昨日、発売された月刊誌HanadaとWiLLを購読されている人たちは皆、今、日本で物事の真実を知ろうと思うなら、これらの月刊誌を購読する他に道はないと再認識しているはずである。
私と同様にHanada、WiLL、正論、Voiceの4冊を定期購読している有数の読書家である友人が言って来た。
「加地さんとあなたは今共鳴してるね…」
加地さんは、HanadaとWiLLの両誌の巻頭を飾るコラムを連載している。
以下は加地伸行大先輩がWiLLに掲載した論文からである。
先般、ご紹介した…働き手は実は日本に一杯いる…あの見事な論文と同様に今回の論文も本物の論文である。
文中強調は私。
このところ、世界の諸問題に引き摺られて、沖縄の辺野古問題の議論が乏しい。
諸氏御存知のように、普天間基地をなくして、辺野古に移設することは、旧民主党政権下ですでに決まっていたことである。
しかしそれを認めようとしない筆頭は、旧民主党内閣において閣僚であった枝野幸男である。
なるほど枝野某は今や立憲民主党の党首であるので、民主党時代のことは知らぬ、立憲民主党として反対と言うことであろう。
ということは、以前にいた党とは関係ないということか。
この態度、一旦公的に発言したことをこうも簡単に掌を返す態度が示すものは、人間として信用できないということに尽きる。
こういう信頼できない嘘つきが党首とあれば、立憲民主党とやらも、その程度のもの。
われわれは、嘘つきどもを問題にする必要はない。
政府はしっかりと工事を進めること。
それも速やかにだ。
しかし、同時に沖縄に対して日本全体がしなくてはならないことがある。
それは、沖縄を骨太にすることである。
それを述べたい。
老生、沖縄に行った折、或る方に車で諸処に案内していただいた。そのとき、沖縄の真実の一つを実感したのであった。車で走行中、突然に巨大ビルが見えた。それも時々。
その近辺の人家とは不釣合いに大きい。
老生、はじめ那覇市にある沖縄県庁と思ったが、いくつか同じような感じのビルが眼に入るので、たずねたところ、那覇市周辺各市の市庁舎等であった。
沖縄に対しては、基地の負担等に対する一種の補償、あるいは補助として相当な金額を政府は提供しているが、使い切れないらしい。
結局、一部はハコ物による執行となっているらしい。
だからであろうか、周辺人家とは不釣合いなハコ物が造られていったのであろう。
予算消化だけが目的の典型である。
これは、沖縄といえどもよろしくない。
もっと有効な予算を組むべきである。
例えば、国家予算ではあるが、それを使って日本の大企業の工場を誘致する。
その工場建設は国費で行ない国が所有するが、企業に安く賃貸し、沖縄の収入とする。
そうすれば、沖縄において大企業に勤務できる機会が生れるではないか。
もちろん、中小企業も可とする。
そのようにすれば、企業自身も遠い外国に危険を冒して工場を建てる必要もなくなるであろう。
なにしろ工場建築費が不要なのであるから。
沖縄の人たちの所得が低いのは、働ける大会社が少ないからである。ならば、政府は特別な援助をして企業誘致をすればよいではないか。会社としても、工場建築費不要とあらば、おそらく申込み数は相当な数となるであろう。
国家援助と言えば、またこういう案もある。
それは、国が後援して、沖縄本島の南北を貫ぬく列車線をJRが建設することだ。
もちろん新幹線と同じものである。
当然、そのレール幅はいわゆる広軌であるが、もう一本をその内側に引いておくと(つまりは三本線にしておくと)、狭軌の線路ともなり、それを使って昔なつかしいSL(旧機関車)を走らせることができるではないか。
つまり、急ぐ人は広軌の新幹線、旅を楽しむ人は狭軌のSL、というふうになるではないか。
これは沖縄観光の眼玉となろう。
沖縄からすれば、いわゆる日本内地の誠意を求めている。
当然である。
日本の国防の基本は沖縄の諸基地である。
ならば、その諸基地を守るために、日本は誠意をもって沖縄に接すべきである。
それは、ことばの上だけに終ってはならない。
例えば上述案のように沖縄のための具体的・現実的な後援をすることだ。
もちろん沖縄振興のためである。
古人曰く、人 遠き慮り無くんば、必ず近き憂あり、と。
昨日、発売された月刊誌HanadaとWiLLを購読されている人たちは皆、今、日本で物事の真実を知ろうと思うなら、これらの月刊誌を購読する他に道はないと再認識しているはずである。
私と同様にHanada、WiLL、正論、Voiceの4冊を定期購読している有数の読書家である友人が言って来た。
「加地さんとあなたは今共鳴してるね…」
加地さんは、HanadaとWiLLの両誌の巻頭を飾るコラムを連載している。
以下は加地伸行大先輩がWiLLに掲載した論文からである。
先般、ご紹介した…働き手は実は日本に一杯いる…あの見事な論文と同様に今回の論文も本物の論文である。
文中強調は私。
このところ、世界の諸問題に引き摺られて、沖縄の辺野古問題の議論が乏しい。
諸氏御存知のように、普天間基地をなくして、辺野古に移設することは、旧民主党政権下ですでに決まっていたことである。
しかしそれを認めようとしない筆頭は、旧民主党内閣において閣僚であった枝野幸男である。
なるほど枝野某は今や立憲民主党の党首であるので、民主党時代のことは知らぬ、立憲民主党として反対と言うことであろう。
ということは、以前にいた党とは関係ないということか。
この態度、一旦公的に発言したことをこうも簡単に掌を返す態度が示すものは、人間として信用できないということに尽きる。
こういう信頼できない嘘つきが党首とあれば、立憲民主党とやらも、その程度のもの。
われわれは、嘘つきどもを問題にする必要はない。
政府はしっかりと工事を進めること。
それも速やかにだ。
しかし、同時に沖縄に対して日本全体がしなくてはならないことがある。
それは、沖縄を骨太にすることである。
それを述べたい。
老生、沖縄に行った折、或る方に車で諸処に案内していただいた。
そのとき、沖縄の真実の一つを実感したのであった。
車で走行中、突然に巨大ビルが見えた。
それも時々。
その近辺の人家とは不釣合いに大きい。
老生、はじめ那覇市にある沖縄県庁と思ったが、いくつか同じような感じのビルが眼に入るので、たずねたところ、那覇市周辺各市の市庁舎等であった。
沖縄に対しては、基地の負担等に対する一種の補償、あるいは補助として相当な金額を政府は提供しているが、使い切れないらしい。
結局、一部はハコ物による執行となっているらしい。
だからであろうか、周辺人家とは不釣合いなハコ物が造られていったのであろう。
予算消化だけが目的の典型である。
これは、沖縄といえどもよろしくない。
もっと有効な予算を組むべきである。
例えば、国家予算ではあるが、それを使って日本の大企業の工場を誘致する。
その工場建設は国費で行ない国が所有するが、企業に安く賃貸し、沖縄の収入とする。
そうすれば、沖縄において大企業に勤務できる機会が生れるではないか。
もちろん、中小企業も可とする。
そのようにすれば、企業自身も遠い外国に危険を冒して工場を建てる必要もなくなるであろう。
なにしろ工場建築費が不要なのであるから。
沖縄の人たちの所得が低いのは、働ける大会社が少ないからである。ならば、政府は特別な援助をして企業誘致をすればよいではないか。会社としても、工場建築費不要とあらば、おそらく申込み数は相当な数となるであろう。
国家援助と言えば、またこういう案もある。
それは、国が後援して、沖縄本島の南北を貫ぬく列車線をJRが建設することだ。
もちろん新幹線と同じものである。
当然、そのレール幅はいわゆる広軌であるが、もう一本をその内側に引いておくと(つまりは三本線にしておくと)、狭軌の線路ともなり、それを使って昔なつかしいSL(旧機関車)を走らせることができるではないか。
