◽︎◽︎→つまんなかった
◾︎◽︎◽︎◽︎◽︎◽︎→…
■■■■■□ サトウくん
■□□□□□ 白鳥が笑う
■■■■□□ いなべ
■■■■■□ ペンタゴン・ペーパーズ
■■■■■■ レディプレイヤーワン
■■■■■■ 万引き家族
■■■□□□ カメラを止めるな!
■■■■□□ シェイプ・オブ・ウォーター
■■■■■□ ナチュラル・ウーマン
■■■■■□ センターライン
■■■■■□ ボヘミアン・ラプソディ
■■■■■■ ア・ゴースト・ストーリー
■■■■■□ 斬、
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第10回商店街映画祭 ALWAYS松本の夕日
グランプリ 『サトウくん』
準グランプリ『純朴な梨農家の青年に、トラックか襲いかかる』
入選
『Grateful Days』
『町のお肉屋さん〜小さな町の小さなお店から〜』
『公衆電話』
『ピリオド・オブ・ザ・マウスマン』
『ヒロイン』
『僕の秘密の東京』
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そんなこんなで、2019年も素晴らしい映画との出会いが皆さんにありますように。
そして願わくば、今撮ってる映画が誰かのベストテンに入りますように、がんばろ。
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【ALIQOUI film 作品紹介】
絶賛制作中
「不完全世界」
古本恭一と共同監督 2019年春完成予定
「巻貝たちの歓喜」
2019年春完成予定
映画『巻貝たちの歓喜』予告編速報版 from ALIQOUI Film on Vimeo.
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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン
↑この度、「ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテン」を選出しました。映画好きブロガーを中心とした37
名による選出になります。どうぞ00年代の名作・傑作・人気作・問題作の数々を振り返っていってください