転生の宴

アヴァロンの鍵対戦会「一番槍選手権」を主催するNishiのブログ。最近はDIVAとDBACのプレイが多めです。

拠点よりもその通路が辛い

2015-01-21 01:50:49 | ダライアスバーストAC/CS
昨日は午後から新宿→夜から高田馬場のコンボ。
新宿はCOJのイベントをプレイし、
ひとまず☆200到達という形に。
ここから先やり続けるかは気分次第という感じです。

その後は東口(スポラン)と歌舞伎町(カーニバル)を経由して高田馬場へ。
例によってダラバー交流会が目的な訳ですが、
その前にBIGBOXのタイトーを覗いたり、
ミカド2階でサイキック5をやったりという感じで過ごしていました。

本題であるダラバーですが、
今回はLV3星系であるナシヤマ星系の攻略を中心に。
そんな中でも特に厳しいと感じたのが、
拠点攻略の為には必ず通らなければならない「コイサ」というエリアです。

ルールは全アイテム解放。
1回ミスするとアーム(自機の耐久値)が初期値に戻ってしまうので、
実質ノーミス限定という設定です。
機体は初代ダライアス仕様の「オリジン」と、
本作オリジナルで射程が短いが接近火力に優れた「フォーミュラ」となっています。

このエリアは何が問題かというと、
まず中盤の道中ではアイテムを落とす敵が1体も出てきません。
つまりアームを補給することが出来ないということです。
そして後半の道中が悪名高い「上下回転砲台」。
後半で大量の敵に囲まれる中、
上下に並ぶ筒状の回転砲台が大量の弾をばらまく為、
効率のよい敵の処理が必須となっています。

そしてこの道中を抜けて最後に現れるのが「ブルートグラトンズ」。
大量のピラニア型小型機が壁となって立ちはだかり、
フォーミュラでは必殺技というべき「カウンターバースト」を何度も決める必要がある強敵です。

幸い装備がレーザーなので小型機越しにダメージを通せるし、
カウンターをせずに設置で耐えるプランも使えるので、
ここではそこまで苦労はせず、
無事1発でクリアすることが出来ました。

これと同じ編成のエリアは「マグン星系ミナミカ」「タンエーレブイン星系アヅロフ」など、
LV3星系にのみ存在しています。
もしこれを見つけたら、
できるだけ貫通装備を持って最後に挑みたいところです。

――

そんな感じで23時過ぎぐらいまでまったり過ごした後、
駅で解散。
例によって新宿南口経由で帰路に就いた次第です。

――

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イベント8thデッキ公開(その2)

2015-01-20 00:08:24 | デッキ(COJ)
(画像©SEGA)

昨日は少し早めで午後から吉祥寺へ。
途中三鷹まで足を伸ばしてみたのですが、
特にゲーセンは見当たらず。
どうやら1年ほど前に閉店していた様です。

COJですが、色々あって200まであと2足らないという酷い結果に。
正直今更隠しても仕方がないということで、
デッキを公開してみます。

色々あって結局赤青の海洋デッキになりました。
《海底の楽園》でハンドを稼ぎつつ相手ユニットを丁寧に除去し、
相手の息切れを待つ感じです。

特に有効なのが黄単系で、
序盤《白夜刀のカンナ》などで打点を取られても、
最終的なリソース差で逆転できることが多かったです。

苦手なのは赤系のトリガー破壊重視のタイプで、
あと緑系に序盤の除去に手間取ると厳しい感じでした。
単体除去がもう少しあれば楽なのかも知れません。

《人類再生計画》は終盤のリセット手段として導入。
正直微妙なところなのですが、
《虹色のキャンバス》との相性は良かったです。
もし全国で使うならば《大寒波》辺りの方が使いやすいかも知れません。

そんな感じでひとまず勝ち越しは確定なのですが、
勝率的には物足りない結果となりそうです。
あと少しだけ続けてみようかと思います。

以上、イベント8thでのデッキの話でした。

――

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津田沼のアヴァロン大会に行ってきた

2015-01-19 01:33:33 | ダライアスバーストAC/CS
昨日は色々あって午後から津田沼へ。
「アヴァロンの鍵」の対戦会があったのですが、
私はおまけのビンゴ大会のみの参戦となりました。

