今日は日曜日、安産戌の日、暖かな晴れ空と良い日和が重なり、ご家族でのご参拝が多かったように思います。
本殿と社務所の行き来の最中、ふと見ると境内に馬酔木の花が咲いているのが見えました。 先日その脇で作業をしたときは未だ咲いていませんでしたので、ここ一週間の事でしょうか。
「磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに」大来皇女
上の和歌は万葉集に詠まれたもので、“馬酔木の花の枝を手折ってみたものの、それを見せる貴方はもうこの世にはいない”という意味の一首です。 馬酔木が古くは“あしび”と呼ばれていた事、また当時からそのささやかな花が愛でられていた事をうかがわせます。
しかしその葉や茎には毒があり、“馬が食べると酔ったようにふらふらしてしまう”所からその名が付けられたと言われています。
花言葉は「犠牲」「献身」。 毎年この花が咲くとまもなく花の季節だなと実感します。