妻:♪郡上のナア~、八幡出てゆくときは~ 雨も降らぬに袖しぼる~♪
夫:おっ!久々に聞いたね、その唄。
妻:フフフ、「郡上おどりin青山」の記事を見ていたら、ついつい口ずさんじゃったわ。
今年は浴衣を新調しようかな。
夫:この季節になると、いつも張り切っちゃうよね。
郡上まで行かなくても、東京で郡上踊りを楽しめるのは有難いね。
妻:私たちはそんなに踊り好きというわけでもないのに、毎年わざわざ岐阜の郡上まで
踊りに行くよね。なぜなんだろう?
夫:一言では言えないけど、一年間を無病息災で過ごしたご褒美みたいなものかな。
妻:確かに、元気で郡上踊りの輪に加われる喜びを感じるわね。
夫:ところで、本場に先駆けて、青山で郡上踊りを開催する理由を知ってるかい?
妻:インターネットで読んだから知ってるわ。
青山の梅窓院(ばいそういん)が郡上八幡城主・青山家の菩提寺なのよ。
現在の地名の由来は青山家の江戸屋敷があったからだって。
それがご縁で、本場の郡上おどり保存会を招いたのよね。
平成6年に始まったみたい。
夫:都民に郡上おどりを楽しんでもらうには最適な場所だと思うよ。
妻:本場から招くにあたっては、どなたかの発案と、実現のための努力があったんで
しょうね。
夫:いつもの受け売りだけど、地方との交流を深める企画を考えていた東京都行政部長
が、かつて元岐阜県総務部長だったこともあり、青山のお殿様との結び付きに着目
し、港区に働きかけたそうだ。
連絡を受けた青山外苑前商店街振興組合が、「これはいい!」と飛び付いて、
早速、郡上八幡に足を運び、誰でもすぐに踊りの輪に加われる郡上おどりに魅せら
れたんだね。
また哀調を帯びた「かわさき」のほか、躍動感のある「春駒」など、いろんな踊りが
あることも知った。
そして、なによりも「青山のお殿様とのつながりに『ここでしかできない!』と思った」
そうだよ。
妻:見よう見まねで、なんとなく踊れるようになるし、曲目がいくつもあるのがイイよね。
夫:第1回は青山400年祭として、大名行列と共に同保存会を中心に郡上おどりが行わ
れたんだ。
この年は青山小学校の秋の運動会でも「春駒」を取り入れ、交流が一気に進んだ
そうだ。
数年前までは梅窓院境内での開催だったが、次第に参加者も増え、今では境内で
は収容しきれず、会場を秩父宮ラクビー場の駐車場に変更しているね。
妻:私は梅窓院で踊るのが好きだったな。郡上踊りの起源について、何か知ってる?
夫:通説では、「1758年に郡上八幡城主となった青山幸道が一揆などで荒廃した人心
の融和のため、盆踊りを奨励した」となっている。
今年も7月中旬から9月初めにかけ、約30夜にわたって行われるよ。
中でも8月13日からの4日間は明け方まで踊り続けることで有名だ。
今からウォーキングで足腰を鍛えておこうよ!
妻:まずは青山で「ひと踊り」ね
夫:でも浴衣はたくさん持ってるから、新調するのはやめといてね。
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2012年6月30日(土)に青山:秩父宮ラグビー場の駐車場で、ひと踊りして来ました。