大会の後は例によって打ち上げがあったのですが、
その合間にダラバーもやってきました。
クロニクルの進捗状況を調べてみたところ、
LV0星系とLV6星系は既に攻略率100%、
LV1、4、5星系は多人数のみ、
LV2星系はゴヒョウ星系以外は多人数のみという状況でした。
ただマリネ星系・カオフク星系にある「袋小路」(多人数限定を開けないと先に進めないエリア)があるため、
ここの攻略次第ではまだまだ広がる可能性はあります。

残るLV3星系はイカサ星系をはじめ大分残っており、
特にイカサ星系の名物エリアであるンナンセ(初期アーム0の防御力上昇なのに道中が無い)もまだ残っています。
チャレンジャーな人は是非挑んでもらえればと思います。

そんな感じで今回は3エリアほど解放してきました。
また機会があれば更に埋めていければと思います。

――

あとCOJですが例によってイベントをやっていましたが、
やはり打ち上げ後でアルコールが入った状態だと、
色々とプレイングが乱れる感じでした。

もうそろそろ目標に達成しそうなので、
そのタイミングでデッキを公開したいと思います。

そんな感じで23時過ぎぐらいになって津田沼を発ち、
帰路に就いた次第です。

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何とかゴールが見えてきたのか

2015-01-18 01:13:40 | 雑記(COJ他)
(画像©SEGA)

昨日は夕方から新宿入り。
例によって西口でまったりという感じでした。

COJは例によってイベントをプレイ。
1日1クレペースでやっていたのですが、
何とか完走の目処が立ってきました。
もしかしたら☆200を越えてプレイするかも知れません。

そんなCOJのプレイの合間にセガの地下を覗いたところ、
NO-NAMEさんがMJをプレイしていて、
しかも普通に上手いという驚きの展開でした。
あと「NO-NAME」という名前はMJのデフォルト名で、
COJでの名前もそれが由来というのを教えてもらいました。
色々と深いものを感じた次第です。

――

そしてCOJのリプレイを見ていたところ、
沙夜の「下から覗き込むようなポーズ」が丁度出ていたので、
タイミングを見て撮影してみました。
なかなか汎用性が高いので、
他の絵と並べて使ってみるのも良いでしょう。

画像では背後からとなっていますが、
正面からのも撮ってきたので、
こちらもそのうち公開できればと思っています。

そんな感じでまったりと過ごしていた次第です。

――

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今年初の吉祥寺操業だったらしい

2015-01-17 01:39:16 | ダライアスバーストAC/CS
昨日は夜から吉祥寺へ。
COJは軽くイベントを遊び、
その後タイトーでダラバーをやってきたのでした。
何気に今年に入って初の吉祥寺でのプレイです。

懸案の「9消し」は大分進んでいて、
リストも2ページで収まるほどまで減っていました。
そんな中で今回選んだのはバチ星系コナトミです。

全4ゾーン(道中・ボスをそれぞれ1ゾーンと数えています)と短いながらも、
連射力に優れるウェーブと強力なブラックホール爆弾を持つ「外伝」が使えるのが売りのエリアなのですが、
最後のボスが外伝にとって分の悪すぎる「紫鯨」こと「G.T.V.」なのが問題です。
攻撃が避けづらい上に武器の火力が低い分長期戦を強いられ、
頼みの綱のブラックホールもゲージの回復速度が遅くてなかなか撃てない、
と辛い要素が山盛りです。

もう一つ使える機体として「ネクスト」があり、
こちらは「設置バースト」という特殊装備のお陰でG.T.V.は比較的楽に戦えます。
ただこちらだと最初に出てくるボスである「ヘビーグラトンズ」がやりづらく、
必殺技というべき「カウンターバースト」を毎回正確に決める必要があります。

