今、世界中の国々は、ついこの間まで日本が陥っていた長期間のデフレを、日本型のデフレと呼んで、これに陥る事を蛇蝎の如くに忌み嫌っている。有史以来、無数の偉人を輩出して来た日本が、なぜ、こんなことになったのかについて、私は、これこそノベール賞に値する事に気が付いた。何故なら、それは、今まで誰も気が付かなかった事実、すなわち真実だからである。デフレを作ったのが、朝日新聞経済部の山田厚史つまり朝日新聞だった事実を私が知っていたのは、私が実業家としての人生を不動産業界で送った人間だからである。
こうして書き続けていた結果として、私は、突然、気が付いたのだ。日本国の経済運営に関係した人間の全てが朝日新聞を読んで育ち、朝日新聞の思考(思想)を正しい思考だと信じ込んできたからである事に。
以下の櫻井よしこさんの外務省に対する批判は、これまで、大半の日本人が気付かないで来た事だが、私は即座に気が付いたのである。櫻井さんが厳しく批判している外務省も同じ病にかかっていた事に。
彼等もまた、朝日新聞を読んで育ち、職務に就いてからは更に一層そうだったはずだ。朝日新聞とこれに同調して来たいわゆる文化人たちの論説を正しいと思いこんできたのである。だから、櫻井さんが指摘するような馬鹿げたこと、幼稚園児以下の失態が生じて来ただけではなく、デタラメと嘘の横行を放置して、日本国と日本国民の名誉と信用を著しく傷つけて来たのである。
戦争の世紀に成人だった日本人男性の全てに対して、どれほどの侮辱を与えた事か、特に、多くの国ために死んでいった、市井の、ごく普通の、あなたや私と何ら変わらない男たちの死の全てを無駄死に、突き落とし、彼等の名誉をこれ以上ないほどに傷つけた(しかも全くのでたらめに拠ってだから、これ以上の噴飯ものの話はないのである)事にも、全く思いが至らないのである。
櫻井さんの論文は次章にて紹介する。