つまり、急ぐ人は広軌の新幹線、旅を楽しむ人は狭軌のSL、というふうになるではないか。
これは沖縄観光の眼玉となろう。
沖縄からすれば、いわゆる日本内地の誠意を求めている。
当然である。
日本の国防の基本は沖縄の諸基地である。
ならば、その諸基地を守るために、日本は誠意をもって沖縄に接すべきである。
それは、ことばの上だけに終ってはならない。
例えば上述案のように沖縄のための具体的・現実的な後援をすることだ。
もちろん沖縄振興のためである。
古人曰く、人 遠き慮り無くんば、必ず近き憂あり、と。
昨日、発売された月刊誌HanadaとWiLLを購読されている人たちは皆、今、日本で物事の真実を知ろうと思うなら、これらの月刊誌を購読する他に道はないと再認識しているはずである。
私と同様にHanada、WiLL、正論、Voiceの4冊を定期購読している有数の読書家である友人が言って来た。
「加地さんとあなたは今共鳴してるね…」
加地さんは、HanadaとWiLLの両誌の巻頭を飾るコラムを連載している。
以下は加地伸行大先輩がWiLLに掲載した論文からである。
先般、ご紹介した…働き手は実は日本に一杯いる…あの見事な論文と同様に今回の論文も本物の論文である。
文中強調は私。
このところ、世界の諸問題に引き摺られて、沖縄の辺野古問題の議論が乏しい。
諸氏御存知のように、普天間基地をなくして、辺野古に移設することは、旧民主党政権下ですでに決まっていたことである。
しかしそれを認めようとしない筆頭は、旧民主党内閣において閣僚であった枝野幸男である。
なるほど枝野某は今や立憲民主党の党首であるので、民主党時代のことは知らぬ、立憲民主党として反対と言うことであろう。
ということは、以前にいた党とは関係ないということか。
この態度、一旦公的に発言したことをこうも簡単に掌を返す態度が示すものは、人間として信用できないということに尽きる。
こういう信頼できない嘘つきが党首とあれば、立憲民主党とやらも、その程度のもの。
われわれは、嘘つきどもを問題にする必要はない。
政府はしっかりと工事を進めること。
それも速やかにだ。
しかし、同時に沖縄に対して日本全体がしなくてはならないことがある。
それは、沖縄を骨太にすることである。
それを述べたい。
老生、沖縄に行った折、或る方に車で諸処に案内していただいた。
そのとき、沖縄の真実の一つを実感したのであった。
車で走行中、突然に巨大ビルが見えた。
それも時々。
その近辺の人家とは不釣合いに大きい。
老生、はじめ那覇市にある沖縄県庁と思ったが、いくつか同じような感じのビルが眼に入るので、たずねたところ、那覇市周辺各市の市庁舎等であった。
沖縄に対しては、基地の負担等に対する一種の補償、あるいは補助として相当な金額を政府は提供しているが、使い切れないらしい。
結局、一部はハコ物による執行となっているらしい。
だからであろうか、周辺人家とは不釣合いなハコ物が造られていったのであろう。
予算消化だけが目的の典型である。
これは、沖縄といえどもよろしくない。
もっと有効な予算を組むべきである。
例えば、国家予算ではあるが、それを使って日本の大企業の工場を誘致する。
その工場建設は国費で行ない国が所有するが、企業に安く賃貸し、沖縄の収入とする。
そうすれば、沖縄において大企業に勤務できる機会が生れるではないか。
もちろん、中小企業も可とする。
そのようにすれば、企業自身も遠い外国に危険を冒して工場を建てる必要もなくなるであろう。
なにしろ工場建築費が不要なのであるから。
沖縄の人たちの所得が低いのは、働ける大会社が少ないからである。ならば、政府は特別な援助をして企業誘致をすればよいではないか。会社としても、工場建築費不要とあらば、おそらく申込み数は相当な数となるであろう。
国家援助と言えば、またこういう案もある。
それは、国が後援して、沖縄本島の南北を貫ぬく列車線をJRが建設することだ。
もちろん新幹線と同じものである。
当然、そのレール幅はいわゆる広軌であるが、もう一本をその内側に引いておくと(つまりは三本線にしておくと)、狭軌の線路ともなり、それを使って昔なつかしいSL(旧機関車)を走らせることができるではないか。
つまり、急ぐ人は広軌の新幹線、旅を楽しむ人は狭軌のSL、というふうになるではないか。
これは沖縄観光の眼玉となろう。
沖縄からすれば、いわゆる日本内地の誠意を求めている。
当然である。
日本の国防の基本は沖縄の諸基地である。
ならば、その諸基地を守るために、日本は誠意をもって沖縄に接すべきである。
それは、ことばの上だけに終ってはならない。
例えば上述案のように沖縄のための具体的・現実的な後援をすることだ。
もちろん沖縄振興のためである。
古人曰く、人 遠き慮り無くんば、必ず近き憂あり、と。
昨日、発売された月刊誌HanadaとWiLLを購読されている人たちは皆、今、日本で物事の真実を知ろうと思うなら、これらの月刊誌を購読する他に道はないと再認識しているはずである。
私と同様にHanada、WiLL、正論、Voiceの4冊を定期購読している有数の読書家である友人が言って来た。
「加地さんとあなたは今共鳴してるね…」
加地さんは、HanadaとWiLLの両誌の巻頭を飾るコラムを連載している。
以下は加地伸行大先輩がWiLLに掲載した論文からである。
先般、ご紹介した…働き手は実は日本に一杯いる…あの見事な論文と同様に今回の論文も本物の論文である。
文中強調は私。
このところ、世界の諸問題に引き摺られて、沖縄の辺野古問題の議論が乏しい。
諸氏御存知のように、普天間基地をなくして、辺野古に移設することは、旧民主党政権下ですでに決まっていたことである。
しかしそれを認めようとしない筆頭は、旧民主党内閣において閣僚であった枝野幸男である。
なるほど枝野某は今や立憲民主党の党首であるので、民主党時代のことは知らぬ、立憲民主党として反対と言うことであろう。
ということは、以前にいた党とは関係ないということか。
この態度、一旦公的に発言したことをこうも簡単に掌を返す態度が示すものは、人間として信用できないということに尽きる。
こういう信頼できない嘘つきが党首とあれば、立憲民主党とやらも、その程度のもの。
われわれは、嘘つきどもを問題にする必要はない。
政府はしっかりと工事を進めること。
それも速やかにだ。
しかし、同時に沖縄に対して日本全体がしなくてはならないことがある。
それは、沖縄を骨太にすることである。
それを述べたい。
老生、沖縄に行った折、或る方に車で諸処に案内していただいた。
そのとき、沖縄の真実の一つを実感したのであった。
車で走行中、突然に巨大ビルが見えた。
それも時々。
その近辺の人家とは不釣合いに大きい。
老生、はじめ那覇市にある沖縄県庁と思ったが、いくつか同じような感じのビルが眼に入るので、たずねたところ、那覇市周辺各市の市庁舎等であった。
沖縄に対しては、基地の負担等に対する一種の補償、あるいは補助として相当な金額を政府は提供しているが、使い切れないらしい。
結局、一部はハコ物による執行となっているらしい。
だからであろうか、周辺人家とは不釣合いなハコ物が造られていったのであろう。
予算消化だけが目的の典型である。
これは、沖縄といえどもよろしくない。
もっと有効な予算を組むべきである。
例えば、国家予算ではあるが、それを使って日本の大企業の工場を誘致する。
その工場建設は国費で行ない国が所有するが、企業に安く賃貸し、沖縄の収入とする。
そうすれば、沖縄において大企業に勤務できる機会が生れるではないか。
もちろん、中小企業も可とする。
そのようにすれば、企業自身も遠い外国に危険を冒して工場を建てる必要もなくなるであろう。
なにしろ工場建築費が不要なのであるから。