そして2体のボスの間に挟まれている道中が悪名高い「上下回転砲台」。
画面の上下に現れる大量の砲台の弾をよけつつ、
これまた大量の小型機を処理しなければならないという厳しい展開が最後に待ち構えています。
ただネクストならば設置バーストをうまく使うことでやり過ごすことができるので、
この辺りは練習しだいといったところです。

結局ネクストを使って無事「9消し」を成功させたのですが、
G.T.V.の攻撃パターンを忘れて、
いらないところでミスをしてしまったのが悔やまれます。
最近鯨といえば(ミカドがアンロック0を始めたこともあって)原種である「グレートシング」だっただけに、
やはりやり続けることが必要だと実感させられた次第です。

――

あとは久々にロフト地下のカプコンを覗いたのですが、
「パズバト」が撤去されていて代わりに「レフト4デッド」が入っていました。
この店はダラバーやCOJを早々に撤去した過去があるので、
ここの入れ替えを見るとタイトルごとの人気不人気がよく分かる感じです。
たまに覗いてみると良いかも知れません。

そんな感じで23時ぐらいまでまったり過ごしてから、
帰路に就いた次第です。

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イラスト公開:時矢の新スキル

2015-01-16 00:29:01 | 創作物(M・o・Aちゃん他)
昨日は雨ということでテンションが低かったのですが、
ひとまず夜から新宿入り。
西口セガはボーダーブレイク新バージョンのロケテストが始まったりしていて、
色々と賑やかな様子でした。
あとはCOJをイベント分だけプレイという感じです。

――

という訳で再びイラスト公開です。
新バージョンで時矢に新スキルが追加される、
という設定で描いてみたものです。
お楽しみ下さい。

<<<時矢の新スキル>>>











<<<おわり>>>

こんな感じで不定期にイラストを公開してゆくつもりです。
余り期待せずに待ってもらえればと思います。

――

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イベント8thデッキ公開(その1)

2015-01-15 00:38:33 | デッキ(COJ)
(画像©SEGA)

昨日は色々あって夜から吉祥寺へ。
COJはイベントをやってきたのですが、
今回からデッキを変えてプレイしてみることに。
使用感や結果などについてはまた後程お話するとして、
今日は前回まで使っていたデッキを公開してみます。

丁度カードセットで《人身御供》が2枚になったということで、
所謂「黄単スピム」で遊んでみようという感じで作ってみたのでした。
レギュレーションで使えない《カパエル》の枠はアド要員として《はにわ》を入れ、
あとは環境に合わせてカードを一部入れ替えという感じです。

JOKERは最初《ディスペアーレイド》を使っていたのですが途中でMAXになったので、
《ブレイブシールド》にチェンジ。
以前「猿」で使っていたのでレベルMAXに近かったというのが理由ですが、
「スピム」の動きとも良く合っている印象でした。

使ってみたところやはり先手での「押し付け」がかなり強い感じでした。
《天龍のレイア》《アワだっくん》などのお陰で一瞬の隙に3~4点取れたりするので、
それはそれで爽快感はありました。
ただいかんせん使ったことのないデッキタイプだったこともあり、
勝率は今ひとつ伸び悩みました。

きつかったのが赤系の「更地狙い」で、
一度更地にされてしまうとそこから《戦神・毘沙門》を撃つのが非常に辛いです。
一応軽減2コスから軽減で撃つことは可能ですが手札消費も多く、
この展開になった試合は大体負けていました。

あと《エンジェルビルダー》を出されると基本《毘沙門》頼みとなるのも気になりました。
盤面を固められてライフ1まで追い詰められ、
《毘沙門》を撃たされた上に《人の業》を踏まされて負け、
というのもありました。
トリガー破壊を積みたいところですが、
なかなかスペースを取れないのが現状です。

そんな感じで今ひとつ自分の好みに合わなかった、
というのが今回デッキを変えた理由の1つだったりします。
今のデッキがどこまでやれるかは未知数ですが、
ともあれじっくり性能を見定めたいと思います。

