ショートシナリオの館

ボケに抵抗するため、日常生活の中から思いつくままに書いています。月2回・月曜日の投稿を目指します。

消せない消しゴム

2012-10-11 08:20:25 | 日記


1.消せない消しゴム

   玩具消しゴムのこと。ゲームができる遊ぶ消しゴムやキン肉マン消しゴムの様な

  
  集める消しゴム人形のことです。これらは消す力は弱く、消せない消しゴムとして

  市販されています。

  ところで本物の消しゴムが消せる理由を知っていますか?黒鉛筆は固く、紙の表面

  の凹凸にあまり入り込まない。そのため消しゴムにキレイにくっつくのです。

  色鉛筆は非常に柔らかいので、紙の凹凸に入り込むために消しにくいのです。

  「クーピー」は固い色鉛筆ですから消せます。

2.剥がれる糊

   本来、糊は付けたら剥がせないものですが、皆さんが普段使っているポストイット

  の付せんには剥がれる糊が使われています。

  スリーエムの研究者が強力な接着剤を研究中に、非常に弱い接着剤を作り出してし

  まった。当初は用途が見つからなかったが、本のしおりに応用できないかと思いつ

  いた。

  この話は偶然から大発明を生む「セレンディピティ(洞察力)」の典型例として知ら

  れています。

3.見えない鏡

   マジックミラー は、明るい側からは鏡として見えますが、暗い側からは向こうが

  透けて見えるガラスという用途に使われます。このためミラーガラスとも言います。

  マジックミラーは、入射した光の一部を反射し、一部を透過させます。これを明る

  い部屋(あるいは野外)と暗い部屋の間に置くと、明るい側からの光の一部が反射

  することによりそちらからは鏡に見え、一部が透過することにより向こう側(暗い

  側)からは半透明な窓に見えるのです。

  暗い側からの光も同様に、一部が反射し一部は通過しているのですが、光量が少な

  いために明るい側からの光にかき消されてしまうのです。

4.読めない本

   それは江戸川橋・印刷博物館ミュージアムショップの目玉になっている「マイクロブ

  ック「十二支」のことです。「世界一小さい本を目指した本」とのコピー通り、この本

  が登場した2002年3月1日時点では、ギネスブック認定の「世界一小さな本」でした

  が、現在では他に一位を譲っています。本の大きさは0.95mm×0.95mmです。

  この本は16ページからなり、各ページに十二支の図とその名前が、平仮名と英語で

  印刷されています。ついに豆本の世界は1mmの壁を超えたのです。
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動物村の運動会

2012-10-08 09:39:40 | 日記


朝夕は秋の気配が漂い始めました。今日は動物村の大運動会です。
そっと覗いて見ましょう。仲良し3人組は活躍しているかな?

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司会者:今日は大運動会です。日頃の練習の成果を存分に発揮して頑張ってください。

    特にコン太さんのお父さんは昨年の総合優勝者です。2連覇がかかっています

    が、今年も激戦が予想されます。

コン太:お父さんは2連覇を目指すけど、子どもの部では今年は僕が優勝するぞ。

ポン吉:そうはいかないよ。十分練習してきたから、今年は僕がいただきだ。

ミミ :何を言ってるの。勝つか負けるかは運があるかどうかで決まるのよ。

    私はちゃんと神社にお参りしてきたから、今年は私が優勝するわ。

司会者:最初はジャンプ競技の「跳びます!跳びます!」。大人の選手は大きな柳、

    子どもの選手は小さい柳の木の下にお集まりください。大人も子どもも

    ルールは同じです。一所懸命に飛び付いて、柳の枝の先に付いている札を

    取ってください。札の中に書いてある数字が一番大きい選手が優勝です。
   
    それでは柳の木を揺らします。スタート!ピー。さあ!頑張れ!頑張れ!