沖縄の人たちの所得が低いのは、働ける大会社が少ないからである。ならば、政府は特別な援助をして企業誘致をすればよいではないか。会社としても、工場建築費不要とあらば、おそらく申込み数は相当な数となるであろう。
国家援助と言えば、またこういう案もある。
それは、国が後援して、沖縄本島の南北を貫ぬく列車線をJRが建設することだ。
もちろん新幹線と同じものである。
当然、そのレール幅はいわゆる広軌であるが、もう一本をその内側に引いておくと(つまりは三本線にしておくと)、狭軌の線路ともなり、それを使って昔なつかしいSL(旧機関車)を走らせることができるではないか。
つまり、急ぐ人は広軌の新幹線、旅を楽しむ人は狭軌のSL、というふうになるではないか。
これは沖縄観光の眼玉となろう。
沖縄からすれば、いわゆる日本内地の誠意を求めている。
当然である。
日本の国防の基本は沖縄の諸基地である。
ならば、その諸基地を守るために、日本は誠意をもって沖縄に接すべきである。
それは、ことばの上だけに終ってはならない。
例えば上述案のように沖縄のための具体的・現実的な後援をすることだ。
もちろん沖縄振興のためである。
古人曰く、人 遠き慮り無くんば、必ず近き憂あり、と。
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を、と題して2017-07-03に発信した章がgooの昨日のbest50に入っている。
以下は前章の続きである。
国民がアホになっていく
百田
日本語でいえば全部ひらがなで書かれているようなもので、そんな本はとても読めません。物凄く不便です。
呉
韓国語の語彙は、漢字由来の「漢字語」が約七割を占めます。
それを表音文字であるハングルだけで表すのですから、まさに百田さんがおっしゃったように日本語を平仮名だけで書くようなものです。
百田
同音異義語が物凄く多くなりますよね。
呉
そうです。
たとえば、韓国語で「チョン」と発音する漢字は150あり、それらを用いた熟語は2500あるといわれています。
電気、電機、戦記、戦機、前期、全期、天気、伝記、転機などが全て同じ発音です。
「前史と戦死」「電話と戦火」「全科と戦果と転化」「伝家と田家と転嫁」なども同音異義語です。
表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいのですが、ハングルではそうはいきません。
だから、日本語に翻訳する作業が物凄く大変なんです。
こういう意味なのではないか、と主観的に判断するしかない。
百田
そうすると、文章がどんどん簡単になっていきますね。
呉
そうです。意味が分かりづらい漢字熟語を固有語の簡単な言い回しに言い換えるための試行錯誤が、当初は行われました。
たとえば、「腐心」を「もんだいをかいけつするためにがんばる」と言い換える、といった具合です。
北朝鮮でも同じことで、たとえば「洪水」を「たくさんのみずがあふれる」と言い換えています。
しかし、言い換えの多くは根づかずに消えてしまいました。
日常語の大部分が漢字語ですから、すべてを言い換えるなんて不可能なことですね。
漢字熟語を使わないと、どうしても幼稚な表現が多くなっていき、言い換えのできない抽象的な概念などの理解がますます難しくなってしまいます。
百田
要するに、複雑な文章が構成できない。
文系や社会学の学問のレベルがどんどん衰えていきますね。
言わば国民がアホになっていく。
あ、これも「ヘイトスピーチだ」と言われてしまう(笑)。
呉
いえ、おっしゃるとおりです。
韓国では日本以上に読書量が激減しているのですが、そのなかでよく読まれるのは大衆恋愛小説です。
科学的なものや哲学的なものは、かなり専門的な教育を受けている人以外では、ほとんどまともに読むことができません。
そのため、韓国人は抽象的な思考がとても苦手になってしまいました。
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を勉強して物事を考えなければどうしようもないのが、いまの韓国の実態です。
*この韓国に、朝日新聞社や立命館大学などは、どういう理由で、社内留学制度でさかんに社員を留学させたり学生を送りこんだりしているのだろうか?*
*LINEが韓国発である事を考えると、これは日本人を韓国人と同様のアホなレベルの人間達にするための韓国の深謀遠慮だったのではないだろうか(笑)。何故ならLINEで哲学的な抽象的な会話を交わしている人間は皆無だからだ。話している事は実は電話連絡で足りるような事が大半のはずだ。そんなものに多くの日本人が多くの時間を費やし(その分、読むべし本を読む時間は圧倒的に減り、本を読まずとも抽象的な思考にふける時間も圧倒的に減る)…日本を優秀な国から韓国の様な阿呆な国に引きずり下ろすための正に国家戦略だったと言っても過言ではあるまい。
大体、今だって具眼の士たちは互いの連絡は殆どが電話で行っているはずである。*
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した、と題し2018-04-06に発信した章が昨日gooベスト50に入っていた。
以下は前章の続きである。
東京裁判との違い
では、同じ「戦犯」裁判でもハバロフスク裁判は東京裁判とどう違うのか。
① どちらも勝者による敗者への報復裁判であることは共通する。
② 東京裁判は連合国の判事や検事が加わった国際法廷だったが、ハバロフスク裁判は純然たるソ連の国内裁判だった。
③ 東京裁判は世界のマスコミに公開されたが、ハバロフスク裁判はソ連のマスコミとソ連市民にのみ公開された。当時、どうせソ連の宣伝と見られて世界的には注目されなかった。
④ 東京裁判は昭和21年5月から昭和23年11月まで2年半の歳月をかけたが、ハバロフスク裁判はわずか6日間だった。
言い換えれば、東京裁判は時間をかけた審理が行われたのに対して、ハバロフスク裁判は審理らしい審理のない裁判だった。
⑤ 東京裁判は連合国と日本の弁護人がついて、米国軍人のブレイクニーのように見事な弁護をする人もいて判事・検事との応酬があったが、ハバロフスク裁判ではソ連の弁護人がついたものの被告の弁護はしなかった。
三友一男によると、裁判の前に弁護人をつけるといわれたが、本気で弁護してくれるとは思わなかったので断った。
だが、執拗に迫られて承諾したと記したうえで、裁判のとき弁護人は「検事同様の口調で、被告人を極悪非道の犯罪者ときめつけ、厳罰を当然のこととし、弁護の余地すらないときめつけた」というありさまだ。
川島清も弁護人とは事前に一回だけ会ったが、公判の話はしなかったと記している。
以上の事実からしてハバロフスク裁判が裁判の名に値しない宣伝(プロパガンダ)であり、政治ショーだったことは明らかだろう。
私がフェイク裁判と呼ぶ由縁である。
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した。
また父親の法廷陳述テープを聞かされた柄沢十三夫の遺族の苦渋にみちた表情と重い口調も映し出した。
いずれも重大な人権侵害ではないのか。
中国は関東軍防疫給水部のあったハルビンの平房に「侵華日軍第731部隊陳列館」を設置して反日プロパガンダを仕かけている。
NHKの渋谷放送センター内に中国中央電視台(CCTV)の支局が入っていることは周知の事実だ。
今回の音声テープがCCTVに渡れば反日プロパガンダに利用されるのは目に見えている。
いずれ南京事件と同じように「細菌戦被害者30万人」のプロパガンダを仕かけてくるに違いない。
もっとも重要なことは、ハバロフスク裁判の本質を踏まえたうえで、今回の音声テープの内容を詳しく検証し、731部隊の真実を明らかにして中国の新たな歴史戦に備えることである。
