すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

舞台はいいな・・・

2009-04-12 20:37:38 | ひとりごと
 下手の横好きで、その昔演劇をやっていた。子供の頃から、そういうことが好きな類と逆の類がいるが、私は後者である。子供の頃、みんなが「歌手ごっこ」などで台の上なんかに立つと、順番が来なければいいと真剣に願った。
 幼稚園のお遊戯でも、お雛様をみんながやる中で男の子に混じってねずみの1匹になった。紙芝居でも一言の台詞が辛かった。
 容姿にも声にも自信が無く、コンプレックスだらけだった私が、何故舞台に立とうと思ったのか、いつから憧れたのか実は覚えていない。しかし、アマチュア劇団に入った頃の私は「芝居が好きで入った」子であった。
 昔のわたしのように、違う自分を表現したくて来た子もいる。でも、私はその頃には舞台がやりたくて仕方なかったのだ。
 舞台だからと言って、私が美女になれるわけでもなく、主役を張れるわけでもない。それでも舞台は、私を私のままで受け入れてくれた場所であった。安心していられる「私の場所」だった。
 田舎に帰って、舞台に立つことは無くなった。舞台を見る機会もぐっと減った。だからもっぱらDVDで観ることになる。レンタルにないので買うことになり、ちょっと出費が痛いので作品を厳選するしかない。本当は手当たり次第観たいのだけど・・・。
 そこで困るのが、どう「厳選」するかだ。映画だって舞台だって観なければどんな作品か分からない。大好きな劇団であるとか、作家で選ぶこともあるが、知らない作品を観たいときもある。(三谷幸喜さんの作品は舞台のチケットがゲットできない。)
 最近、後藤ひろひとさんにはまっている。失礼ながら、彼の作品は「人間風車」しか観たことがなかった。しかも「パコと魔法の絵本」の原作でもある「ガマ人間VSザリガニ魔人」を観たときも、同じ作家の作品とは思わなかった。そして、タイトルが気になって購入をためらっていた「ダブリンの鐘つきカビ人間」。コメディーでありながら、結構ブラックであったり悲しかったりするので、好きずきがあるかもしれない。(ガマ・・・に関してはその毒がない)
 こうやって舞台を観ると、ものすごく芝居がしたくなる。もう台詞も覚えられないだろうな。そう考えるとちょっと切ない。

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コメント
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