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こうして、今年も動物村の運動会が始まりました。全ての競技を紹介したいのですが、
仲よし3人組が一緒に参加した競技だけを紹介しましょう。

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≪跳びます!跳びます!≫

   揺すられた柳の枝の先端はユラユラ揺れて、番号札がなかなか取れません。
   みんなはできるだけたくさんの札を取ろうと、何回も必死に飛び付きました。

司会者:ピー。終了です。一番大きい数の札だけを持って受付に集まってください。

コン太:ふぁ~、疲れた。僕は5枚も取ったけど、一番大きい数は8だ。ダメかな。

ポン吉:疲れたよ~。僕は4枚だけど、一番大きい数は10だ。コン太に勝ったぞ。

ミミ :私は2枚だけど一番大きい数は12よ。二人に勝った。お参りが効いたわ。

ポン吉:ミミに負けた。次の種目は絶対に勝つぞ。

コン太:運動会は始まったばかりだ。これから、これから。

≪蹴ります!蹴ります!≫

司会者:玉蹴りです。草で作った玉の前に集まってください。最後の方が終わったとこ

    ろで一番遠くに草玉が残っている選手が優勝です。

    3列縦隊に並んで順番に始めます。蹴り方は自由で、玉がぶつかってもそのまま

    です。スタート!ピー。

ミミ :優勝いただき。後ろキックでエイ!やった。あんなに転がった。

ポン吉:負けるもんか!練習してきたんだ。太い尻尾でガツンだ。

    転がった。行け、行け!あっ!ミミの玉にぶつかって止まった。

    ミミに負けた。くやしいな。

コン太:僕のシッポはフサフサし過ぎてポン太のようにはいかないな。遠くに蹴るのは

    苦手だから負けると思うけど、少しでもいいから転がそう。

    エイ!転がった。いいぞ。いいぞ。あっ。止まった。

    何かに引っかかったみたいだ。仕方ないな。

司会者:ピー。全員が蹴りましたね。それでは競技終了です。これから判定しますが、

    ただ今、強い風が吹いて来たので、風がおさまってから判定します。

ポン吉:やばいよ。やばいよ。風よ、止まれ!

ミミ :やめて~、戻っちゃうよ。

  この風でミミやポン吉たちの玉はみんなスタート地点に戻されてしまいましたが、
  コン太の玉は土に刺さった小枝に引っかかって、その場に止まったままでした。

司会者:優勝はコン太さんです。おめでとうございます。

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動物村の運動会は何が起きるかわかりませんね。でも、それがおもしろいのです。

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≪降ります!降ります!≫

司会者:子どもの皆さん、なるべく大きな朴ノ木の葉っぱを持って前方の丘に集合して

    ください。葉っぱに乗って早く滑り降りた方が優勝です。

    転んだ時は転んだ場所まで戻ってから再び滑ってください。

    それぞれポジションを決めて一斉にスタートします。それではスタート!ピー。

ミミ :私の葉っぱは大きいから有利ね。コブに飛ばされないように滑れば優勝だわ。

    ヨシ!スタート。順調だわ。あのコブを避けたいと思ったのに、どんどんコブ

    に向かってる。ダメ~、飛ばされた。痛い!また、コブの上まで戻らなくっ

    ちゃ。優勝は無理ね。

コン太:僕のは小ぶりな葉っぱだけど固いから有利だぞ。コブの無いコースを選んだか

    ら絶対に有利だ。

    あれ~、飛ばされた。コブはないけど、へこんでいる所に入って飛ばされちゃ

    ったよ。また、あのへこみの上まで戻らなくっちゃ。

    優勝はダメだな。

ポン吉:僕の葉っぱは少し痛みがあって不利だな。でも勝つぞ。この葉っぱでも滑り方

    に気を付ければチャンス有りだ。

    早く滑ろうとして足を上げると、体をコントロールできないから、足でブレーキ

    をかけながら降りてみよう。ヨシ!少し遅いけど順調だ。

    コブもへこみも避けられたぞ。ゴールだ。勝ったぞ。やった~!

