座間郷総鎮守 鈴鹿明神社ブログ「社務日記」

神奈川県座間市入谷西鎮座、座間郷総鎮守 鈴鹿明神社の神事や日々の様子、神社の豆知識をお知らせ致します。

改修工事も今日で終わりそうです。

2017年03月14日 | 境内の様子

朝の雨は午前9時頃までには止みましたが、冷たい風が吹いて真冬のような天気です。

先日から続いていました排水の配管改修工事ですが、何とか今日終わりそうです。

排水の配管がどのようになっているか確認するまでに時間を要しましたが、確認が済むと急ピッチで作業をしていただきました。

土曜日日曜日には、トイレなどの排水が可能になり御祈願で来社された方々にご迷惑をお掛けせずにすみました。

参集殿入口のタイル部分は工事したのが分からないくらい丁寧にしていただきました。

駐車場部分

参集殿入口

施行した部分については数日乾燥させる必要あるのでそれまでは立入をご遠慮いただく場所もございますが、今日まで参集殿地下で行っておりました御守授与所や御祈祷受付は、明日からは通常通り社務所前か参集殿受付にて行いますので宜しくお願い致します。

長い間のご協力ありがとうございました。


境内の忠魂碑

2017年03月13日 | 神社知識・作法・歴史

ちょうど参道の中ほど、鐘楼に隣接する形で境内に『忠魂碑』が建てられています。

明治41年から平成7年にかけて座間市をはじめ有志の団体により建立されたもので、全部で5基。毎年3月中旬には碑の前で座間市遺族会の主催する慰霊祭が斎行されています。

昭和30年3月建立の『忠魂碑』。座間市により市内から出兵した250余柱の御霊に捧げられたものです。

碑の中では最も大きく、慰霊祭ではこの碑の前で神饌のお供え、祭詞の奏上が行われます。

昭和56年3月建立の『従軍記念碑』。このとき発足された従軍記念碑建設委員会によるものです。

“今日本は繁栄の中にいるが、戦争に身を捧げた家族や仲間の存在がその礎にある”、との思いが碑文として刻まれています。

共に明治41年11月建立の『戦没記念碑』『忠魂碑』。座間市恤兵会の手によるものです。 ※「恤(ジュツ)」は“思いを巡らす”の意味

記念碑の上部には“明治38年”と書かれていますが、これは日露戦争のあった年。その戦没者に捧げられたものです。

平成7年9月建立の『平和の誓い』。座間市遺族会の皆様により作られました。

碑の中では最も新しく、終戦50年の節目に建てられたものです。

 

今年の慰霊祭は3月17日、今週金曜日を予定しています。 碑の周りを掃き清め、例年通り厳かに神事が行えるよう努めたいと思います。


あせび(馬酔木)の開花

2017年03月12日 | 境内の様子

今日は日曜日、安産戌の日、暖かな晴れ空と良い日和が重なり、ご家族でのご参拝が多かったように思います。

本殿と社務所の行き来の最中、ふと見ると境内に馬酔木の花が咲いているのが見えました。 先日その脇で作業をしたときは未だ咲いていませんでしたので、ここ一週間の事でしょうか。

「磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに」大来皇女

上の和歌は万葉集に詠まれたもので、“馬酔木の花の枝を手折ってみたものの、それを見せる貴方はもうこの世にはいない”という意味の一首です。 馬酔木が古くは“あしび”と呼ばれていた事、また当時からそのささやかな花が愛でられていた事をうかがわせます。

しかしその葉や茎には毒があり、“馬が食べると酔ったようにふらふらしてしまう”所からその名が付けられたと言われています。

花言葉は「犠牲」「献身」。 毎年この花が咲くとまもなく花の季節だなと実感します。


東日本大震災から6年

2017年03月11日 | その他

今日であの東日本大震災から6年が経ちました。

またテレビでは震災の復興状況や被災をされた方の生活などを報じています。

震災直後は絆(きづな)という言葉が巷で多く使われ、家族や地域など人と人のつながりを大切にすることが色々なところで語られたりしていました。

しかし、6年もの時間を過ぎてしまうと大変な思いをして避難や移住を余儀なくされて生活している人々に対する思いやりがなくなってしまい、残念ながら学校でのいじめなどが目立つようになってしまいました。

今日の午後2時46分に震災が起き多くの命を奪っていきました。

もう一度あの大変な時を思い出してみて下さい!