その際「弁護人」の研究者が必須なのはいうまでもない。
(文中敬称略)
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した、と題し2018-04-06に発信した章が昨日gooベスト50に入っていた。
以下は前章の続きである。
東京裁判との違い
では、同じ「戦犯」裁判でもハバロフスク裁判は東京裁判とどう違うのか。
① どちらも勝者による敗者への報復裁判であることは共通する。
② 東京裁判は連合国の判事や検事が加わった国際法廷だったが、ハバロフスク裁判は純然たるソ連の国内裁判だった。
③ 東京裁判は世界のマスコミに公開されたが、ハバロフスク裁判はソ連のマスコミとソ連市民にのみ公開された。当時、どうせソ連の宣伝と見られて世界的には注目されなかった。
④ 東京裁判は昭和21年5月から昭和23年11月まで2年半の歳月をかけたが、ハバロフスク裁判はわずか6日間だった。
言い換えれば、東京裁判は時間をかけた審理が行われたのに対して、ハバロフスク裁判は審理らしい審理のない裁判だった。
⑤ 東京裁判は連合国と日本の弁護人がついて、米国軍人のブレイクニーのように見事な弁護をする人もいて判事・検事との応酬があったが、ハバロフスク裁判ではソ連の弁護人がついたものの被告の弁護はしなかった。
三友一男によると、裁判の前に弁護人をつけるといわれたが、本気で弁護してくれるとは思わなかったので断った。
だが、執拗に迫られて承諾したと記したうえで、裁判のとき弁護人は「検事同様の口調で、被告人を極悪非道の犯罪者ときめつけ、厳罰を当然のこととし、弁護の余地すらないときめつけた」というありさまだ。
川島清も弁護人とは事前に一回だけ会ったが、公判の話はしなかったと記している。
以上の事実からしてハバロフスク裁判が裁判の名に値しない宣伝(プロパガンダ)であり、政治ショーだったことは明らかだろう。
私がフェイク裁判と呼ぶ由縁である。
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した。
また父親の法廷陳述テープを聞かされた柄沢十三夫の遺族の苦渋にみちた表情と重い口調も映し出した。
いずれも重大な人権侵害ではないのか。
中国は関東軍防疫給水部のあったハルビンの平房に「侵華日軍第731部隊陳列館」を設置して反日プロパガンダを仕かけている。
NHKの渋谷放送センター内に中国中央電視台(CCTV)の支局が入っていることは周知の事実だ。
今回の音声テープがCCTVに渡れば反日プロパガンダに利用されるのは目に見えている。
いずれ南京事件と同じように「細菌戦被害者30万人」のプロパガンダを仕かけてくるに違いない。
もっとも重要なことは、ハバロフスク裁判の本質を踏まえたうえで、今回の音声テープの内容を詳しく検証し、731部隊の真実を明らかにして中国の新たな歴史戦に備えることである。
その際「弁護人」の研究者が必須なのはいうまでもない。
(文中敬称略)
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した、と題し2018-04-06に発信した章が昨日gooベスト50に入っていた。
以下は前章の続きである。
東京裁判との違い
では、同じ「戦犯」裁判でもハバロフスク裁判は東京裁判とどう違うのか。
① どちらも勝者による敗者への報復裁判であることは共通する。
② 東京裁判は連合国の判事や検事が加わった国際法廷だったが、ハバロフスク裁判は純然たるソ連の国内裁判だった。
③ 東京裁判は世界のマスコミに公開されたが、ハバロフスク裁判はソ連のマスコミとソ連市民にのみ公開された。当時、どうせソ連の宣伝と見られて世界的には注目されなかった。
④ 東京裁判は昭和21年5月から昭和23年11月まで2年半の歳月をかけたが、ハバロフスク裁判はわずか6日間だった。
言い換えれば、東京裁判は時間をかけた審理が行われたのに対して、ハバロフスク裁判は審理らしい審理のない裁判だった。
⑤ 東京裁判は連合国と日本の弁護人がついて、米国軍人のブレイクニーのように見事な弁護をする人もいて判事・検事との応酬があったが、ハバロフスク裁判ではソ連の弁護人がついたものの被告の弁護はしなかった。
三友一男によると、裁判の前に弁護人をつけるといわれたが、本気で弁護してくれるとは思わなかったので断った。
だが、執拗に迫られて承諾したと記したうえで、裁判のとき弁護人は「検事同様の口調で、被告人を極悪非道の犯罪者ときめつけ、厳罰を当然のこととし、弁護の余地すらないときめつけた」というありさまだ。
川島清も弁護人とは事前に一回だけ会ったが、公判の話はしなかったと記している。
以上の事実からしてハバロフスク裁判が裁判の名に値しない宣伝(プロパガンダ)であり、政治ショーだったことは明らかだろう。
私がフェイク裁判と呼ぶ由縁である。
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した。
また父親の法廷陳述テープを聞かされた柄沢十三夫の遺族の苦渋にみちた表情と重い口調も映し出した。
いずれも重大な人権侵害ではないのか。
中国は関東軍防疫給水部のあったハルビンの平房に「侵華日軍第731部隊陳列館」を設置して反日プロパガンダを仕かけている。
NHKの渋谷放送センター内に中国中央電視台(CCTV)の支局が入っていることは周知の事実だ。
今回の音声テープがCCTVに渡れば反日プロパガンダに利用されるのは目に見えている。
いずれ南京事件と同じように「細菌戦被害者30万人」のプロパガンダを仕かけてくるに違いない。
もっとも重要なことは、ハバロフスク裁判の本質を踏まえたうえで、今回の音声テープの内容を詳しく検証し、731部隊の真実を明らかにして中国の新たな歴史戦に備えることである。
その際「弁護人」の研究者が必須なのはいうまでもない。
(文中敬称略)
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した、と題し2018-04-06に発信した章が昨日gooベスト50に入っていた。
以下は前章の続きである。
東京裁判との違い
では、同じ「戦犯」裁判でもハバロフスク裁判は東京裁判とどう違うのか。
① どちらも勝者による敗者への報復裁判であることは共通する。
② 東京裁判は連合国の判事や検事が加わった国際法廷だったが、ハバロフスク裁判は純然たるソ連の国内裁判だった。
③ 東京裁判は世界のマスコミに公開されたが、ハバロフスク裁判はソ連のマスコミとソ連市民にのみ公開された。当時、どうせソ連の宣伝と見られて世界的には注目されなかった。
④ 東京裁判は昭和21年5月から昭和23年11月まで2年半の歳月をかけたが、ハバロフスク裁判はわずか6日間だった。
言い換えれば、東京裁判は時間をかけた審理が行われたのに対して、ハバロフスク裁判は審理らしい審理のない裁判だった。
⑤ 東京裁判は連合国と日本の弁護人がついて、米国軍人のブレイクニーのように見事な弁護をする人もいて判事・検事との応酬があったが、ハバロフスク裁判ではソ連の弁護人がついたものの被告の弁護はしなかった。
三友一男によると、裁判の前に弁護人をつけるといわれたが、本気で弁護してくれるとは思わなかったので断った。
だが、執拗に迫られて承諾したと記したうえで、裁判のとき弁護人は「検事同様の口調で、被告人を極悪非道の犯罪者ときめつけ、厳罰を当然のこととし、弁護の余地すらないときめつけた」というありさまだ。
川島清も弁護人とは事前に一回だけ会ったが、公判の話はしなかったと記している。
以上の事実からしてハバロフスク裁判が裁判の名に値しない宣伝(プロパガンダ)であり、政治ショーだったことは明らかだろう。
私がフェイク裁判と呼ぶ由縁である。