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どうやら、三人組はそれぞれ1回ずつは勝つことができたようですね。その後も各種
競技が続きました。大人の部はコン太のお父さんが2連覇し、子どもの部ではサルの
エン坊が優勝したそうです。

運動会が終わると動物村には秋風が吹き、急いで冬支度に入らなければいけません。
短い秋は動物たちにとって一番忙しい時です。3人組さん、運動会の頑張りで冬支度も
頑張ってね。
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紅葉のメカニズムは足し算と引き算

2012-10-04 08:08:17 | 日記


永 :美井さん、コンニチハ!10月に入ると朝晩が冷え込んで、秋を肌で感じますね。

美井:私は10月の暦を見ると「紅葉を見に行こう」と必ず思うのですよ。今年はどこ

   へ行こうかとプランを練っているところです。

永 :ところで、昔から疑問に思っている事があるのです。それは、なぜ赤や黄に変化

   してから落葉するのかということなんです。冬に向って休眠するだけなら、緑の

   葉のままで落葉してもいいと思うのです。わざわざ緑から赤や黄に変色してから

   落葉するにはそれなりの意味があるのでしょうね。

   もうひとつ、紅葉のメカニズムを以前に習った記憶があるのですが、今では忘れ

   てしまいました。ご存知でしたらまとめて教えて頂けませんか?

美井:先日、同じ質問を志位さんから受けまして調べたところなのです。彼にお答えした

   内容をお話しますね。

永 :それはタイミングが良かった。よろしくお願いします。

美井:質問がふたつありますが、答えがはっきりしている紅葉のメカニズムから話しま

   す。

   カエデなどの赤い紅葉は足し算、イチョウなどの黄色い紅葉は引き算だと考える

   といいですよ。

永 :足し算と引き算ですか?これまでにない新鮮な切り口ですね。

美井:秋になって日照時間が短くなり、気温が下がってくると、葉の付け根に離層とい

   う水分を通しにくい組織ができます。赤く紅葉する樹木の場合はこの離層ができ

   ると、光合成で葉の中に作られたブドウ糖、ショ糖などは根まで行かずに葉の中

   に留まり、紫外線の作用で赤色の色素である「アントシアン」を作ります。

   この色素が葉の中に大量に溜まって赤く見えるのです。新たな色素が加わるのだ

   から足し算ですね。

   黄色く紅葉する樹木の場合は黄色の色素「カロチノイド」により黄色く見えます。

   このカロチノイド色素は実は若葉の頃から葉に含まれているのですが、春から夏

   にかけては大量の葉緑素の影響で見えないだけなのです。

   秋になって葉緑素が分解されると目につくようになるのです。葉緑素が除かれて

   黄色が見えるようになるので、引き算というわけです。

   褐色に紅葉する樹木の場合は黄葉と同じ原理で引き算の変色です。葉緑素が分

   解されると、若葉のころから含まれていた「フロバフェン」と総称される褐色物質

   が目立つようになるためとされています。

   この黄葉や褐色葉の色素成分は量の多少はありますが、紅葉する樹木の葉には

   すべて含まれており、本来は赤く紅葉するものが、アントシアンの生成が少なかっ

   たりすると褐色葉になることがあります。

永 :足し算と引き算については納得しました。ところで、何故変色するのかについては

   どうですか?

美井:その件について、実はまだ解明されていないようです。「きれいに紅葉している木

   には天敵のアブラムシが少なかった。だから、紅葉することによって、害虫を遠ざ

   ける」という説を見つけましたが、まだ、立証とまではいかないようですね。

   また、葉緑素が分解される時には有害な活性酸素が発生するのですが、この活性

   酸素によって組織が破壊されるのを抑えるために紅葉するという説があります。

   葉の中を真っ赤にすると有害な活性酸素の発生を抑えるのではないかという説で

   す。

   この説もまだ立証されていません。なぜ紅葉するのかという研究は遅れているよう

   です。

永 :植物の世界にはまだ判らないことがいっぱいあるのですね。でも今回の知識を

   もって紅葉する葉を一枚一枚じっくり眺めると、ただきれいと言うだけではなく

   て、樹木の生命をいとおしく感じると思います。

美井:そうだ!いいことを思い付きました。長野県の大峰高原に「七色大カエデ」という

   素晴らしい木があるんですよ。数年前に家族で観に行ったんですが、一本の木が

   いろんな色に紅葉して、それはそれは見事なものでした。永さんにもぜひ観て欲

   しいので、今年は久し振りにそこへ行くことにしましょう。いかがですか?

