すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

怖いのに引き込まれる「家族狩り」

2014-07-28 22:50:51 | ひとりごと
 井上真樹夫さんを観たいが故に、観始めた「家族狩り」であるが、毎週目が離せない。怖いシーンも多ければ内容も重い。初回は夢に見て動悸がしたほどだった。
 それでも観てしまうのは、怖いだけではなく、切ないからだ。主人公の真っ直ぐな一所懸命さ、それゆえの軋轢、頑張れば頑張るほど裏目に出る。嫌われても憎まれても信念を曲げない強さともろさ。
 彼女を見ていると、彼女こそ「ギュッ」って抱きしめてあげる人が必要だと感じる。張り詰め過ぎて折れてしまいそうだ。細い指で机をたたく度、指じゃなくて彼女自身が折れそうで観ていて切ない。
 ただ、介護経験のある人なら分かる「癒し」がある。それは、介護をしている認知症の父親の存在である。この人の存在こそが、家族を追い詰め大変な介護生活を強いているのだが、同時にその屈託のない笑顔が、何よりも癒しをくれる場合がある。だから、辛くてもこの笑顔の一瞬のために頑張れるのだ。そして、もしかしたら、誰よりも彼女の辛さを感じ取ってくれる存在でもある気がする。
 ストーリーは知らない。しかし、ミスリードされている気がしてならない。私には彼女のひたむきさはもろさでもあるとは思うけれど、どうしても事件とは結び付かない。
 ドラマなのに、彼女を励ましたい、応援したいと思ってしまう。でも・・・、やっぱりちょっと怖いけど。


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コメント (2)
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