すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

イイダコ

2009-10-12 22:16:27 | うちのキヨちゃん
 今日夕方九州のキヨちゃんの姉妹がやってきた。仕事から戻ると、台所にはキヨちゃんの姉が鍋を作っていた。
 「おかえり。来たらさっそくオサンドンって。」
そうなのだ。キヨちゃんはお客さんなのに「妹」全開で、さっそく甘えていたのだ。90近いおばちゃんの方は、さすがに居間で休んでいた。
 しかし、姉妹って本当によく似ている。手を並べてみたらみんな同じだし、足も同じ。しかも魚の目の位置まで同じだ。
 夕飯は味噌味の鍋をおばちゃんが作ってくれたのと、九州土産の明太子。キヨちゃんお手製の漬物なんかが並んだ。
 中でも楽しみだったのはイイダコだった。例のお隣さんがたくさん釣ってきてくれたのだ。キヨちゃんがそれを大根と煮込んでいい色になっていたので、とても美味しそうだった。
 しかし、くじ運が悪いのかイイダコの飯(いい)が当たらない。私だけかと思っていたら、おばちゃんたちも
 「これは何て言うタコ?」
と聞いてきた。
 「イイダコなんやけどなあ・・・。イイないよなあ・・・。」
おばちゃんと不思議がっているとキヨちゃんが
 「イイって何?」
と聞く。
 「タコの中にな、米みたいなのが入ってるはずなんやけど・・・。」
 おばちゃんたちとさんざん説明すると
 「あ、母ちゃん綺麗に切って洗い流した。」
と自信たっぷりに答えたのだ。
 「イイダコの飯捨てたら、ただの小さいタコやん!えええ!イイダコ知らんの?」
 おばちゃんたちも大笑いである。お魚名人のまさかの落とし穴だった。う!悔しい。イイダコ食べたい・・・・・。


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コメント (7)
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