以上、イベントのデッキのお話でした。

――

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LV3星系に突入したらしい

2015-01-14 01:38:56 | ダライアスバーストAC/CS
昨日は夕方から新宿→夜から高田馬場のコンボ。
高田馬場は勿論ミカドのダラバー交流会が目当てです。

ダラバーはひとまずカオフク星系の拠点の1つを攻略し、
ゴヒョウ星系へ行けるように。
その後主催の森羅さんが「カラス」をプレイする横でサイキック5をプレイ。
今回は6面のプレイミスが酷くてスコアも600万台とかなり低めでしたが、
ひとまず曲を堪能できて満足はできました。

その後のダラバーはタキ星系の拠点を目指すことに。
最短距離で行こうとすると多人数が進路を塞いでくるのですが、
交流会パワーでメンツが揃ったお陰で問題解決。
そのまま拠点を攻略し、
LV3星系の1つであるナシヤマ星系が解放となりました。

あと他の方のプレイですが、
「ニンジャキッズ(タイトー)」のエンディングを見ることが出来ました。
時期的には同社の「プリルラ」「メタルブラック」とほぼ同時期の作品なのですが、
思ったよりもゲーム展開があっさり気味だったのと、
無駄にゴア描写(一応人形という設定があったらしい)が多かったのが印象的でした。

そんな感じで23時過ぎまでまったりと過ごした後は駅で解散となり、
私は新宿南口経由で帰路に就いた次第です。

――

一方COJですが現在イベントをまったりと進めている感じです。
今回は2回に1回はJを踏むという酷いマッチングで、
勝率も伸び悩んでいます。
取り敢えず気が向いたらデッキ公開でもしてみようかと思います。

――

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COJショートショート:リターン・フロム・ザ・ドラゴンズ・ヘッド(その2)

2015-01-13 01:14:10 | 創作物(M・o・Aちゃん他)
昨日は午後から新宿へ。
西口でまったり進行という感じでした。
COJの結果についてはまた後程ということにして、
今日はショートショートの投稿です。
光平がリバースデビルの恐るべき女エージェントと戦うことになった、
その経緯に迫ります。

◎過去作品

○連載もの

・クエスト・フォー・ザ・ムーン(全7話)
その1
その2
その3
その4
その5
その6
その7(エピローグ)

・ロボトミー・ソルジャー(全4話)
その1
その2
その3
その4

・メリー・クリスマス・フロム・アルカナ(全2話)
その1
その2

・リターン・フロム・ザ・ドラゴンズ・ヘッド(連載中)
その1

○その他エピソード

・バトルトーナメント:あなたが決める禁止カード(連載再開未定)
その1
その2

切札戦士 ジョーカー13(ワン・スリー) 第14話

エージェント・イン・スイムスーツ
イーリスの物語

<<<リターン・フロム・ザ・ドラゴンズ・ヘッド その2>>>

作:Nissa(;-;)IKU

事の発端は3日前の夜、西東京郊外にあるASTの研究施設での出来事であった。丁度一人の少女が医務室で検査を受けているところであった。

彼女の名は「京極院 沙夜」。ASTに所属し、異次元空間「アルカナ」で作戦行動「ミッション」を行う「エージェント」の1人である。今回の検査は彼女にまつわる「怪現象」に関するものである。

沙夜がアルカナ内でミッションを行う際、脳波が観測不能になる、観測用のカメラから突然姿を消し、暫くしてから再び姿を現す、などの「怪現象」がしばしば起きていた。装置の精度の問題か、それとも彼女自身に重大な秘密があるのかを調べるのが目的である。

沙夜の家系が先祖代々から高い霊能力を引き継いでいるらしいことは、ASTも突き止めていた。彼女の能力を改めて調査することで、その「霊能力」、ひいては「アルカナ」の秘密も明らかになるかも知れない。そんな期待も込められていた。

その検査の結果を会議室で待っているのは、私立探偵の「緋神 仁」、そして若きプロハッカーの「黒野 時矢」である。彼らも沙夜と同じくエージェントであり、その立会人として施設を訪れているのだ。