永 :そんな木があるんですか?是非ご一緒させてください。楽しみだな。何だかワク

   ワクしてきましたよ
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「夏の風物詩」を振り返る

2012-10-01 08:14:59 | 日記


夫:やっと残暑も峠を越えて、赤トンボが見られるようになり、夏の終わりを実感できる

  ようになったね。今年の夏に体験できたもの、残念ながらできなかったものを振り返

  ってみたいんだ。

妻:確かに夏の終わりを実感する昨今だわね。昨日は遊歩道わきにヒガンバナが咲いて

  いたのよ。

夫:日本の夏の風物詩というとどんなものを思い浮かべるかな?

妻:私の住む地域や身の回りに視点を置くのではなく、「日本の夏の風物詩」として考え

  ると、「花火大会」「ホタル鑑賞」「ビアガーデン」「盆踊り」それに・・・

夫:「夏祭り」「そうめん流し」「鮎の塩焼き」「ひまわりの迷路」「朝顔市」そして

  「かき氷、ところてん、わらび餅などの夏の食べ物」などがあるね。

妻:用意して来たみたいにスラスラたくさん出たわね。まだ出る?

夫:「ウナギのかば焼き」「お化け屋敷」「金魚すくい」「大文字焼き」ムム・・もう出

   ない。

妻:これだけ出れば立派よ。ところで話は何だったけ。そう、体験したものだったわね。

夫:この中から体験したものについて感想を言おうよ。

妻:一番目は「花火大会」ね。今年も長良川河畔で3万発、30万人の人出という花火大

  会を見たわね。場所探しが大変だったけど、天気にも恵まれて素敵な花火大会だっ

  たわ。

  二番目は「盆踊り」ね。今年も郡上踊りに参加出来てよかった。徹夜踊りの前だった

  からお客さんがそれほど多くなく、心おきなく踊れたのが良かったな。二つとも見た

  り、参加する目的で出かけたんだから、今年もあそこまで行く気力と体力があって良

  かったと言うのが感想かな。

夫:振り返ると体験していない「夏の風物詩」が多いね。「尾張一宮の七夕祭り」に行っ

  たけど、そこにあったお化け屋敷には入らなかったし、金魚すくいもしなかった。

  「鮎の塩焼き」も売ってたけど食べなかったな。でも「かき氷」だけは食べた。

   まあ、夏の風物詩だからといって、何でも体験するという年齢ではなくなったね。

   これも私が高齢の域に入ったせいだなと・・

   こんなことを今年の夏を振り返って感じたな。

妻:私は「花火大会」と「郡上踊り」で満足だけど、あなたは心残りがあるの?

夫:山奥での「そうめん流し」と日程が合わなくて見られなかった「夏の音楽フェステ

  ィバル」そして「ビアガーデン」での一杯かな。ひまわり迷路も孫がいれば行くけ

  ど、自分たちだけでは行く気がしなかったな。

妻:ウナギは高いからスーパーのもので我慢したし、朝顔や風鈴は絵で描いておしま

  い。何だか振り返ると節約の夏だったのかな?

  でも、地元の夏祭りで楽しんだから良しとしましよう。

夫:来年は東北のねぷた祭、竿燈まつりや京都・大文字五山送り火、保津川の川下り

  そして大阪の天神祭や岸和田のだんじりなどのメジャーな祭りを見て、冥土の土産

  にしたいな。

妻:そのためには元気でいなくちゃね。そういう体験なら私も付き合うわよ。

夫:わかった。体を鍛えておくよ。
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