月の異名
2017年10月02日 | 暦
1月から12月、全ての月には数字で表す以外に漢字で表す『和名』『異名』というものがあります。
この10月は和名で『神無月(かんなづき)』。 “全国の神様が出雲大社に集まり縁結びの話合いをするため、各地で神様がご不在になる”という言い伝えがもとになったと言われていますが、この言い伝え、何が元になってそのような話が広まったのか定かではないというのが不思議なところです。
そもそも神無月というのも、この時期は収穫期でお祭りが多いため“神の月”と呼んだのが訛ったとか、夏が終わって“雷(かみなり)が無い月”と呼んだのが訛ったとか幾つかの説があるようで、なかなか一筋縄ではいきません。
神無月以外にも10月の呼び名(異名)は沢山あり、『神去月(かみさりづき)』『初霜月(はつしもつき)』『小春(こはる)』『時雨月(しぐれづき)』『上冬(じょうとう)』等々。
小春、などは随分意表を突いた呼び名のようにも思えますが、確かに陽射しももう柔らかくなって春の様に暖かく感じます。 日本語の奥深さを感じますね。