NHKは番組で川島清や柄沢十三夫などの被告の法廷写真を「極悪非道な犯罪者」であるかのように何度も映し出した。
また父親の法廷陳述テープを聞かされた柄沢十三夫の遺族の苦渋にみちた表情と重い口調も映し出した。
いずれも重大な人権侵害ではないのか。
中国は関東軍防疫給水部のあったハルビンの平房に「侵華日軍第731部隊陳列館」を設置して反日プロパガンダを仕かけている。
NHKの渋谷放送センター内に中国中央電視台(CCTV)の支局が入っていることは周知の事実だ。
今回の音声テープがCCTVに渡れば反日プロパガンダに利用されるのは目に見えている。
いずれ南京事件と同じように「細菌戦被害者30万人」のプロパガンダを仕かけてくるに違いない。
もっとも重要なことは、ハバロフスク裁判の本質を踏まえたうえで、今回の音声テープの内容を詳しく検証し、731部隊の真実を明らかにして中国の新たな歴史戦に備えることである。
その際「弁護人」の研究者が必須なのはいうまでもない。
(文中敬称略)
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を、と題して2017-07-03に発信した章がgooの昨日のbest50に入っている。
以下は前章の続きである。
国民がアホになっていく
百田
日本語でいえば全部ひらがなで書かれているようなもので、そんな本はとても読めません。物凄く不便です。
呉
韓国語の語彙は、漢字由来の「漢字語」が約七割を占めます。
それを表音文字であるハングルだけで表すのですから、まさに百田さんがおっしゃったように日本語を平仮名だけで書くようなものです。
百田
同音異義語が物凄く多くなりますよね。
呉
そうです。
たとえば、韓国語で「チョン」と発音する漢字は150あり、それらを用いた熟語は2500あるといわれています。
電気、電機、戦記、戦機、前期、全期、天気、伝記、転機などが全て同じ発音です。
「前史と戦死」「電話と戦火」「全科と戦果と転化」「伝家と田家と転嫁」なども同音異義語です。
表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいのですが、ハングルではそうはいきません。
だから、日本語に翻訳する作業が物凄く大変なんです。
こういう意味なのではないか、と主観的に判断するしかない。
百田
そうすると、文章がどんどん簡単になっていきますね。
呉
そうです。意味が分かりづらい漢字熟語を固有語の簡単な言い回しに言い換えるための試行錯誤が、当初は行われました。
たとえば、「腐心」を「もんだいをかいけつするためにがんばる」と言い換える、といった具合です。
北朝鮮でも同じことで、たとえば「洪水」を「たくさんのみずがあふれる」と言い換えています。
しかし、言い換えの多くは根づかずに消えてしまいました。
日常語の大部分が漢字語ですから、すべてを言い換えるなんて不可能なことですね。
漢字熟語を使わないと、どうしても幼稚な表現が多くなっていき、言い換えのできない抽象的な概念などの理解がますます難しくなってしまいます。
百田
要するに、複雑な文章が構成できない。
文系や社会学の学問のレベルがどんどん衰えていきますね。
言わば国民がアホになっていく。
あ、これも「ヘイトスピーチだ」と言われてしまう(笑)。
呉
いえ、おっしゃるとおりです。
韓国では日本以上に読書量が激減しているのですが、そのなかでよく読まれるのは大衆恋愛小説です。
科学的なものや哲学的なものは、かなり専門的な教育を受けている人以外では、ほとんどまともに読むことができません。
そのため、韓国人は抽象的な思考がとても苦手になってしまいました。
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を勉強して物事を考えなければどうしようもないのが、いまの韓国の実態です。
*この韓国に、朝日新聞社や立命館大学などは、どういう理由で、社内留学制度でさかんに社員を留学させたり学生を送りこんだりしているのだろうか?*
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を、と題して2017-07-03に発信した章がgooの昨日のbest50に入っている。
以下は前章の続きである。
国民がアホになっていく
百田
日本語でいえば全部ひらがなで書かれているようなもので、そんな本はとても読めません。物凄く不便です。
呉
韓国語の語彙は、漢字由来の「漢字語」が約七割を占めます。
それを表音文字であるハングルだけで表すのですから、まさに百田さんがおっしゃったように日本語を平仮名だけで書くようなものです。
百田
同音異義語が物凄く多くなりますよね。
呉
そうです。
たとえば、韓国語で「チョン」と発音する漢字は150あり、それらを用いた熟語は2500あるといわれています。
電気、電機、戦記、戦機、前期、全期、天気、伝記、転機などが全て同じ発音です。
「前史と戦死」「電話と戦火」「全科と戦果と転化」「伝家と田家と転嫁」なども同音異義語です。
表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいのですが、ハングルではそうはいきません。
だから、日本語に翻訳する作業が物凄く大変なんです。
こういう意味なのではないか、と主観的に判断するしかない。
百田
そうすると、文章がどんどん簡単になっていきますね。
呉
そうです。意味が分かりづらい漢字熟語を固有語の簡単な言い回しに言い換えるための試行錯誤が、当初は行われました。
たとえば、「腐心」を「もんだいをかいけつするためにがんばる」と言い換える、といった具合です。
北朝鮮でも同じことで、たとえば「洪水」を「たくさんのみずがあふれる」と言い換えています。
しかし、言い換えの多くは根づかずに消えてしまいました。
日常語の大部分が漢字語ですから、すべてを言い換えるなんて不可能なことですね。
漢字熟語を使わないと、どうしても幼稚な表現が多くなっていき、言い換えのできない抽象的な概念などの理解がますます難しくなってしまいます。
百田
要するに、複雑な文章が構成できない。
文系や社会学の学問のレベルがどんどん衰えていきますね。
言わば国民がアホになっていく。
あ、これも「ヘイトスピーチだ」と言われてしまう(笑)。
呉
いえ、おっしゃるとおりです。
韓国では日本以上に読書量が激減しているのですが、そのなかでよく読まれるのは大衆恋愛小説です。
科学的なものや哲学的なものは、かなり専門的な教育を受けている人以外では、ほとんどまともに読むことができません。
そのため、韓国人は抽象的な思考がとても苦手になってしまいました。
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を勉強して物事を考えなければどうしようもないのが、いまの韓国の実態です。
*この韓国に、朝日新聞社や立命館大学などは、どういう理由で、社内留学制度でさかんに社員を留学させたり学生を送りこんだりしているのだろうか?*
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を、と題して2017-07-03に発信した章がgooの昨日のbest50に入っている。
以下は前章の続きである。
国民がアホになっていく
百田
日本語でいえば全部ひらがなで書かれているようなもので、そんな本はとても読めません。物凄く不便です。
呉
韓国語の語彙は、漢字由来の「漢字語」が約七割を占めます。
それを表音文字であるハングルだけで表すのですから、まさに百田さんがおっしゃったように日本語を平仮名だけで書くようなものです。
百田
同音異義語が物凄く多くなりますよね。
呉
そうです。
たとえば、韓国語で「チョン」と発音する漢字は150あり、それらを用いた熟語は2500あるといわれています。
