すずしろ日誌

介護をテーマにした詩集(じいとんばあ)と、天然な母を題材にしたエッセイ(うちのキヨちゃん)です。ひとりごとも・・・。

虫の居所?

2016-06-07 21:11:27 | うちのキヨちゃん
 最近、くろべえを「おくるみ」することが気に入っているキヨちゃん。初夏の暑い時期、いくら夜とはいえ、くろべえにしてみたら迷惑千万と思うのだが、それが文句も言わず成すがままになっている。
 
       

 くろべえも「おじいちゃん」だし、案外寒いのか、居心地がいいのか、結局そのまま眠ってしまう有様だった。
 気を良くしたキヨちゃんは、毎日のように「おくるみ」をする。おやつをあげ過ぎては、嘔吐するくろべえを叱りつけ(・・・って、あげ過ぎる方が悪いのだが)、怪我抜けると言っては文句を言い、それでもくろべえもキヨちゃんから離れず、結局くろべえと一緒にまったりするキヨちゃん。
 さて、今日もキヨちゃんが帰ると報告があった。
 「今日はな、この椅子に寝かそうと思ったんじゃ。」
椅子と言うのはキヨちゃんの低い座イスだ。そこにくろべえを乗せ、「おくるみ」して、
 「ね~んね~ん、ころ~り~よ~。」
とぽんぽんと叩きながら歌っていたらしい。
 すると、急にくろべえがニャーと鳴き、キヨちゃんの腕に飛びかかって引っ掻いたと言うのだ。
 「え?大丈夫なん?」
 「ここに筋が入っとった!」
と腕を見せるキヨちゃん。しかし傷は無い。脅しにしただけか、爪は出していなかったようでほっとした。本気で引っ掻いたら、ちゃんと消毒しないとえらいことになる。
 よほど虫の居所が悪かったのか、もしくは普段とは違う嫌な場所に触れてしまったのか、はたまた「辛抱切れた」のか(笑)。
 それでキヨちゃんも切れて、怒鳴りつけたものだから、私が帰るまで台所に隠れていたのだが、家族が揃ったところで、何事も無かったかのようにキヨちゃんのところに陣取った。
 まあ、なんだかんだ仲の良い婆やんと爺やんである。

 *親戚の子が釣ってきたイカと、ご近所にもらった新じゃが、そしてもらったインゲンと、買った大根で煮物。(昨夜のメニュー)

     

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コメント
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