みんなが協力して人と人のつながりを思いやりを大切にしていたあの時を、世界が絶賛あの絆を。人々が明るく楽しく生活できるために。

午後2時46分震災で命を落とされた方々の鎮魂と被災された方々の安寧を祈念して鐘を撞きました。


七十二候 桃始笑(ももはじめてさく)

2017年03月10日 | その他

昨日と今日は同じような天候、陽射しはあるものの空気がヒンヤリしていて暖かいとまでは言えないそんな日和です。

今日から七十二候は桃始笑(ももはじめてさく)という時期になってきました。

咲くという表現に笑くを用いているのは、ゆっくりと開いていく花の状態がいかにも微笑んでいるかのように見える事から昔はこの字を使っていたようです。 

3月3日の桃の節句も終わりご家庭で飾ってあった雛人形も徐々に片付ける頃かと思われます。

又、桃と神道とは深い関係といわれています。

国生みの神様として知られるイザナギノミコトとイザナミノミコト。

古事記では、女神であるイザナミノミコトが火の神様をお生みになられた時にその火よって焼け死んでしまい黄泉の国へと旅立たれてました。

男神であるイザナギノミコトそれを深く悲しんで黄泉の国へイザナミノミコトを連れ戻しに行き 醜い姿となったイザナミノミコト見て驚き逃げようとしたイザナギノミコトに、怒ったイザナミノミコトは追手を指し向けてこれを追いかけます。

剣を振りながら逃げてきたイザナギノミコトは黄泉比良坂にあった桃の木より桃の実を3個取って投げたところ追手は逃げ帰りイザナギノミコト助かりました。

イザナギノミコトはその桃に対し、人々が苦しい目に当っている時には私にしてくれたように助けてあげるようにとイホカムヅミノミコトという名を授けられたという話があります。

本来桃の節句は、桃の花を飾って女性の成長を祝うだけでなく桃の花を使って災いを祓い落とすという意味も含まれているんです。

地域によっては桃の花で身体を清め、川に流したりしていたところもあったようです。

境内ではまだ梅の花が咲いていているので、もしかすると旧暦の3月頃(現在の4月頃)が本来の『桃始笑』時なのかもしれません。


当社参集殿前の工事

2017年03月09日 | 境内の様子

今日も朝方は寒く感じました。しかし日中は日差しもあり暖かく過ごしやすい日和となっています。

又、この時期スギ花粉が非常に多く飛んで目や鼻に影響が出ている方も多いのではないでしょうか?

今日も非常に多く飛んでいるようです。

境内では今週の月曜日から下水の配管工事が行われています。先週の金曜日から参集殿のトイレ等の排水に支障が出て点検を行っていましたが、埋設されている配管の老朽化などで改修工事することとなりました。

参集殿入口付近

駐車場と参集殿入口周辺

つきましては、只今御祈祷の受付並びに御札お守りを授与するところが参集殿地下になっております。

工事完了まで約一週間を見込んでおりますが、工事作業が幾分延びる場合もございます。

当社にお越しの方々には大変なご迷惑とご不便をおかけ致しますが、トイレ等使用等の緊急工事ですので何卒御理解の程宜しくお願い致します。


御神木・御縁木

2017年03月08日 | 神社知識・作法・歴史

先日書類整理の際、平成24年國學院大學発行の『神社祭祀と御神木に関する調査』という小冊子を見つけました。

鈴鹿の境内にも樹齢900年の樫の木がありましたが、昭和34年に発生した伊勢湾台風でその御神木は倒れ今は、面影はなくなってしまいました。

御神木について調べてみるとそこにはちゃんとした区分があるようです。「神道辞典」によれば、“御神木”とは神霊の依り代となる木、または神域の象徴として神聖視される木とあります。 いわば木自体がお参りの対象となるような、特別な木をそう呼ぶそうです。