電気、電機、戦記、戦機、前期、全期、天気、伝記、転機などが全て同じ発音です。
「前史と戦死」「電話と戦火」「全科と戦果と転化」「伝家と田家と転嫁」なども同音異義語です。
表意文字である漢字であれば、知らない熟語が出てきても意味が掴みやすいのですが、ハングルではそうはいきません。
だから、日本語に翻訳する作業が物凄く大変なんです。
こういう意味なのではないか、と主観的に判断するしかない。
百田
そうすると、文章がどんどん簡単になっていきますね。
呉
そうです。意味が分かりづらい漢字熟語を固有語の簡単な言い回しに言い換えるための試行錯誤が、当初は行われました。
たとえば、「腐心」を「もんだいをかいけつするためにがんばる」と言い換える、といった具合です。
北朝鮮でも同じことで、たとえば「洪水」を「たくさんのみずがあふれる」と言い換えています。
しかし、言い換えの多くは根づかずに消えてしまいました。
日常語の大部分が漢字語ですから、すべてを言い換えるなんて不可能なことですね。
漢字熟語を使わないと、どうしても幼稚な表現が多くなっていき、言い換えのできない抽象的な概念などの理解がますます難しくなってしまいます。
百田
要するに、複雑な文章が構成できない。
文系や社会学の学問のレベルがどんどん衰えていきますね。
言わば国民がアホになっていく。
あ、これも「ヘイトスピーチだ」と言われてしまう(笑)。
呉
いえ、おっしゃるとおりです。
韓国では日本以上に読書量が激減しているのですが、そのなかでよく読まれるのは大衆恋愛小説です。
科学的なものや哲学的なものは、かなり専門的な教育を受けている人以外では、ほとんどまともに読むことができません。
そのため、韓国人は抽象的な思考がとても苦手になってしまいました。
韓国は過酷な学歴社会でありながら国内の学術レベルがあまりにも低いので、結局は海外に留学して英語を勉強して物事を考えなければどうしようもないのが、いまの韓国の実態です。
*この韓国に、朝日新聞社や立命館大学などは、どういう理由で、社内留学制度でさかんに社員を留学させたり学生を送りこんだりしているのだろうか?*
前世紀から、世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました、と題して2018-10-20に発信した章が昨日gooの検索数ベスト16に入っている。
以下は九州大学を卒業して言論人となり、言論人として為すべき研究と検証を続けて本物の労作を著し続けている江崎道朗氏の最新刊からである。
九州大学への入学を志している者、現役、卒業生の全員が今すぐに最寄りの書店に向かって購読すべき本物の書籍である。
日本占領と「敗戦革命」の危機
はじめに―敗戦後の日本を襲った「敗戦革命」という危機
戦争は恐ろしい。
実はこの戦争と同じくらい恐ろしいのが、共産主義だ。
そして、共産主義の脅威は終わっていない。
現在進行形の「脅威」なのだというのが、アメリカのドナルド・トランプ大統領の認識だ。
日本のマスコミは黙殺したが、トランプ大統領は韓国を訪問した2017年11月7日、この日を「共産主義犠牲者の国民的記念日(National Day for The Victims of Communism)」とするとして、次のような声明を出した。
《本日の共産主義犠牲者の国民的記念日は、ロシアで起きたボルシェビキ革命から百周年を記念するものです。
ボルシェビキ革命は、ソビエト連邦と数十年にわたる圧政的な共産主義の暗黒の時代を生み出しました。
共産主義は、自由、繁栄、人間の命の尊厳とは相容れない政治思想です。
前世紀から、世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました。
このような活動は、偽の見せかけだけの自由の下で、罪のない人々から神が与えた自由な信仰の権利、結社の自由、そして極めて神聖な他の多くの権利を組織的に奪いました。
自由を切望する市民は、抑圧、暴力、そして恐怖を用いて支配下に置かれたのです。
今日、私たちは亡くなった方々のことを偲び、今も共産主義の下で苦しむすべての人々に思いを寄せます。
彼らのことを思い起こし、そして世界中で自由と機会を広めるために戦った人々の不屈の精神を称え、私たちの国は、より明るく自由な未来を切望するすべての人のために、自由の光を輝かせようという固い決意を再確認します》(原文英文は「ホワイトウス報道資料」
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/national-day-victims-communism/邦訳は「ドナルド・トランプNEWS」https://www.trumpnewsjapan.info/2017/11/09/national-day-for-the-victims-of-communism/
この声明のポイントは、四つある。
第一に、ロシア革命百周年に際して、改めて共産主義の問題点を強調したことだ。
その背景には、アメリカで現在、共産主義に共鳴し、自由主義、民主主義を敵視する風潮が左翼リベラル側のあいだで強まっていることがある。
第二に、(世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました)として、二十世紀において最大の犠牲者を生んだのは戦争ではなく、共産主義であったことを指摘したことだ。
第三に、《私たちは亡くなった方々のことを偲び、今も共産主義の下で苦しむすべての人々に思いを寄せます》として、共産主義の脅威は現在進行形であることを指摘したことだ。
日本では、東西冷戦の終了とともにイデオロギー対立の時代は終わったかのような「誤解」が振りまかれた。
だがトランプ大統領は、共産主義とその変形である全体主義の脅威が北朝鮮、そして中国において現在進行形であることを理解している、極めて珍しい指導者なのだ
このことを理解していないから、日本のトランプ報道は頓珍漢なものが多いのだ。
ちなみにこの声明を出した翌日、トランプ大統領は中国を訪問した。
アジア太平洋の平和と経済的利益のため中国共産党政府と取引するが、だからといって《今も共産主義の下で苦しむすべての人々)を忘れるつもりはないとの基本哲学を示したわけだ。
そのうえで第四に、アメリカ・ファーストを掲げ、国益を第一に考えるが、《世界中で自由と機会を広めるために戦った人々の不屈の精神を称え、私たちの国は、より明るく白由な未来を切望するすべての人のために、自由の光を輝かせようという固い決意を再確認します》として、共産主義・全体主義と戦う同盟国と連携し、「世界の」自由を守る方針を貫くと表明したのだ。
この「反共」声明をより具体化させたのが、その翌日の11月8日、韓国の国会においてトランプ大統領が行なった演説だ(全文は、2017年11月9日付『読売新聞』を参照のこと)。
この演説で目を引くのは、金正恩体制のもとで苦しむ北朝鮮人民の苦境について詳しく述べていることだ。
《韓国の奇跡は、1953年に自由な国々の軍隊が進撃した地点―ソウルから北へちょうど24マイルの地点までしか届いていない。
そこで終わり。すべてが止まった。行き止まりだ。繁栄はそこで止まり、残念ながらそこからは監獄国家、北朝鮮が始まる》
では「監獄国家」とはどういうことか。
(北朝鮮の労働者たちは、耐え難い状況下で、へとへとになりながら何時間もほぼ無給で働いている。最近、すべての労働者が70日間連続での労働を命じられた。休みたいなら金を払わなければならない。
