以下は昨日、我が家に届いた定期購読専門月刊誌テーミスに掲載されている高山正之の連載コラムからである。
本論文も彼が戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであることを証明している。
随分前に、世界中のプリマから大変な尊敬を受けているモナコ王立バレエ学校の老女性教授が来日した。
その時に彼女が芸術家の存在意義について語った言葉である。
『芸術家が大事な存在なのは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する事が出来る唯一の存在だからです。』
彼女の言葉に異議を唱えるものはいないだろう。
高山正之は戦後の世界で唯一無二のジャーナリストであるだけではなく、戦後の世界で唯一無二の芸術家と言っても全く過言ではない。
一方、大江…彼については、故人を悪くは言いたくないが(下記の高山正之に倣って言えば)村上等、作家と称する人間達、自分達を芸術家だと思いこんでいる人間達の多くは、芸術家の名にも値しない存在なのである。
何故なら、彼らは、隠された、隠れた真実に光を当てて、それを表現する、どころか、朝日新聞等が作り出した嘘を表現して来ただけの人間達だからである。
彼らの様な存在は、日本に限らず、世界中の国においても同様なはずである。
つまり、真の芸術家とは、極少数しか存在していないのである。
私が、今の世界で、最もノーベル文学賞に相応しいのは、高山正之を措いて他にはいない、と言及している事の正しさを、本論文も見事に証明している。
日本国民のみならず世界中の人達が必読。
見出し以外の文中協調は私
『緑なき島』捏造を認めない「みなさまのNHK」を潰せ
明白なフエイク映像なのに稲葉会長もはぐらかして逃げる
正籬聡副会長は「真実だ」と…
NHKテレビが半世紀前に流した「軍艦島」の映像について少し前に杉田水脈議員がNHK会長に質した。
映像は誰が見ても明白なフェイクなのにNHK側ははぐらかして逃げ回った。
同じ質問が今年も参院決算委に出されたが、稲葉延雄新会長も逃げるだけ。
真相究明のための第三者委員会も「考えていない」。
一体NHKは何に怯えるのか。
杉田議員が指摘したのは長崎港沖の正式名「端島」の石炭採掘現場の映像だ。
この島には「よく燃える石炭」が露出していると昔から知られていたが、それが製鉄の要、コークスの原料となる貴重な瀝青炭と分かってくる。
「鉄は国家」(伊藤博文)の時代だ。
野球場ほどの端島は数次の埋め立てで長さ2㌔㍍の人工島に成長し、地下千㍍に及ぶ坑道が巡らされ、年間30万㌧の「黒いダイヤ」が産出された。
かくて「採炭から搬出、選鉱まですべて電化された明治の産業革命遺産」(加藤康子)はユネスコにも登録された。
しかし昭和30年、NHKが流した映像は酷い。
以下、杉田水脈の指摘による。
「三交代で入坑する坑夫はキャップライ卜付きのヘルメットに上下作業服を着て昇降機で海底下の採掘場に降りていく。ところが次の採掘シーンでは坑夫は服を脱いで褌一丁でつるはしを振るう。明かりは裸電球だ。粉塵爆発がいつ起きても不思議はない」。
今どきの支那の炭坑と変わらないという。
どれも端島の歴史にないのに、答弁に立った正籬聡副会長は「真実だ」「端島で撮ったはずだ」とフェイクを否定する。
彼はNHK生え抜きの報道記者という。
「記者」が聞いて呆れる。
なぜNHKは嘘をつき続けるのか。
そのヒントが番組のタイトル『緑なき島』だ。
端島は人工島だ。
建物はじめすべてがコンクリート製だ。
緑豊かな南洋の島とは生い立ちが違う。
もともとは戦後すぐに「逞しい炭鉱夫」を描いた同名の映画の題名をなぞったというが、10年も経って何で同じ『緑なき島』のままなのか。
それはNHKが直前までGHQの御用機関だったことに関係する。
例えば『真相はこうだ』だ。
日本軍は残忍で、アジアを侵して悪いことをした、南京では大虐殺をやったと長い間、報じてきた。
戦前の日本は民主主義も知らず、地主は百姓を搾取し、百姓は娘を売り、労働者はタコ部屋で働かされたとも。
端島炭鉱では保安基準が守られ
昭和30年、つまりGHQが出ていってまだ3年。
端島という炭坑を選んだとき、担当プロデューサーは「殺風景な緑もない離れ小島の海底炭坑で、逃げることもできずに働かされるタコ部屋の炭鉱夫」の悲惨を考えたのだろう。
だからタイトルは『緑なき島』でよかった。
ところが行ってみたら保安基準は守られ、笑顔の坑夫が働いていた。
これではNHKのほかの番組との整合性がなくなってしまう。
それで杉田議員が指摘したフェイク画像が作られた。
過酷な環境と安全性無視の危険な採掘現場。
安全性後進国・日本のそれが現実だというわけだ。
それを見て日本人はNHKの歪みに呆れたが、ただ問題はNHKの創った「日本の地獄の職場」を有効利用しようという組織があったことだ。
徴用工問題でたかろうという韓国の組織だ。
彼らにとってNHKが制作した映像は「日本のタコ部屋で働かされた徴用工」にぴったりはまった。
あの褌一丁の男は朝鮮人徴用工だ、それを天下のNHKが映像に収めていてくれた。
貴重な証拠だといい出した。
杉田議員はその辺も追及している。
映っている褌男が誰なのか。
NHKがどこでこのフェイクを撮ったか、被写体のエキストラは誰か。
それが分かれば韓国からの国辱的ないいがかりにも反論できる。
というか「みなさまのNHK」なら国民に着せた濡れ衣を自ら取り除くのが筋ではないか。
しかしこれも「古いことで調べていますが分かりません」。
あっさりフェイクと認めれば済むように思う。
しかし会長がもし自虐の捏造を認めると、話はそこで収まらない。
では『真相はこうだ』の真偽はどうなのか。
『真相はこうだ』だけじゃない。
例えば『緑なき島』と同じ時期にNHKが流した「キリノ比大統領は日本の大恩人」の嘘もある。
フィリピンでは戦後、いい加減な戦犯裁判で79人が死刑判決を受け、モンテンルパ刑務所に繋がれていた。
華僑系のキリノが大統領に就任するとその祝いに戦犯3人を吊るした。
キリノはさらに日本に80億㌦の賠償を要求した。
50年分の国家予算額だ。
日本側が法外な要求を蹴るとキリノはその夜、14人の戦犯を吊るした。
恐喝死刑を行ったキリノ大統領
次の交渉で要求を飲まなければまた何人かを吊るすという脅しだった。
「我々の命は気にしないで。カネは日本の再建に使って」というモンテンルパからの言葉が残っている。
この恐喝死刑を聞いて米国は驚き、ダレスが飛んでキリノを叱った。
「二度と恫喝処刑はするな」と。
そうなると戦犯はいらない。
昭和28年、キリノは戦犯をみな釈放した。
これをNHKの中田整一が「妻子を日本軍に殺されたのにキリノは戦犯を赦した」という美談に仕立てた。
因みにキリノの妻子は米軍のマニラ無差別爆撃で死んだ。
中田はそれを承知でNHKらしく日本軍を悪者に仕立てた。
NHKは悪いことはみなGHQの指示だったといい訳する気だった。
しかし『緑なき島』も「キリノ」もGHQが出たあとに自主制作した。
「みなさまのNHK」は習い性でその後も歴史を歪曲し、日本を貶めてきた。
杉田水脈の問いに答えれば、それがバレる。
だから逃げ回っている。
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