すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

聡い子

2016-06-03 23:01:01 | ひとりごと
しつけで山道に置き去りにされた七歳の子。多分私も含めて、多数の人が最悪の事態を考えていただろう。せめて早く見つけてあげてほしいと。
何故なら、軽装備で水も食料もなく、熊さえ出るような山で、大人でも遭難しても無理ないシチュエーションだったからだ。
しかも、一週間。
それを、よく、無事に見つかったものだ。運もあったろうが、ちゃんと水と避難場所を確保し、無駄に動かなかった。何て賢い子だろう。
暗くなる山道。七歳の迷子はどれ程寂しく怖かったことか。
誰がが見つけてくれるまで、どれ程心細かったことか。
自分の七歳の頃を考えてみたら、ぞっとする。
幸か不幸か、多分親も子も懲りただろうが、ひとつ間違えば、一生十字架を背負っていかなくてはならなかった。
反省は必要だと思うが、何より無事で良かった。この親子が、いつが傷を残さず、笑い話に出来るほどになればいいな。
コメント
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