すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

転倒する時に手が出ない

2015-11-06 00:00:20 | うちのキヨちゃん
 先日、キヨちゃんが夜転倒した。まだ遅い時間では無かったが、キヨちゃんは既に寝ていた。親戚の子が釣り行った帰りに魚を届けてくれたので、その事を報告したのだが、起きて魚を見に行こうとして起きてきたキヨちゃんが、居間で私の目の前で転倒したのだ。
 夜は安定剤の影響もあってふらつきもあるが、夜中に目が覚めてトイレに行く事や、早くから寝るので夜目が覚めたら台所の片付けなどをするのがほぼ日課だ。それでも今まで転んではいなかった。
 自然に目が覚めた時間で無いので、薬の影響もあったのかもしれない。足がもつれるようにして、膝から崩れ落ちたが、前へ転倒する時全く手が出ず、額から畳に擦りつけるようにして転んだのでびっくりした。
 幸い、右のほほを微かに擦っただけだったが、今朝起きてきたら左目の周りがパンダになっていた。
 「え?母ちゃんどうしたん?」
 「昨夜転んだ。膝に力が入らなんで、部屋で(フローリングに薄いラグ)転んだら顔打った。」
と言う。
 キヨちゃんは血液サラサラの内服があるので、これは前と同じで派手になるな・・・と思いつつ、特に痛みなども無いようなのでそのまま出勤した。
 ところが、仕事から帰ってみると色も派手だが、額やほほが結構腫れている。熱は持っていないし痛みも無いと言うが、流石にキヨちゃんも午後は横になっていたらしい。と言うより、その状態で午前中は畑にいたと言う方にびっくりだ。
 仕事を休んで受診介助しようかと話したが、本人は大丈夫だから行かないと言う。
 それにしても1週間に2回も転倒するのは心配だ。リハビリは真面目にしていて、下肢筋力は他のお年寄りより維持できていると思うが、膝折れしたり力が抜けたりする。そして何より、反射神経が鈍っているのか、手が出ないのだ。まだ、転ぶときに立った状態からバタンと転んでないだけましではあるが、膝たちの状態からでも手をつかないと大怪我になる可能性もある。
 流石に楽しみにしているデイも、今回は休むことにした。そして、
 「母ちゃん、もう分かった。これからは危険な事は絶対せん。」
と言うキヨちゃんだが、危険な事はこんな事が無くてもしてはいけないのだよ。そして、普通の事をするのにも注意が必要なのだよ。
 「調子の悪い時はな、家事も無理しなくてええけん。私らもやれるようにする。」
 普段はキヨちゃんの「役割」も大事だから任せているが、時と場合による。今夜も夜起きている様子だったので見に行ったが、無事布団に入ったようだった。
 しかし・・・、反射神経だけはリハビリでもいかんともしがたいかなあ?

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コメント (2)
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