一方、神聖視まではされないものの神社に特別の由緒のある木、また境内樹木として長い年月を経た木は“御縁木(ごえんぼく)”と呼ばれます。  

ちなみにこの調査では、御神木は平均して樹齢約490年、一番多い種はスギだそうです。 歴史の重みを感じさせる結果と言えますね。


初宮詣

2017年03月07日 | 御祈祷・授与品

お日柄もよく、御祈願を受けに来社される方が多くいらっしゃるように感じられます。

その中でも初宮詣の方も多くいらっしゃいました。男の子は31日頃、女の子は33日頃に初宮詣、お宮参りが御座います。赤ちゃんが無事に誕生したことの感謝と今後の御加護を祈って氏神様にお参りをします。また、初宮詣には赤ちゃんを氏子として認めていただく意味もあります。

当社では初宮詣の御祈祷をうけられた方に授与品として、初宮詣証・御守・お食い初めのセットをお分けしております。

御守

初宮詣証

お食い初めのセット

お食い初めは、生後120日頃に食膳を用意して赤ちゃんに食事を食べさせるまねをします。こちらは、一生幸福に育ち、食べるものにも困らないようにという意味が御座います。

御祈祷に関しましては、午前9時から午後4時30分迄でしたらいつでも受け賜わっておりますので、この間でしたらいつでもお越しいただいて結構で御座います。


式と祭

2017年03月06日 | 神社知識・作法・歴史

神社参集殿内にある美容室で着付けをされている方を見て、もう卒業式の季節なのだと実感しました。 まだ北風を感じる頃だと思っていましたが早いものです。

ところで世の中には『○○式』『○○祭』と呼ばれる行事が多くありますが、式と祭とどのように使い分けているかご存知でしょうか?

辞書ではどちらも流れに沿って行う行事や式典、と大まかにしか説明されていませんが、神社においては基準があって使い分けをしています。

祭の字の成り立ち。月が供物の肉、又がそれを置いている手を表しています

一言で言ってしまえば、神社では “神様に対しお供え物をする行事” を『祭』とし、“お供え物をしない行事” を『式』としています。

これは元々『祭』の文字が “台の上に手で肉を差し上げる” という意味の象形文字である事から来ています(ちなみに『式』は “棒で工作をする”、転じて物事の進め方、の意味)。

ですので祭といえば神社では例祭や先月の祈年祭など、式ならば夏冬の大祓式や遥拝式と区分に定めがあるのです。

神社以外の場所でも例えば慰霊祭ならば “御霊に対してお供え物を捧げて御慰めする行事”、追悼式ならば “人々が集まって亡くなった方を悼む行事” となります。

 

ただ今は御存じの通り『学園祭』『創業祭』など儀式の有無に関わらず祝典の意味合いで使われる言い方にもなりました。 それに異議があるわけではありませんが、元々はこうだった、という事を知っておいてもいいのではないでしょうか。


梅から桜へ

2017年03月04日 | 境内の様子

本日は晴れ間を見せましたが時折吹く風は冷たく、春への移行が徐々に行われている感じでしょうか?

境内に目を向けますと、梅の花弁が徐々に花吹雪の如く舞落ち始めております。

然しながら、桜は寒い中にあっても少しづつではありますが蕾も大きくなり始め準備も進んでいるようです。

境内の山茱萸 (さんしゅゆ)の鮮やかな花も満開になりつつあります。

時節柄まだまだ寒い日が続きます。お身体御自愛されましてこの寒い時期を乗り切りましょう!