検査が一通り終わろうという頃、屋上に2つの人影が降り立った。テレマーク的にポーズを決めつつ着地したのは孤児院出身の女子高生「鈴森 まりね」。その後ろで不格好に背中から倒れこむように現れたのは元自衛官のカメラマン「山城 軍司」である。

同じくエージェントである2人は、丁度アルカナでの「演習」を終えたところであった。アルカナに生息する生物や物理現象を封じ込めた「プログラム」を使い、模擬戦を行うというものである。

目眩を振り切るべく頭を揺さぶりつつ、ゆっくりと体を起こした軍司が見たものは、しかしまりねがその場で崩れるように倒れるところであった。

軍司はまりねの肩口に針状の物体が突き刺さっているのを認めた。麻酔銃か――そう気づくよりも早く、何者かが2人の前に立ちはだかった。

ジェットパックを背負った黒服の兵士であった。その頭部はカメラアイ付きのマスクで覆われており、表情は確認できない。兵士は軍司に拳銃を向けつつまりねを抱え上げ、そのまま上空へと飛び去っていった。

何だ、何が起こった――自問する暇もなく、炸裂音が一斉に鳴り響いた。元自衛官の経験が、軍司に屋上の階段への避難を行わせた。何者かによる銃撃が始まったのだ。

一方施設内にも大きな異変が起き始めていた。本部及びアルカナ内への通信が一斉に途絶え、廊下中に並んで置かれていた防火用シャッターが一斉に閉じ始めたのだ。

異変を感じた時矢は仁の手を引き、施設からの脱出を試みた。いくつかのシャッターは既に閉ざされており、沙夜のいる医務室に向かうのは最早不可能であった。辛うじてシャッターをかいくぐり、出口へとたどり着いた2人は、今度は黒服の兵士達からの銃撃を受けることとなった。

地面には既に避難を試みた研究員が何人も蜂の巣になって横たわっている。仁が拳銃で応戦しようとしたところで、何者かが肩を掴んで引き止めた。屋上から降りてきた軍司である。

軍司は仁に謎の軍隊の正体を明かした――全世界の支配を目論むハッカー組織「リバースデビル」の生体兵器「ロボット兵」であるというのだ。だがリバースデビルがここまでの実力行使を行うとは軍司にも、そして勿論ハッカーの時矢にとっても予想外のことであった。

それから間もなく銃撃が止み、兵士たちはジェットパックを使い撤退を始めた。仁は兵士の一人がマントル風のドレスを背負っているのを認めた。まりねが連れ去られてゆく――そう思った直後であった。

爆音と共に熱風が彼らを突き飛ばしたのである。漏れたガスに引火したか、それとも機材の暴走か、恐らくその両方であろう。建物の小さな窓が一斉に火を噴き、吹き飛ばされた屋上からは黒煙と炎が活火山めいて夜空へと立ち上った。その炎は朝方まで燃え続けていたという。

――

翌日の調査の結果、この襲撃による被害は予想以上に甚大であることが判明した。施設に保存されていた「プログラム」の大半が、特殊なコンピュータウィルスによって破壊されていたのだ。

恐らくリバースデビルはアルカナ内にウィルスをまき散らし、その一部が演習で使われたプログラムに侵入、それらを破壊すると共に逆探知のきっかけとなったのであろう。これにより西東京エリアの「ゲート」は当面使用不可能となったのである。

人的被害も相当なものである。エージェントのまりねは兵士に連れ去られて行方不明、仁・時矢・軍司も爆発に巻き込まれて重傷を負った。特に軍司の負傷は甚大で、今も集中治療室で生死の境を彷徨っている。

だが、そんな彼らも生きて外へ出られた分、まだ幸運な方であった。施設の中にはシャッターで逃げ場を失い、爆発に巻き込まれた研究者達の焼け焦げた肉片が散乱していたのだ。

特に医務室――そう、沙夜が閉じ込められたとされる場所だ――の被害は凄まじく、機材の爆発によるものと思われる熱で壁や床が溶解し、さながら鍾乳洞の様であったという。調査員には彼女らがさほど苦しむことなく蒸発して果てた事を祈ることしか出来なかった――。

