担当利用者さんのお宅に訪問した。ご家族が中座している間に、本人(おばあちゃん)が話しかける。
「あんた、何年生?」
・・・。若く見られたとは勿論思えない(笑)。
「う~ん、学校はとうに卒業したんよ。」
するとおばあちゃんはこう言う。
「そうかい。学校卒業してお手伝いしよんじゃなあ。偉い偉い。」
もはや、幾つに見えているか聞く勇気がない。
「で、あんた何年生?」
ここから、おばあちゃんのメビウスリングに入っていく。
「えっとねえ、学校は卒業したんよ。」
「そうかい。ほんなら、彼氏は出来たかえ?」
ここで、切り口が変わってきた。
「いや、彼氏できんのよ。」
「じっくり選びなよ。焦ったらろくでもないのに当たる。」
・・・。じっくり・・・ねえ。
「うん。かなりじっくり選び過ぎて・・・。時間かかりすぎなん。」
ここで、私からも聞いてみる。
「Tさんも、じっくり選んでご主人決めたん?」
すると彼女は笑顔で
「じいちゃんは性格のいい人で、選ぶのに苦労せなんだ。とてもいい人だった。」
「じゃあ、いい人だからすぐに決めたんじゃ。」
しかし、それには答えず
「で、あんた何年生?」
とメビウスリングにはまっていった。
現場を離れて、ケアマネージャーになってから、家族と相談することは多くなったが、じっくりとお年寄りと向き合うことが少なくなった。勿論担当する人とは関わっているが、こういう何気ない会話をのんびりとまったりとする事は少ない。久しぶりに、何だか幸せな気分だった。
ここをクリックしてお立ち寄りください。
「あんた、何年生?」
・・・。若く見られたとは勿論思えない(笑)。
「う~ん、学校はとうに卒業したんよ。」
するとおばあちゃんはこう言う。
「そうかい。学校卒業してお手伝いしよんじゃなあ。偉い偉い。」
もはや、幾つに見えているか聞く勇気がない。
「で、あんた何年生?」
ここから、おばあちゃんのメビウスリングに入っていく。
「えっとねえ、学校は卒業したんよ。」
「そうかい。ほんなら、彼氏は出来たかえ?」
ここで、切り口が変わってきた。
「いや、彼氏できんのよ。」
「じっくり選びなよ。焦ったらろくでもないのに当たる。」
・・・。じっくり・・・ねえ。
「うん。かなりじっくり選び過ぎて・・・。時間かかりすぎなん。」
ここで、私からも聞いてみる。
「Tさんも、じっくり選んでご主人決めたん?」
すると彼女は笑顔で
「じいちゃんは性格のいい人で、選ぶのに苦労せなんだ。とてもいい人だった。」
「じゃあ、いい人だからすぐに決めたんじゃ。」
しかし、それには答えず
「で、あんた何年生?」
とメビウスリングにはまっていった。
現場を離れて、ケアマネージャーになってから、家族と相談することは多くなったが、じっくりとお年寄りと向き合うことが少なくなった。勿論担当する人とは関わっているが、こういう何気ない会話をのんびりとまったりとする事は少ない。久しぶりに、何だか幸せな気分だった。
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