先日書類整理の際、平成24年國學院大學発行の『神社祭祀と御神木に関する調査』という小冊子を見つけました。
鈴鹿の境内にも樹齢900年の樫の木がありましたが、昭和34年に発生した伊勢湾台風でその御神木は倒れ今は、面影はなくなってしまいました。
御神木について調べてみるとそこにはちゃんとした区分があるようです。「神道辞典」によれば、“御神木”とは神霊の依り代となる木、または神域の象徴として神聖視される木とあります。 いわば木自体がお参りの対象となるような、特別な木をそう呼ぶそうです。
一方、神聖視まではされないものの神社に特別の由緒のある木、また境内樹木として長い年月を経た木は“御縁木(ごえんぼく)”と呼ばれます。
ちなみにこの調査では、御神木は平均して樹齢約490年、一番多い種はスギだそうです。 歴史の重みを感じさせる結果と言えますね。