桃の節供

2017年03月03日 | 

今日はひな祭り、桃の節供の日です。

一般的には雛人形を飾って菱餅・白酒などをお供えし家族で遊び祝う、特に女子のお祭りとされています。 境内には桃の花こそありませんが、暖かな晴天となり御祝にふさわしい一日になりました。

 

この桃の節供は正式には『上巳(じょうし)の節供』と呼び、“3月最初の巳の日に水辺に出て飲酒して不浄を祓い、招魂の行事を行う”という中国の風習が日本に伝わったのが始まりと言います。

それが平安時代に人形に穢れを移し川に流す“流し雛”という行事になり、江戸時代には人形を流さず綺麗に飾る今の“雛祭り”の形式へと変わっていったそうです。

昨日この社務日記に載せた弁天様のお祭りも3月3日ですが、やはり水と深い繋がりがあっての事と思われます。

こちらは兼務社『小池白髪弁財天』例祭

明るい日差しの中、無事祭典はお開きとなりました

こちらは境内の厳島神社。神職のみの参列で執り行いました

ちなみに“節供”というのはこのような節日そのものを指すと共に、その日に出される季節の食物の事も意味し、御正月の“おせち”と共通の言葉。 5月5日の柏餅などもよく知られていますが、この3月3日上巳は草餅だそうです。 まだ間に合うならばご家庭で用意し、季節を感じてみてはいかがでしょうか。


境内の弁天池

2017年03月02日 | 神社知識・作法・歴史

境内の手水舎隣に、弁天池と呼ばれている小さな池があります。 覗き込むと鯉が集まってくるので、実際にご参拝された事のある方はすぐに思い出していただけるかもしれません。

池の中ほどには名前の通り弁天様『厳島神社』が鎮座しています。 また水面下には以前“龍神いじめ”という祈雨の神事が行われていた事を示す龍の石像もあります。 今はその近くにまで垣が迫っており、昔はもっと大きな池であった事をうかがわせます。

弁天様と厳島神社…一見まるで別々の存在に思えますが、奈良時代頃より興った“神仏習合”の流れの中で同一の神様と見なされてきた歴史があります。

神仏習合については時代によって考え方の変遷がありますが、大まかに表現すると“○○の神は○○の仏の化身である”と神仏一如、本体は同じだとする考え方の事です。 例えば当社の御祭神である『素戔鳴尊(すさのをのみこと)』は仏教の『牛頭天王(ごずてんのう)』と同一と考えられていました。

弁天様は七福神として有名な芸能・財福を司る仏教の守護神ですが、元々はインドで河川の神として信仰されていました。 一方厳島神社は『市寸嶋比売命(いちきしまひめのみこと)』を主祭神とする海路守護の海の神。 同じ水に関わる神様として、中世以降習合していったと見られています。

 

3月3日は弁天様の例祭日。 今日御社殿の清掃が終わり、明日宮司奉仕により池の前で祭典が執り行われる予定です。

予報通りに良い天気に恵まれることを祈っております。


3月神社行事予定

2017年03月01日 | 神社祭事並びに行事予定

今日から3月、和名で“弥生”となりました。

お勤めの方にとっては年度末、学生の方にとっても入学・進級・卒業と落ち着かない月なのではないでしょうか。

神社も会計や氏子会等各種団体は年度で動いていますので、事務上は慌ただしい時期ですが、祭事に関して言えば年始の行事が一段落して少し息をつける頃でもあります。

今朝の月次祭の様子

《今月の行事予定》

1日(水) 7:00~ 月次祭

3日(金) 10:30~ 兼務社 小池白髪弁財天 例祭

      15:00~ 境内末社 厳島神社 例祭

12日(日) 安産戌の日

15日(水) 7:00~ 月次祭

17日(金) 10:00~ 座間市遺族会主催慰霊祭

24日(金) 安産戌の日

27日(月) 14:00~ 神前結婚式

毎月神社庁から出される“まことの道”、今月は上の一首です。

もう品種によっては桜の咲くところもあるようですが、連日肌寒い日が続いて冬の後ろ姿が遠ざからない今日この頃です。

この歌のような温かい光景が待ち遠しいものですね。