北朝鮮の家族は、給排水もない家に暮らし、電気が來ている家は半分にも満たない。親たちは、息子や娘が強制労働に送られるのを免除してもらおうと教師に賄賂を贈る。1990年代には100万人以上が餓死した。今日も飢えによる死者が続いている。5歳未満の子供たちの約30%は、栄養失調による発育不良に苦しんでいる。北朝鮮政権は2012、13年に、その独裁者たちをたたえる記念碑や塔、像をこれまで以上に建造し、それに費やした費用は約2億ドルに上ったと見積もられる。これは、国民の生活改善に充てた予算の約半分に及ぶ》
日本でも、ブラック企業が問題になっているが、北朝鮮は、そんな生易しいものではない。
一党独裁の朝鮮労働党の幹部たちだけが豪華な暮らしをする一方で、一般の家庭の多くは未だに水道もなく、電気も通っていない。
当然、クーラーなどもない。満足に食糧もなく、百万人以上が餓死したが、こうした状況を批判すれば、強制収容所に送られ、拷問・レイプのうえ、殺されるのだ。
共産主義体制とは一部の特権階級のもとで、多くの庶民が弾圧され、いくら働いても満足な食事もできず、風呂にも入れず、不満をいえば殺される政治制度なのだ。
その恐ろしい体制が日本のすぐ隣に存在している。
では、なぜ北朝鮮は、こうした残酷な共産主義体制になってしまったのか。
北朝鮮の悲劇は、ソ連・コミンテルンの工作と、先の大戦および日本の敗戦の結果、生まれたのだ。
そもそも共産主義体制が人類の歴史に姿を現したのが、1917年に起きたロシア革命によってであった。
世界初の共産主義国家となったソ連は厄介なことに、コミンテルンという世界の共産主義者ネットワークを構築し、世界「共産」革命を目指して、各国に対する工作を仕掛けた。
具体的には、世界各国のマスコミ、労働組合、政府、軍のなかに「工作員」を送り込み、秘密裏にその国の世論に影響を与え、対象国の政治を操ろうとした。
その目的は、資本主義国同士をいがみ合わせ、戦争を引き起こし、敗戦に追い込むことで、その混乱に乗じて一気に権力を奪取し、共産党政権を樹立しようというものであった。「敗戦革命」と呼ばれる。
このコミンテルンの対日工作の実態は、2017年に発刊した拙著『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書)において詳述したが、コミンテルンの工作に振り回された日本の課題を明らかにするため、明治維新から説き起こしている。
詳しくは拙著を読んでほしいが、明治以降、日本は「庶民の日本」と「エリートの日本」の二つの世界があり、断絶していた。
庶民たちと異なり、エリートたちの多くは、日本の伝統を軽んじることを教えられ、精神的な空洞のなかに追い込まれていた。
しかも、「祖国・伝統喪失」状況に置かれた「エリート」たちは大正時代以降、主として次の三つのグループに細分化していた。
第一は、世界恐慌を背景に「資本主義はもうダメだ」という不信感に棊づいて、社会主義にのめりこんだ「左翼全体主義」のグループだ。
昭和初期以降、このグループに属する学者、ジャーナリスト、官僚、軍人たちがソ連・コミンテルンの「秘密工作」に同調し、日本を英米との戦争へと誘導していった。
その代表的な人物が、近衛文麿首相のブレーンを務めた朝日新聞の尾崎秀実だ。
第二は、皇室を尊重し、教育勅語を重視する一方で、資本主義を掲げたアメリカやイギリスを敵視し、内心では社会主義に共感しながらも、「左翼」を弾圧し、「官僚独裁」政治にすることが戦争遂行のために必要であり、「国体」を守ることだと信じた「右翼全体主義」のグループだ。
いわゆる5.15事件から2.26事件、そして大政翼賛会に至る動きを主導したのがこのグループだ。
第三は、聖徳太子以来の政治的伝統を独学で懸命に学ぶなかで、議会制民主主義を尊重し、統制経済に反対し、コミンテルンの「対日工作」に警戒心を抱き、「皇室のもとで秩序ある自由」を守ろうとした「保守自由主義」のグループだ。
「右翼全体主義者」と「保守自由主義者」は、皇室を仰ぎ、伝統を尊重することでは一致していたものの、言論の自由、議会制民主主義、経済政策などの面では、まったく異なっていた。
そのため、美濃部達吉博士のような「保守自由主義者」は、政権と軍部を主導した「右翼全体主義者」たちによって弾圧され、日本は「反米親ソ」、「統制経済から全休主義」へと進み、日米開戦、そして敗戦へと追い込まれた。
この敗戦の結果、日本の支配下にあった北朝鮮地域は、ソ連軍によって占領され、ソ連の軍事力を背景に金日成たち共産党勢力(朝鮮労働党)が1948年9月、朝鮮民主主義人民共和国の建国を宣言した。
コミンテルンの対日・対米工作、日米戦争の勃発、日本の敗戦、ソ連軍が日本支配下にあった北朝鮮地域を占領、ソ連の支援を受けた朝鮮労働党が権力を掌握、共産主義政権の樹立という流れだ。
北朝鮮は、ソ連・コミンテルンによる対日「敗戦革命」工作の結果、生まれたのだ。
こうした基本認識が、現在の日本には決定的に欠落している。
北朝鮮を襲った「敗戦革命」は、日本もターゲットにしていた。
大半の人たちは気づいていないが、日本もまた北朝鮮のようにソ連の影響下で共産主義体制になっていたかもしれなかったのだ。
これが本書の主題である。
この稿続く。
前世紀から、世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました、と題して2018-10-20に発信した章が昨日gooの検索数ベスト16に入っている。
以下は九州大学を卒業して言論人となり、言論人として為すべき研究と検証を続けて本物の労作を著し続けている江崎道朗氏の最新刊からである。
九州大学への入学を志している者、現役、卒業生の全員が今すぐに最寄りの書店に向かって購読すべき本物の書籍である。
日本占領と「敗戦革命」の危機
はじめに―敗戦後の日本を襲った「敗戦革命」という危機
戦争は恐ろしい。
実はこの戦争と同じくらい恐ろしいのが、共産主義だ。
そして、共産主義の脅威は終わっていない。
現在進行形の「脅威」なのだというのが、アメリカのドナルド・トランプ大統領の認識だ。
日本のマスコミは黙殺したが、トランプ大統領は韓国を訪問した2017年11月7日、この日を「共産主義犠牲者の国民的記念日(National Day for The Victims of Communism)」とするとして、次のような声明を出した。
《本日の共産主義犠牲者の国民的記念日は、ロシアで起きたボルシェビキ革命から百周年を記念するものです。
ボルシェビキ革命は、ソビエト連邦と数十年にわたる圧政的な共産主義の暗黒の時代を生み出しました。
共産主義は、自由、繁栄、人間の命の尊厳とは相容れない政治思想です。
前世紀から、世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました。
このような活動は、偽の見せかけだけの自由の下で、罪のない人々から神が与えた自由な信仰の権利、結社の自由、そして極めて神聖な他の多くの権利を組織的に奪いました。
自由を切望する市民は、抑圧、暴力、そして恐怖を用いて支配下に置かれたのです。
今日、私たちは亡くなった方々のことを偲び、今も共産主義の下で苦しむすべての人々に思いを寄せます。
彼らのことを思い起こし、そして世界中で自由と機会を広めるために戦った人々の不屈の精神を称え、私たちの国は、より明るく自由な未来を切望するすべての人のために、自由の光を輝かせようという固い決意を再確認します》(原文英文は「ホワイトウス報道資料」
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/national-day-victims-communism/邦訳は「ドナルド・トランプNEWS」https://www.trumpnewsjapan.info/2017/11/09/national-day-for-the-victims-of-communism/
この声明のポイントは、四つある。