こうしてASTは一夜にして多数のエージェントを失い、行動可能であるのはその日たまたま本部を訪れていた「御巫 綾花(みかなぎ あやか)」「星 光平」の2名のみとなったのである。

――

ゲートの突貫工事によってアルカナへの接続が復旧したのが3日後、丁度この日の昼過ぎのことであった。本部への逆探知を避けるため、移転を行いながらの作業であった。

観測の結果、ウィルスがアルカナ内に元から生息していたプログラムの大半を破壊していたことが判明した。更に破壊されたプログラムの一部が再構成され、異形の怪物に生まれ変わろうとする様子も確認された。

ASTがリバースデビルの驚くべき技術力に戦慄する中、新たな信号が探知された。その信号はまりねの脳波と深い一致が見られた――つまりアルカナ内にまりねがいる可能性が高い、ということである。

彼女を連れ戻すべく、移転作業を手伝っていた光平は自らアルカナへの進入を志願した。それは3日前に何もしてやれなかった自分に対する償いの気持ちもあったことだろう。そして――。

――

綾花のナビゲートを受け、遂に光平はまりねと思われる人物と遭遇した。だが彼女は既に光平の知るまりねではなかった――連れ去られてからわずか3日の間に彼女が洗脳され、リバースデビルの尖兵となったという可能性を、本部は認めざるを得なかった。

その酷薄なる敵、「まりね」の初撃を、光平はコサックダンサーめいたハイジャンプでやり過ごした。だがその着地を狙い、新たな増援が襲いかかる。今度は魚肉ソーセージとタコを融合させた冒涜的な外見の「珍獣」である。

勿論光平もむざむざと敵に串刺しにされる様な愚か者ではない。彼の着地を守るべく、鳥の仮面を付けた魔導士風の「プログラム」が姿を現し、杖の一振りで「珍獣」達を薙ぎ払った。

「馬鹿めっ、それは囮だっ!」「まりね」はこの瞬間を狙い、すかさず新たな「プログラム」を繰り出す。現れたのはまたしても「珍獣」――だがその正体は広範囲に爆風と散弾を撒き散らす非人道的無差別殺傷兵器なのだ。「死――何っ!」

「まりね」の放った「爆弾」が爆発することは無かった――光平が放った緊急回避用のプログラム「インターセプト」が魔導士を俊敏な肉食獣に変え、爆弾ごと「珍獣」達を根こそぎにしたのである。だが「まりね」に衝撃を与えたのはそのことではなかった。

万一の爆発に備えて身を屈めていた光平が見たものは、意外にも頭を抱えてうずくまる「まりね」の姿であった。「《拒絶する世界》――?何だこれは――」ギター型端末が浮かべるホログラムメッセージに、光平は首を傾げた。

「くっ――新手の敵かっ!」「まりね」に真に衝撃を与えた謎の攻撃――それは光平が「緊急回避」を繰り出す一瞬前に繰り出された、何者かによる精神攻撃である。これにより彼女は事前に準備していた「増援」を一挙に失うこととなったのである。

「まりね」は屈んだまま光平の方へ向き直った。彼の前に謎の人影が立ちはだかっている。セーラーの上着に濃紺色のタイツの少年――あるいは少女か。キャスケットとゴーグルのせいで、その表情は窺い知れない。「あれか――あれがパパが言っていた――」天鳥 烏兎。「まりね」は小さく呟いた。

<<<その2おわり その3へつづく>>>

◎おまけ

先日も紹介しましたArkitypeさんのショートショートですが、
この度最新話が更新されていました。

【COJ】 月夜の如き少女 part6 ”現実とアルカナを交錯するアフロ” 【二次小説】
ArKitypeの儲話

こちらの話も楽しんでもらえればと思います。

――

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第33回一番槍選手権結果、他

2015-01-12 01:52:22 | 大会
まずは結果から。


優勝:カルム

特別賞:ハリーポッター
一番槍賞:ロンファ


そして次回第34回ですが3月を予定しています。
詳細についてはまた後程お知らせします。

――

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