桃の節供
2017年03月03日 | 暦
今日はひな祭り、桃の節供の日です。
一般的には雛人形を飾って菱餅・白酒などをお供えし家族で遊び祝う、特に女子のお祭りとされています。 境内には桃の花こそありませんが、暖かな晴天となり御祝にふさわしい一日になりました。
この桃の節供は正式には『上巳(じょうし)の節供』と呼び、“3月最初の巳の日に水辺に出て飲酒して不浄を祓い、招魂の行事を行う”という中国の風習が日本に伝わったのが始まりと言います。
それが平安時代に人形に穢れを移し川に流す“流し雛”という行事になり、江戸時代には人形を流さず綺麗に飾る今の“雛祭り”の形式へと変わっていったそうです。
昨日この社務日記に載せた弁天様のお祭りも3月3日ですが、やはり水と深い繋がりがあっての事と思われます。
こちらは兼務社『小池白髪弁財天』例祭
明るい日差しの中、無事祭典はお開きとなりました
こちらは境内の厳島神社。神職のみの参列で執り行いました
ちなみに“節供”というのはこのような節日そのものを指すと共に、その日に出される季節の食物の事も意味し、御正月の“おせち”と共通の言葉。 5月5日の柏餅などもよく知られていますが、この3月3日上巳は草餅だそうです。 まだ間に合うならばご家庭で用意し、季節を感じてみてはいかがでしょうか。