第一に、ロシア革命百周年に際して、改めて共産主義の問題点を強調したことだ。
その背景には、アメリカで現在、共産主義に共鳴し、自由主義、民主主義を敵視する風潮が左翼リベラル側のあいだで強まっていることがある。
第二に、(世界の共産主義者による全体主義政権は一億人以上の人を殺害し、それ以上の数多くの人々を搾取、暴力、そして甚大な惨状に哂しました)として、二十世紀において最大の犠牲者を生んだのは戦争ではなく、共産主義であったことを指摘したことだ。
第三に、《私たちは亡くなった方々のことを偲び、今も共産主義の下で苦しむすべての人々に思いを寄せます》として、共産主義の脅威は現在進行形であることを指摘したことだ。
日本では、東西冷戦の終了とともにイデオロギー対立の時代は終わったかのような「誤解」が振りまかれた。
だがトランプ大統領は、共産主義とその変形である全体主義の脅威が北朝鮮、そして中国において現在進行形であることを理解している、極めて珍しい指導者なのだ
このことを理解していないから、日本のトランプ報道は頓珍漢なものが多いのだ。
ちなみにこの声明を出した翌日、トランプ大統領は中国を訪問した。
アジア太平洋の平和と経済的利益のため中国共産党政府と取引するが、だからといって《今も共産主義の下で苦しむすべての人々)を忘れるつもりはないとの基本哲学を示したわけだ。
そのうえで第四に、アメリカ・ファーストを掲げ、国益を第一に考えるが、《世界中で自由と機会を広めるために戦った人々の不屈の精神を称え、私たちの国は、より明るく白由な未来を切望するすべての人のために、自由の光を輝かせようという固い決意を再確認します》として、共産主義・全体主義と戦う同盟国と連携し、「世界の」自由を守る方針を貫くと表明したのだ。
この「反共」声明をより具体化させたのが、その翌日の11月8日、韓国の国会においてトランプ大統領が行なった演説だ(全文は、2017年11月9日付『読売新聞』を参照のこと)。
この演説で目を引くのは、金正恩体制のもとで苦しむ北朝鮮人民の苦境について詳しく述べていることだ。
《韓国の奇跡は、1953年に自由な国々の軍隊が進撃した地点―ソウルから北へちょうど24マイルの地点までしか届いていない。
そこで終わり。すべてが止まった。行き止まりだ。繁栄はそこで止まり、残念ながらそこからは監獄国家、北朝鮮が始まる》
では「監獄国家」とはどういうことか。
(北朝鮮の労働者たちは、耐え難い状況下で、へとへとになりながら何時間もほぼ無給で働いている。最近、すべての労働者が70日間連続での労働を命じられた。休みたいなら金を払わなければならない。
北朝鮮の家族は、給排水もない家に暮らし、電気が來ている家は半分にも満たない。親たちは、息子や娘が強制労働に送られるのを免除してもらおうと教師に賄賂を贈る。1990年代には100万人以上が餓死した。今日も飢えによる死者が続いている。5歳未満の子供たちの約30%は、栄養失調による発育不良に苦しんでいる。北朝鮮政権は2012、13年に、その独裁者たちをたたえる記念碑や塔、像をこれまで以上に建造し、それに費やした費用は約2億ドルに上ったと見積もられる。これは、国民の生活改善に充てた予算の約半分に及ぶ》
日本でも、ブラック企業が問題になっているが、北朝鮮は、そんな生易しいものではない。
一党独裁の朝鮮労働党の幹部たちだけが豪華な暮らしをする一方で、一般の家庭の多くは未だに水道もなく、電気も通っていない。
当然、クーラーなどもない。満足に食糧もなく、百万人以上が餓死したが、こうした状況を批判すれば、強制収容所に送られ、拷問・レイプのうえ、殺されるのだ。
共産主義体制とは一部の特権階級のもとで、多くの庶民が弾圧され、いくら働いても満足な食事もできず、風呂にも入れず、不満をいえば殺される政治制度なのだ。
その恐ろしい体制が日本のすぐ隣に存在している。
では、なぜ北朝鮮は、こうした残酷な共産主義体制になってしまったのか。
北朝鮮の悲劇は、ソ連・コミンテルンの工作と、先の大戦および日本の敗戦の結果、生まれたのだ。
そもそも共産主義体制が人類の歴史に姿を現したのが、1917年に起きたロシア革命によってであった。
世界初の共産主義国家となったソ連は厄介なことに、コミンテルンという世界の共産主義者ネットワークを構築し、世界「共産」革命を目指して、各国に対する工作を仕掛けた。
具体的には、世界各国のマスコミ、労働組合、政府、軍のなかに「工作員」を送り込み、秘密裏にその国の世論に影響を与え、対象国の政治を操ろうとした。
その目的は、資本主義国同士をいがみ合わせ、戦争を引き起こし、敗戦に追い込むことで、その混乱に乗じて一気に権力を奪取し、共産党政権を樹立しようというものであった。「敗戦革命」と呼ばれる。
このコミンテルンの対日工作の実態は、2017年に発刊した拙著『コミンテルンの謀略と日本の敗戦』(PHP新書)において詳述したが、コミンテルンの工作に振り回された日本の課題を明らかにするため、明治維新から説き起こしている。
詳しくは拙著を読んでほしいが、明治以降、日本は「庶民の日本」と「エリートの日本」の二つの世界があり、断絶していた。
庶民たちと異なり、エリートたちの多くは、日本の伝統を軽んじることを教えられ、精神的な空洞のなかに追い込まれていた。
しかも、「祖国・伝統喪失」状況に置かれた「エリート」たちは大正時代以降、主として次の三つのグループに細分化していた。
第一は、世界恐慌を背景に「資本主義はもうダメだ」という不信感に棊づいて、社会主義にのめりこんだ「左翼全体主義」のグループだ。
昭和初期以降、このグループに属する学者、ジャーナリスト、官僚、軍人たちがソ連・コミンテルンの「秘密工作」に同調し、日本を英米との戦争へと誘導していった。
その代表的な人物が、近衛文麿首相のブレーンを務めた朝日新聞の尾崎秀実だ。
第二は、皇室を尊重し、教育勅語を重視する一方で、資本主義を掲げたアメリカやイギリスを敵視し、内心では社会主義に共感しながらも、「左翼」を弾圧し、「官僚独裁」政治にすることが戦争遂行のために必要であり、「国体」を守ることだと信じた「右翼全体主義」のグループだ。
いわゆる5.15事件から2.26事件、そして大政翼賛会に至る動きを主導したのがこのグループだ。
第三は、聖徳太子以来の政治的伝統を独学で懸命に学ぶなかで、議会制民主主義を尊重し、統制経済に反対し、コミンテルンの「対日工作」に警戒心を抱き、「皇室のもとで秩序ある自由」を守ろうとした「保守自由主義」のグループだ。
「右翼全体主義者」と「保守自由主義者」は、皇室を仰ぎ、伝統を尊重することでは一致していたものの、言論の自由、議会制民主主義、経済政策などの面では、まったく異なっていた。
そのため、美濃部達吉博士のような「保守自由主義者」は、政権と軍部を主導した「右翼全体主義者」たちによって弾圧され、日本は「反米親ソ」、「統制経済から全休主義」へと進み、日米開戦、そして敗戦へと追い込まれた。
この敗戦の結果、日本の支配下にあった北朝鮮地域は、ソ連軍によって占領され、ソ連の軍事力を背景に金日成たち共産党勢力(朝鮮労働党)が1948年9月、朝鮮民主主義人民共和国の建国を宣言した。
コミンテルンの対日・対米工作、日米戦争の勃発、日本の敗戦、ソ連軍が日本支配下にあった北朝鮮地域を占領、ソ連の支援を受けた朝鮮労働党が権力を掌握、共産主義政権の樹立という流れだ。
北朝鮮は、ソ連・コミンテルンによる対日「敗戦革命」工作の結果、生まれたのだ。
こうした基本認識が、現在の日本には決定的に欠落している。
北朝鮮を襲った「敗戦革命」は、日本もターゲットにしていた。
大半の人たちは気づいていないが、日本もまた北朝鮮のようにソ連の影響下で共産主義体制になっていたかもしれなかったのだ。
これが本書の主題である。
この稿続く。